「家に出たネズミの種類を知りたい」「ネズミを駆除したいけど、屋根裏にいるのはなんてネズミかな?」と考えていませんか?
ネズミの種類を間違えて、無駄な対策をしたくないですよね。
このページでは、ネズミの種類の見分け方のポイント、その種類に応じた有効な対策方法についてご案内していきます。
併せて、ペットにできるネズミの種類や国内外のネズミの一覧もご案内しています。
- 今見たネズミの種類って何?!家や敷地に出る野生ネズミはこの3種類!
- 家や庭に出る種類のネズミは自然にいなくなる?いることのリスク・被害は…?
- ネズミを見つけたら種類に応じて駆除しよう!
- ネズミの種類についてのQ&A
- ネズミの種類のまとめ
この記事の目次
今見たネズミの種類って何?!家や敷地に出る野生ネズミはこの3種類!
家に出るネズミはドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種類です。それぞれの違いを見分けるポイントを一覧表にしましたので、活用してみてください。
ドブネズミ | クマネズミ | ハツカネズミ | |
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姿・形 |
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大きさ |
体長:18㎝~25㎝ (14㎝~22㎝) |
体長:14㎝~20㎝ (15㎝~26㎝) |
体長:6㎝~10㎝ (5㎝~10㎝) |
色(体表、腹、しっぽ) |
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糞の形 | 丸みがあり、形が均一 大きさ:10㎜~20㎜ |
細長くて形がバラバラ 大きさ:6㎜~10㎜ |
両端が尖っている 大きさ:4㎜~7㎜ |
巣の場所 |
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性格 |
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糞 |
ひと周り大きい米粒 |
細長い |
細長い米粒状 |
あなたが見たネズミがどの種類なのか、分かりましたか?もし確認できたら種類別の駆除方法をご覧になってみてください。
「まだちょっと分からない」「確実ではない」という方は、ここからは種類ごとに動画や画像付きでご案内していきますので、ご覧になってみてくださいね。
【種類①】ドブネズミ
ドブネズミの体表は茶色や灰色(グレー)で、しっぽはクリームや肌色です。
居場所は下水溝や床下、水まわりなどです。
体長は20㎝前後と家に出るネズミの中では大きいですが、体の割に耳が小さいです。糞は一回り大きい米粒みたいな形です。
性格が凶暴で、「目が怖い」と思う人は多いです。
【種類②】クマネズミ
クマネズミの体表は茶色やクリーム色で、しっぽは黒や灰色です。
居場所は屋根裏や天井裏などの高いところです。
天井裏・屋根裏にいるネズミは、ほとんどの場合がクマネズミです。糞は細長いです。
【種類③】ハツカネズミ
ハツカネズミの体表は茶色で、しっぽはクリーム色や肌色です。
居場所は家具のすき間や納戸などの自然に近い環境です。
家に出るネズミの中では体が小さいですが、体の大きさの割に耳が大きいです。糞は米粒ほどの大きさです。
白いハツカネズミもいます。
これはアルビノという変異種です。
体が小さくてチョロチョロと動くため「かわいい」と思う人が多いです。
…以上のような点で、家に出たネズミの種類を見極めてくださいね。
参考)三重県総合博物館
家や庭に出る種類のネズミは自然にいなくなる?いることのリスク・被害は…?
「家や庭に出る種類のネズミは、自然にいなくなるのかどうか?」「家にネズミがいるとどんな被害があるの?」といった、気になる点についてご案内していきます。
家ネズミは自然にいなくなる?増える?
まず、自然にいなくなることはありません。というのも、ネズミがその場所に巣を作る理由は、そこが快適な環境だからです。
食べ物が入手しやすく、雨風や寒さを防ぐことができる今の環境を手放すことはありません。
次に、増えるかどうかですが、このまま放っておくとどの種類もドンドンと増えていきます。というのも、ネズミは、繁殖力が強い動物だからです。
ドブネズミ | クマネズミ | ハツカネズミ | |
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寿命 | 約2~3年 | 約3年 | 約1年~2年 |
1回の出産数 | 約8匹 | 約7匹 | 約5匹 |
1年間の妊娠の回数 | 約5回 | 約5回 | 約8回 |
どの種類も寿命は短いですが、年間の出産回数が5回~、1回の出産数は5匹~で、さらに生まれた子供は3か月ほどで子を産むようになります。
ですので、家でネズミを一匹見つけたら数十匹いる可能性があり、時間がたてばたつほど増えてしまうと考えてください。
騒音や悪臭などの被害は拡大していく一方ですので、早めの対策が必要です。
また、今あなたが受けている被害以外にも、様々な被害を受けてしまう可能性があります。
ネズミがいるリスク・危険性とは?
- 健康面での被害・リスク
- 経済面での被害・リスク
- 精神面での被害・リスク
健康面での被害・リスクとは、具体的には感染症のことです。
ネズミの体やその糞・尿にはたくさんの病原菌がいて、それが人の体内に入ると、急性胃腸炎や皮膚、臓器などの病気になる可能性があります。
ビニール手袋などをせずに触ってしまって感染症にかかってしまう人は増えてきています。対策をする際は気を付けてくださいね。
経済面の被害・リスクとは、例えば、家にネズミは歯を削るために、柱や壁をかじってしまいますので、余計な修繕費が掛かるといったことです。
また、過去にはネズミが電気コードをかみみちぎったり、尿が冷蔵庫の配線にかかったりして、火災になるケースがありました。
ネズミが原因の火災では保険は一切おりませんので、早急に対策したいところです。
精神面での被害とは、具体的には天井裏をトタトタと走る足音や鳴き声で夜眠れなくなってしまうといったことです。
寝不足によるストレス、ネズミが住みついたことによる精神的ダメージは日々積み重なり、体にマイナスな影響を及ぼしますので、そうなる前に駆除することをおすすめします。
ネズミによる被害・リスクについてはこちらの「ネズミがいることの2のリスク」もご覧になってみてください。
ネズミを見つけたら種類に応じて駆除しよう!
ネズミを見つけたら、その種類に応じて駆除をするようにしてください。ここからは、駆除する方法、種類別の対策方法をご案内していきます。
ネズミを駆除する方法(3種類共通)
- 家を清潔に保つ
- 粘着シートで駆除をする
- 毒餌(どくえ)・殺鼠剤(さっそざい)で駆除する
- 忌避剤(きひざい)で駆除する
- プロへ依頼する
ネズミを駆除するにはこのような方法があります。
ネズミが住みつくのはエサがあるためですので、食べ物を冷蔵庫や密封容器に保存し、ゴミなどが無いように清潔さを保つようにしてみてください。
粘着シートは、毒餌・殺鼠剤とセットで利用すると効果が高いです。ネズミの侵入経路、巣がありそうな場所の全てに置いてみてください。
ある程度いなくなったら侵入を防ぐ必要があります。
より具体的なネズミの駆除方法については、こちらの記事でご案内していますので、ご覧になってみてください。
ネズミの種類別の対策
ここからはネズミの種類別の対策についてご案内していきます。
こちらは、ネズミの種類ごとの生息地(巣のある場所)、侵入経路、好む食べ物です。
ドブネズミ | クマネズミ | ハツカネズミ | |
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生息地 (巣のある場所) |
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侵入経路 |
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食べ物 |
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このようなネズミの種類による違いを活用して、罠を仕掛ける場所を変えたり、餌を変えたりしてみてください。
例えば、夜中に天井からキーキーという鳴き声やトタトタと走り回る音がしたら、クマネズミの可能性が高いので、屋根裏に罠を仕掛けてみるといったことです。
「ひととおり追い出した」と判断したら、次は侵入防止のための施策をします。
…ですが、実はこのような対策を自分でしても、実際には完全にネズミを追い出すのは難しいです。
- 全ての巣の場所を見つけられない
- 全ての侵入経路を見つけられない
- ネズミが慣れてしまった(耐性が付いた)
- また戻ってきてしまう
- 市販のグッズの有効期間が過ぎた
このような理由で「自分では難しい」と判断されたら、プロに駆除を依頼することを検討してみてください。
プロはネズミの生態を熟知していて、私たちでは見つけられないような侵入経路や巣を発見してくれます。
それに、素人では用意できない専門の道具を揃えています。
ネズミによるリスクが拡大する前に、より早く、より確実に駆除をしたいなら、プロへの依頼がベストです。
セルフでやる場合に比べて料金は掛かりますが、二度と来ないように対策をしてくれくれますよ。
プロに依頼する場合の費用感
ネズミの駆除を依頼した場合の費用は、10万円~30万円が多いです。
ネズミの駆除費用は、次のような算出基準で変わってきます。
- ネズミの数、行動範囲の広さ
- 侵入口の封鎖の数、穴の大きさ
- 建物の状況
- 被害の状況
見積りだけなら費用はかかりませんので、まずは見積だけでも依頼してみてください。
ただ、悪徳業者に依頼してしまわないように、事前に次のポイントを押さえておいてくださいね。
- 費用が相場よりも安い・高い
- 見積りが分かりにくい、説明が無い、分かりにくい
- アフターフォローが限定的
- ネズミ駆除の経験がない・浅い
- 追加料金でネズミ駆除ができる
- ネットの口コミで評価が著しく悪い
普通の一軒家であれば、費用が40万を超えることは少ないです。相場よりも「高い」と思ったら、一旦保留にしてください。
見積りには算出のポイントがありますので、「なぜこの費用なのか」について説明が一切ない場合は、質が低い業者や悪質な業者の可能性があります。
中にはシロアリやゴキブリ駆除しか経験がない業者やリフォーム業者もいますので、事前にホームページや口コミのチェックは必須です。
口コミについては、「アフターフォローをしてくれない」「作業員の態度が悪い」「使っている材料が市販のと変わらない」というようなマイナスな口コミが多いと、それなりのサービスなことが多いです。
あなたが納得できる業者に依頼するためには、このような点を押さえてくださいね。
ネズミの種類についてのQ&A
ネズミの種類についてよくいただくご質問とその回答をご案内します。
Q.家にネズミがいるか確かめる方法を教えてください。種類を見分ける方法もあれば教えてください。
A.ネズミがいるかどうかの判断基準は、糞の形や居場所です。
ドブネズミ | クマネズミ | ハツカネズミ | |
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糞の形 |
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生息地 |
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姿を確認できるなら、形や大きさ、尻尾の長さでも見分けられます。詳しくはこちらをご覧になってください。
Q.ペットショップにいるかわいいネズミは何ていう種類ですか?
A.ペットショップで売られているネズミの種類は、ハムスター、テグー、チンチラ、モルモット、ハツカネズミです。
Q.家にいるネズミで白いのは何という種類ですか?
A.ハツカネズミの可能性があります。チョロチョロと小さく動き回ります。
お腹がネズミ色で、全体にクリーム色に近いようであれば、クマネズミの可能性もあります。
Q.家にいるネズミで黒いのは何という種類ですか?
A.全体の色が茶色または灰色、尻尾が灰色の場合にはドブネズミが考えられます。ドブネズミは体長が20㎝前後と大きく、下水道や台所、ゴミ捨て場、湿気が多いところにいます。
ですが、全体が茶色でお腹が白色の場合には、クマネズミやハツカネズミの可能性もあります。
チョロチョロと小さく動いているのはハツカネズミの可能性が高いです。
Q.大きいネズミは何という種類ですか?
A.家の住み着くネズミの中ではドブネズミ(18㎝~25㎝)が一番大きいです。
ペットショップや動物園などにいる大きい種類は、モルモット(20~40cm)、テグー(12~20cm)、チンチラ(20~35cm)です。
動物園にいるカピパラ(80cm)もネズミの仲間です。
Q.北海道に多いネズミは何という種類ですか?
A.北海道全域に生息しているのはエゾチヤネズミで、森林などの野外で見ることが多いです。
この他に、ミカドネズミ、ミヤマムクゲネズミ、シコタンヤチネズミ、リシリムクゲネズミの合計5種類がいます。
Q.世界中にどれぐらいの種類のネズミがいますか?一覧で見れますか?どれが小さいですか?
A.2,000~3,000種類と言われていますので、一覧でご覧いただくのは難しいです。
ネズミのサイズは平均18㎝~30㎝ですが、平均よりも小さいサイズのネズミには次のような種類がいます。
ネズミの種類 | 体長 |
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バルチスタンコミミトビネズミ | 3~7㎝ |
アフリカチビネズミ | 6㎝ |
カヤネズミ | 3㎝~5㎝ |
オオミミチビネズミ | 7㎝~9㎝ |
ジャンガリアンハムスター | 7㎝~12㎝ |
日本で一番小さいのはカヤネズミという種類のネズミです。
ネズミの種類のまとめ
- 家に出るネズミは3種類
- リスクがあるので早急に駆除すべき
- プロに依頼するとスムーズ
家に出るネズミの種類は「クマネズミ」「ドブネズミ」「ハツカネズミ」です。それぞれ居場所や好む餌、糞の形などが異なります。
種類の生態に応じた対策をすると、より効果的な駆除ができるようになります。ただ、完璧な駆除は難しいので、限界や徒労感を感じたら、プロに依頼することをおすすめします。
この他ネズミのペットの種類、北海道にいるネズミの種類、世界中にどれだけの種類のネズミがいるかについてもご案内しましたので、参考にしてみてください。