「コウモリが家に棲みついていて困っている」
「コウモリの侵入を塞ぐ具体的な方法が知りたい」
といったお悩みはありませんか?
この記事では、コウモリの侵入経路を塞ぐ手順、必要な道具、見つけたときのNG行為までを詳しく解説します。
適切な侵入対策をとることでコウモリ被害を防ぎ、快適な暮らしが目指せます。
また、コウモリ駆除の専門業者に依頼するメリットも紹介していきますので、参考にしてみてください。
このような方にオススメ
- 家にコウモリが棲みついて困っている方
- コウモリの侵入経路を塞ぎたい方
- 専門業者に依頼した方が良いのか悩んでいる方

コウモリが家に棲みついている場合は要注意!

コウモリが家に棲みついている場合、衛生面的な問題や健康問題を引き起こすリスクがあるため、注意が必要です。
被害をもたらすのはアブラコウモリ
被害をもたらすのはアブラコウモリがほとんどです。
別名イエコウモリと呼ばれ、体長4cm~6cmほどの小型コウモリが屋根裏や軒先、雨戸などに棲みつきます。
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衛生面のリスク
コウモリの糞や尿は、病原菌や細菌、ウイルスを含んでいる可能性があるため、狂犬病など危険な感染症を引き起こす可能性があります。
物理的なダメージ
コウモリが家に棲みついていると、家を汚損し建物の腐食が進行したり、物理的な被害が発生します。
小さな隙間から害虫が入ってくる可能性もあります。
コウモリが棲みついている可能性

チェックポイント
・糞尿が落ちている
・夜に動物の鳴き声や羽音がする
・暗くなるとコウモリを家の周辺で見かける
糞尿が落ちている
ベランダや玄関、屋根の周辺に黒くて小さい糞のようなものがまとまって落ちている場合、コウモリの糞尿の可能性があります。
糞尿の付近からコウモリが家に侵入していないか、確認してみてください。
夜に動物の鳴き声や羽音がする
夜になると、アブラコウモリの「キィキィ」「チチチチ」と甲高い鳴き声や、「バサバサ」とした羽音が聞こえる場合、棲みついている可能性があります。
暗くなるとコウモリを家の周辺で見かける
アブラコウモリは夜行性のため、夕方から夜中にかけてエサを探しに飛び回ります。
家の周辺でコウモリを頻繁に見かける場合は、自宅がコウモリの巣になっているかもしれません。
鳥獣保護管理法におけるコウモリの扱い

被害をもたらすコウモリは捕まえたり、殺傷したりすることが鳥獣保護管理法によって禁止されています。
鳥類や哺乳類に属する野生動物の捕獲や駆除を禁止している法律で、捕獲などをおこなうには事前に捕獲許可証を提出し、承認を得る必要があります。
コウモリは家に棲みつくと被害をもたらしますが、害虫を食べる益獣としての側面もあり、生態系でなくてはならない存在です。
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コウモリを見つけたときのNG行為

コウモリを家で見つけても、知識がない状態で対応するのは危険です。
NG行為
・素手で触る
・天井裏などをのぞき込む
・捕まえる
・道具で追い出す
・殺虫剤を使用する
素手で触る
コウモリにはたくさんの病原体が付着している可能性があり、素手で触ると感染症を引き起こす可能性があります。
呼吸だけで体内に入り込む細菌やウイルスもいるので、素手で触るのは避けてください。
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天井裏などをのぞき込む
天井裏や雨戸の中など、コウモリの巣がある可能性の狭い場所をのぞき込むと、コウモリが驚いてしまい襲ってくることも。
不用意にのぞき込んで刺激を与えるのは避けましょう。
捕まえる
コウモリは鳥獣保護法によって、無許可で捕まえることは禁止されています。
違反した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金を科されるので、絶対に捕まえないでください。
道具で追い出す
物干し竿やほうきなど硬い道具で追い出そうとすると、コウモリを興奮させてしまい、周辺に病原体が付着してしまう可能性があります。
また、コウモリを傷つけてしまうと鳥獣保護法の違反対象となります。
殺虫剤を使用する
殺虫剤や殺鼠剤などの成分はコウモリにとっても有害で、場合によってはコウモリが死んでしまう可能性があります。
また、不適切な使用は他の生物にも影響がでたり、二次被害が発生することも。
コウモリを駆除する際は適切な道具を使いましょう。

コウモリの侵入経路を塞ぐ前にやること
家にコウモリが棲みついていた場合、侵入経路を塞ぐ前に、追い出して巣の清掃を行う必要があります。
コウモリ駆除の手順
①駆除道具を準備する
②コウモリを追い出す
③糞尿を処理する
④消毒をする
順番に説明していきます。
①駆除道具を準備する
コウモリ駆除をする際は、徹底した感染症対策が必須です。
事前に必要なものを取り揃えておきましょう。
| 商品画像(リンク付き) | 用途 | 重要度 |
![]() ゴム手袋 |
直接触れないようにする | 〇 |
![]() 保護メガネ |
目を保護する | 〇 |
![]() 防毒マスクセット |
鼻や口を保護する | 〇 |
![]() 使い捨て作業着 |
服や素肌を保護する | 〇 |
![]() アルコール消毒液 |
殺菌、消毒をする | 〇 |
![]() ゴミ袋45L |
糞尿の処理 | △ |
![]() 掃除用ブラシ |
こびりついた糞を落とす | △ |
![]() ぞうきん |
糞尿をふき取る | △ |
![]() 忌避剤 |
コウモリを追い出す | 〇 |
![]() 超音波駆除機 |
コウモリを不快にさせる | △ |
![]() LEDフラッシュライト |
コウモリを不快にさせる | △ |
![]() LEDヘッドライト |
暗い場所を照らす | × |
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②コウモリを追い出す
コウモリが家に棲みついていたら、忌避剤を使って追い出します。
| タイプ | 効果的な場所 | 即効性 | 持続性 |
| 燻煙 | 屋根裏、ベランダ | 〇 | × |
| スプレー | 雨戸やシャッターの隙間 | 〇 | × |
| 設置(ジェル) | 雨戸やシャッターの隙間 屋外 |
△ | 〇 |
| 設置(液体) | 雨戸やシャッターの隙間 屋外 |
△ | 〇 |
| 設置(固形) | 屋根裏、ベランダ 屋外 |
× | 〇 |
場所に応じて適切な忌避剤を選んでください。
被害に応じて併用するのも有効です。
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③糞尿を処理する
コウモリを追い出せたら、家屋に付着している糞尿を処理します。
1.乾燥した糞の処理
糞が乾燥して粉状になっている場合は、水を霧吹きで噴霧し、粉塵が舞い上がらないようにします。
使い捨てのペーパータオルで糞は取り除きましょう。
糞が硬くて取り除きにくい場合は、少し湿らせるとふき取りやすくなります。
2.尿の処理
コウモリの尿が浸透している場合は消毒液を使用して、使い捨てのタオルで拭き取ります。
3.糞尿を集める
糞尿は二重に密封したゴミ袋に入れ、他のゴミと混ざらないように廃棄します。
コウモリの糞尿処理をする場合は、衛生面や健康リスクに十分に考慮して慎重に行いましょう。
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④消毒をする
糞尿が取り除けたら、コウモリの巣や糞尿があった場所の除菌します。
1.消毒液を撒布する
糞尿があった場所やその周辺に消毒液を撒布し、数分間待ちます。
2.拭き掃除する
消毒液が全体に浸透したら、湿ったペーパータオルで丁寧に拭き取ります。
糞尿が床や壁、棚、家具などにこびりついている場合は、付着している部分をしっかり拭き取り、完全に取り除けたか確認してください。
3.換気する
消毒作業が終わった後は、コウモリの糞尿に含まれる病原菌やウイルスが空気中に残っている可能性があるため、空気の入れ替えをしましょう。
4.作業道具を廃棄、洗浄する
作業で使用した使い捨ての道具はすべて処分し、防護服やゴーグルはしっかりと消毒、洗浄をしましょう。

コウモリの侵入経路を塞ぐ3つの方法

前置きが長くなりましたが、コウモリが棲みつく要因は家屋に浸入できる隙間があるからです。
追い出しをし、巣や糞尿の掃除をしても、侵入経路を塞がない限り再発する可能性が高いといえます。
アブラコウモリは1cm~1.5cmほどの隙間や穴から侵入してくるため、徹底的に塞ぐ必要があります。
効果的な3つの方法を紹介していきます。
コウモリの侵入経路を塞ぐ方法
・壁の亀裂や狭い隙間はシーリング材
・通気口など空気の通り道は金網
・配管や穴などは害獣パテ
壁の亀裂や狭い隙間を塞ぐ方法

シーリング材はボンドのような液体状の成分でできており、狭い箇所を塞ぐのに有効です。
シーリング材を押し出すのには専用のコーキングガンが必要なので、セットで購入しましょう。
シーリング材には以下の特徴があります。
シーリング材の特徴
・耐久力がある
・密閉性が高い
・防水性がある
シーリング材は透明のものを選ぶと、補修箇所が目立たないように仕上げることができます。
シーリング材を用いた塞ぎ方
1.補修する箇所の掃除

シーリング材で補修する箇所に汚れやほこりがあると、うまく仕上がらない可能性があります。
掃除して綺麗な状態にしましょう。
▼
2.シーリング材とコーキングガンの準備

シーリング材のチューブの先端をカッターかハサミで切りとり、
コーキングガンにセットしてください。
▼
3.補修したい箇所に塗布する

コーキングガンのトリガーを引いて、塗布したい箇所にシーリング材を押し出します。
なるべく均一に塗るのがポイントです。
▼
4.シーリング材の表面を整える

表面に凹凸がないように、ヘラなどで整えて綺麗に仕上げます。
▼
5.乾燥させる

シーリング材はすぐには定着しません。
気温や湿度によっても乾燥に差異がでるので、数時間から1日程度おいて、隙間がしっかり塞げたか確認してください。
| 季節 | 乾燥時間の目安 |
| 春・秋 | 10時間 |
| 夏 | 6時間 |
| 冬 | 24時間 |
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通気口など空気の通り道は完全に塞いでしまうと、エアコンや換気扇などに影響がでてしまいます。
そこで丈夫なステンレス製の金網を用いると、空気の通り道はそのままにコウモリの侵入を塞ぐことができます。
ステンレス金網には以下の特徴があります。
ステンレス金網の特徴
・メッシュ幅が選べる
・通気性の確保ができる
・強度が高くサビにくい
アブラコウモリは1cm~1.5cmほどの隙間から侵入してしまうため、メッシュ幅が数ミリ単位で選べることができ、丈夫なステンレス金網が向いています。
ステンレス金網を用いた塞ぎ方
1.ステンレス金網をカットする

ステンレス金網を取り付けたい箇所に合わせて、少し大きめにカットします。
▼
2.釘やネジ、接着剤などで固定する

ステンレス金網がしっかり固定できるように、釘やネジ、接着剤などを用いて固定してください。
▼
3.隙間がないか確認する

コウモリが侵入できそうな箇所がないか確認しましょう。通気口を遮らなければ、シーリング材との併用も有効です。
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害獣用に作られた防獣パテはコウモリやネズミが嫌がる成分を含んでいるため、侵入経路を塞ぐ以外にも、寄せ付けない効果も期待できます。
防獣パテの特徴
・自由な形に調整できる
・扱いやすい
シーリング材やステンレス金網よりも自由度が高く、数センチの隙間は簡単に塞ぐことができるので、様々な侵入経路に有効です。
1.補修する箇所の掃除

パテで補修する箇所に汚れやほこりがあると、うまくつかない可能性があります。掃除して綺麗な状態にしましょう。
▼
2.使いやすい固さにする

使いやすい固さになるまで、手でこねます。粘土のように両手でなじませると良いです。
▼
3.隙間を埋める

塞ぎたい箇所にパテを埋めていきます。
指やヘラを使って押し付けると固定されやすくなります。
▼
4.シーリング材の表面を整える

表面に凹凸がないように、ヘラなどで整えて綺麗に仕上げます。
▼
5.硬化させる

パテは1時間から2時間で硬化します。
厚みや気温、湿度によって乾燥時間は変動するので、作業後に硬化したか確認をしましょう。
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塞いだあとのチェックも忘れずに
シーリング材やステンレス金網、防獣パテで作業したあとに、侵入経路がしっかり塞げているか確認をしましょう。
特に雨風が強い日や、気温の急激な変化があった際は、念入りにチェックしてください。
駆除したあとに塞がないとどうなる?

コウモリの追い出し、清掃をしても、侵入経路を塞がないと再来する可能性があります。
また、二次被害が発生することもあるので、状況は悪化するかもしれません。
侵入経路を塞がないと発生する問題
・コウモリの再来
・雨風による浸食
・他の害獣や害虫の侵入
コウモリの再来
コウモリは強い帰巣本能があるため、一度巣を作った場所に侵入経路があると、戻ってくる可能性が高いです。
放置しているとコロニーを形成してしまうこともあります。
雨風による浸食
雨風にさらされることにより、侵入経路の周りも浸食され、建物の劣化が進む可能性があります。
雨漏りやひび割れが発生してしまうかもしれません。
他の害獣や害虫の侵入
ネズミやゴキブリなど、他の生物が侵入してくる可能性もあります。
被害が拡大すると、侵入経路を塞ぐだけでなく、大規模な修繕が必要になってくることも。
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侵入経路を一度塞ぐことができても、1cm~1.5cmほどの隙間があれば新たに侵入してしまうため、油断はできません。
被害の拡大を防ぐためにも、コウモリ駆除は早期解決が重要です。
ご自身でコウモリ対策が難しいと感じたら、一度プロに相談してみることをオススメします。























