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ネズミの健康被害とは?健康、人体に及ぼす影響と実例を紹介

「ネズミが出たけど、健康にどれくらい影響があるんだろう?」

「子どもがいるから、病気や感染症が心配で落ち着かない」

そのような不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

ネズミは、サルモネラ菌やレプトスピラ症など、人の健康に影響を及ぼす病原体を持っていることがあり、放置しておくと危険な害獣です。

糞尿やダニ・ノミを介して菌が広がるケースもあり、気づかないうちに健康被害につながることもあります。

この記事では、

  • ネズミによる健康被害にはどのようなものがあるのか
  • 放置するとどのような被害が起こるのか
  • 家族の健康を守るために知っておきたいポイント

について、わかりやすく解説します。

不安を放置せず、安心して暮らせる環境を整えるためにも、ぜひ参考にしてください。

 

このような方におすすめ

  • 家の中でネズミの糞尿を見かけた方
  • ネズミによる健康被害や病気が心配な方
  • 放置するとどんな影響があるのか知りたい方
  • 自宅でできる対策や注意点を知りたい方
  • 家族の健康を守るため、安全に対策したい方

健康被害をもたらすネズミは主に3種類

一口にネズミといっても、被害をもたらす種類はいくつかあり、行動範囲や棲みつく場所がそれぞれ異なります。

中でも健康被害につながりやすいのが、家屋内に棲みついて被害を引き起こす3種類のイエネズミです。

それぞれのネズミは好む環境や特性が異なるため、糞尿がたまりやすい場所や、人が接触するリスクにも差が生じます。

特徴を把握しておくことは、被害状況を見極め、適切な対策を考えるうえで重要です。

被害をもたらすイエネズミ

  • クマネズミ
  • ドブネズミ
  • ハツカネズミ

クマネズミ

クマネズミは、主に都市部の住宅やビルで見られるイエネズミです。

天井裏や壁の中など、人の目が届きにくい場所に棲みつくことが多く、普段は姿を見せません。

身軽で警戒心が非常に強く、わずかな物音にも敏感に反応するため、発見や対処がむずかしいネズミです。

特徴・見た目

体長はおよそ18〜24cmほどで、体つきは細身です。

体よりも長い尾を持つのが特徴で、体毛は黒から濃い茶色、腹側はやや明るい色をしています。

性格は臆病ですが動きは素早く、警戒心が強いため、人の気配を感じるとすぐに隠れてしまいます。

行動・生息環境

電線や配管を伝って高所へ移動するのが得意で、屋根裏や天井裏、壁の中などに巣を作ります。

湿気の多い場所はあまり好まず、床下や排水まわりよりも、建物の高い位置に棲みつきやすいです。

食性・繁殖

雑食ですが、穀類や果物などの植物性のエサを好む傾向があります。

繁殖スピードが速く、生後数か月で繁殖できるようになり、1年に数回出産するといわれています。

糞の特徴

糞は細長い楕円形で、長さは6〜10mmほどです。

食べたものによって糞は茶色から灰色まで変わり、高所を移動する習性から、天井裏や換気口付近で見つかりやすいです。

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ドブネズミ

ドブネズミは、下水道や建物の床下など、湿気の多い場所に好んで棲みつくイエネズミです。

体が大きく力も強いため、ひとたび住宅や店舗に棲みつくと、建材や配線をかじられるトラブルが起こりやすくなります。

特徴・見た目

体長はおよそ22〜26cmで、イエネズミの中では大型に分類され、体つきはがっしりしています。

尾は体長よりやや短く、体毛は茶褐色から灰色で、腹側はやや明るい色です。

食欲が旺盛で警戒心も強く、環境によっては威嚇するような行動を取ることがあります。

行動・生息環境

泳ぎや穴掘りが得意で、下水道・側溝・床下など、水気のある場所を棲みかにします。

寒さにあまり強くないため、冬場になると暖かさを求めて建物内へ侵入し、床下や倉庫、キッチン周辺などに巣を作ることがあります。

巣は紙くずや布きれなどを集めて簡単に作られることが多いです。

食性・繁殖

雑食性で、穀物や肉、魚、残飯など、手に入るものはほとんど口にします。

寿命は2〜3年ほどと比較的短いものの、繁殖力が非常に高く、生後約3か月で繁殖可能となり、1回に6〜9匹を年に複数回出産します。

糞の特徴

糞はこげ茶色から灰色の太めな楕円形で、長さは10〜20mmほどあります。

他のイエネズミと比べて一回り大きく、水回りとの行動範囲が重なるため、キッチンやトイレ、浴室付近で見つかりやすいです。

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ハツカネズミ

ハツカネズミは、都市部だけでなく郊外の住宅にも棲みつくイエネズミです。

体は小さいですが、繁殖スピードが非常に速く、食べ物を汚染したり病原体を運んだりする危険な害獣です。

特徴・見た目

体長はおよそ6〜10cmと小型で、灰褐色の体毛をしており、耳と目が大きく、クマネズミやドブネズミと比べて一回り小柄です。

わずかなすき間からでも侵入でき、動きも素早いため、住宅内では見つけにくいイエネズミといえます。

行動・生息環境

本来は草地や畑、雑木林などに生息していますが、寒い季節になると暖かさを求めて建物内へ侵入し、棲みつくことがあります。

1cmほどの小さなすき間から侵入し、床下や押し入れ、壁の中周辺など、人目につきにくい場所に巣を作ります。

狭く暗い空間を好むため、棲みついていても発見が難しいです。

食性・繁殖

雑食性で、穀物や野菜、残飯などを幅広く食べます。

繁殖力が非常に高く、生後約1か月で繁殖できるようになり、1回に5〜6匹を年に数回出産するといわれています。

寿命は1〜1.5年ほどで、ほかのイエネズミと比べると短めです。

糞の特徴

糞は4〜7mmほどの細長い形で、茶色く米粒のように両端が尖っています。

物置や倉庫、押し入れの隅などで見つかりやすく、広い範囲に点々と散らばって発見されやすいです。

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ネズミの健康被害とは

ネズミによる被害は、糞尿による汚れや、配線・建材をかじられるといった状況を思い浮かべる方が多いかもしれません。

しかし、ネズミの被害はそれだけにとどまりません。

ネズミは、病原体や寄生虫を介して人の健康に影響を及ぼすことがあり、気づかないうちに体調不良や感染症につながることがあります。

ネズミの健康被害とは

  • ダニやノミの発生
  • 感染症

 ダニやノミの発生

ネズミの体には、ダニやノミなどの寄生虫が付着していることが多いです。

寄生虫は、ネズミの移動とともに住宅内へ持ち込まれ、人を刺したり吸血したりすることで、かゆみや皮膚トラブルを引き起こす原因となります。

寄生虫の種類によっては感染症を媒介することがあり、健康面の心配はネズミだけに限られません。

害虫名 主な症状 参照元

イエダニ
強いかゆみ、発疹、皮膚炎など 日本防疫殺虫剤協会

ノミ
激しいかゆみ、感染症媒介の可能性 日本防疫殺虫剤協会

マダニ
発熱、倦怠感、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)など 東京都保健医療局

トコジラミ
強いかゆみ、睡眠障害、アレルギー反応など 東京都保健医療局

ツツガムシ
吸血による皮膚炎、発熱、発疹 山形県衛生研究所

ネズミに寄生するダニ・ノミの種類や症状、詳しい対処法については、以下の記事で詳しく解説しています。

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感染症

ネズミは、糞尿や体の表面、かじった食品などを介して、病原体を人にうつす可能性があります。

腹痛や下痢といった比較的軽い症状から、発熱や臓器障害など重症化する感染症まで、影響はさまざまです。

室内に棲みついている場合は、食品や生活環境が汚染されやすく、知らないうちに健康被害を招いている可能性があります。

病原菌 感染症名 主な症状 参照元

サルモネラ菌
サルモネラ感染症 腹痛、下痢、発熱 JUMA-Vet

HEVウイルス
E型肝炎 発熱・倦怠感・黄疸 厚生労働省検疫所

クリプトスポリジウム原虫
クリプトスポリジウム症 水様下痢・腹痛・脱水 国立健康危機管理研究機構

レプトスピラ菌
レプトスピラ症 発熱・頭痛・筋肉痛 J-Stage

ハンタウイルス
腎症候性出血熱 発熱・出血・腎障害 日本獣医学会

鼠咬症スピリルム
鼠咬症(そこうしょう) 発熱・頭痛・関節痛 東京都保健医療局

鼠咬症(モニリフォルミス)
鼠咬症(そこうしょう) 発熱・頭痛・関節痛 MSDマニュアル

広東住血線虫
広東住血線虫症 頭痛・発熱・神経障害 国立健康危機管理研究機構


ペスト菌

ペスト リンパ節腫脹・発熱・頭痛・倦怠感 国立健康危機管理研究機構


大腸菌

大腸菌感染症など 腹痛・下痢・発熱・血便 MSDマニュアル


リステリア菌

リステリア症 発熱・頭痛・髄膜炎・流産 厚生労働省


野兎病菌(フランシセラ)

野兎病(トゥラレミア) 高熱・倦怠感・リンパ節腫脹 国立健康危機管理研究機構

ネズミが保有する病原体の種類や、感染経路・症状については、以下の記事で詳しく解説しています。

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ネズミの健康被害5つの事例

ネズミによる健康被害は可能性の話だけではありません。

国内外ではネズミが関与した感染症の流行や、生活環境への被害が度々報告されています。

以下では、実際に起きたネズミの健康被害の事例を取り上げ、どのような被害につながったのか紹介します。

ペスト(黒死病)の大流行で多数の死者

14世紀にヨーロッパを中心に広がったペスト(黒死病)は、ネズミに寄生したノミを介して感染したペスト菌が人に伝わることで大流行し、数千万人規模の死者を出した歴史的な感染症です。

14世紀後半のパンデミックでは、ヨーロッパ人口の3分の1近くが亡くなったと推定されるなど、当時の社会に甚大な影響を与えました。

ペスト菌を保有するネズミの血を吸ったノミが、人を刺すことで感染が広がるのが主な感染経路です。

人口が集中する都市部では食料や廃棄物が多かったことにより、ネズミが増えやすい環境が形成されました。

比例して、ネズミに寄生するノミも増加し、人への感染を媒介しやすくなったと考えられています。

現代では、抗生物質による治療が可能なため、早期診断と適切な治療により多くの患者が回復しています。

抗生物質の普及や衛生管理の向上により、過去のような大規模流行は防がれていますが、2017年にはマダガスカルでペストの大規模流行が発生し、2,000人以上の感染と207人の死者がでた事例もあります。

アフリカ中部(コンゴ民主共和国)や南米ペルーなどでも散発的な発生が確認されており、現在でもネズミやノミを介した感染リスクは完全になくなったわけではありません。

大阪・梅田周辺で腎症候性出血熱の集団感染

1960年頃から約10年間、日本国内の大阪・梅田駅周辺を中心に腎症候性出血熱の散発的な集団感染が確認されました。

119人の感染者と2人の死亡例が報告され、ネズミを自然宿主とするハンタウイルスが関与した感染症と考えられています。

1970〜80年代には、実験目的で購入されたネズミがウイルスに汚染されていたことが原因とみられる感染事例も発生しています。

22の研究機関で126人の感染者が確認され、1981年にはネズミの飼育に関わっていた人物の死亡例も報告されています。

現在では、飼育施設の管理体制の改善や、実験用ネズミ販売業者による事前のウイルス検査・感染排除対策が徹底され、1981年以降は国内での集団感染は確認されていません。

ハンタウイルスは一般使用できるワクチンはなく、治療は対症療法が中心となりますが、適切な管理と予防策により、集団感染は防がれています。

ネズミの尿との接触が原因と考えられる感染

レプトスピラ症は、ネズミなどのげっ歯類の尿に含まれるレプトスピラ属細菌によって引き起こされる人獣共通の感染症です。

ネズミの尿に直接触れる、尿で汚染された水や土壌に傷口などが接触することで起こるとされています。

2007年1月から2016年4月までに、30都府県から284例のレプトスピラ症が報告され、約9割は海外渡航での感染ではなく、国内での感染が原因でした。

感染時の症状は、発熱や悪寒、筋肉痛といった軽いものから、黄疸や腎不全、出血を伴う重症例(ワイル病)まで幅広く、死亡例も確認されています。

現在は感染症法に基づき、レプトスピラ症と診断されたすべての患者が、医師から管轄の保健所へ報告される対象となっており、抗生物質による治療が可能です。

飲食店での食中毒リスクや衛生被害

ネズミは建物内に棲みつくだけでなく、食品や調理器具に接触することで、衛生面でも深刻な問題を引き起こすことがあります。

2025年には、国内の飲食店で提供されたみそ汁にネズミが混入していた事例が報じられ、衛生管理の在り方が大きな問題となりました。

調理段階でネズミが混入した可能性が高いとされ、提供前の確認が不十分だったことで、そのまま客に出されてしまったとみられています。

ネズミが食品や調理器具に接触した場合、サルモネラ菌などの病原菌が付着するおそれがあり、重大な健康被害につながってしまいます。

こうした衛生被害は、飲食店だけに限った問題ではありません。

住宅内にネズミが棲みついている場合でも、台所や食品の保管場所が汚染され、深刻な健康被害を招くおそれも否定できません。

ネズミが持ち込んだダニで皮膚炎発症

ネズミが棲みついた住宅で、全身のかゆみや発疹に悩まされ、原因がネズミ由来のダニと判明した事例があります。

この原因となるのがイエダニで、体長は約0.7mmと小さく、ネズミに寄生しています。

寄生しているネズミが死亡したり、数が減ったりすると、新たな吸血対象を求めて室内へ移動し、人を刺すようになるのです。

刺されやすい部位は、わき腹・下腹部・太ももの内側など皮膚のやわらかい場所で、強いかゆみを伴う赤い発疹が現れます。

このようにネズミを放置すると、ダニなどの寄生虫による二次的な被害に発展することもあります。

ほかの健康被害と比べて発生しやすく、家庭内で起こりやすい問題でもあるため、早めにネズミ対策を行い、症状がある場合は医療機関を受診してください。

 

ネズミを放置すると健康以外にも起こる被害

ネズミによる被害は、感染症や皮膚トラブルといった健康面だけにとどまりません。

棲みついているネズミを放置すると、生活環境や住宅そのものにまで影響が広がります。

夜間の物音によるストレス、糞尿による悪臭や汚れ、食料の被害や汚染、さらには配線をかじられることによる火災発生など、日常生活に直結する問題も多いです。

ネズミを放置すると健康以外にも起こる被害

  • 騒音によるストレス
  • 糞尿の悪臭
  • 食料を食べられる
  • 火事の原因

 騒音によるストレス

ネズミは夜行性のため、棲みつくと天井裏や壁の中、キッチン周辺などから物音が聞こえるようになります。

走り回る足音や、配線・木材をかじる音が断続的に続き、強いストレスを感じる方も少なくありません。

就寝中に物音が気になると、眠りが浅くなったり、夜中に目が覚めてしまったりと、睡眠の質が低下する原因になります。

集合住宅では、ネズミの音が上下階や隣室に伝わりやすく、住人同士の誤解や苦情にもつながりかねません。

 糞尿の悪臭

ネズミの糞尿による悪臭は、深刻な被害のひとつで、ネズミの尿にはアンモニア成分が含まれており、刺激の強いニオイを放ちます。

このニオイは空間に広がりやすく、換気だけでは解消しにくいです。

天井裏や壁の中、床下などに糞尿がたまると、建材や断熱材にニオイが染み込み、掃除をしても完全に取れなくなります。

糞尿の悪臭は放置するほど除去が難しくなり、建材や断熱材にまで影響が及ぶことで、家の資産価値や耐久性を低下させる原因にもなります。

食料を食べられる

ネズミに食料が食べられてしまう被害も無視できません。

ネズミは鋭い歯を持ち、紙袋やビニール袋、薄いプラスチック容器も簡単にかじり中身を食べてしまいます。

見た目に異常がなくても、ネズミの体毛や糞尿、病原菌が付着している可能性があるため、安全面を考えると処分せざるを得ません。

食品ロスや家計への負担が増えるだけでなく、健康面のリスクも高まるため、見過ごせない問題です。

火事の原因

ネズミは配線や電気コードをかじることがあり、火災発生の要因とされるほか、電気設備トラブルの原因の一つとしても挙げられます。

被覆が破れた電気コードは、通電時にショートやスパークを起こし、ホコリなどが触れることで火災が発生します。

特に壁の中や天井裏など、目に見えない場所の電気配線をかじられている場合、被害に気づきにくく、発見が遅れやすいです。

火災は健康被害や物的被害にとどまらず、命に関わる重大な事故につながるため、ネズミによる被害は決して軽視できません。

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ネズミ被害が発生しやすい場所の特徴

ネズミはどこにでも棲みつくわけではなく、エサを確保しやすく、身を隠せる環境を選んで生活します。

家の中や周辺にネズミにとって都合のよい条件がそろっていると、被害が発生しやすいです。

ここでは、特にネズミ被害が起こりやすい場所を紹介します。

ネズミ被害が発生しやすい場所の特徴

  • 高温多湿な場所
  • 静かで暗い場所
  • 食べ物が多い場所
  • 寒い時期も暖かい場所
  • 放置されたごみやゴミ置き場が近くにある場所

高温多湿な場所

ネズミは寒さや乾燥が苦手なため、湿気がこもりやすく、気温が比較的安定している場所を好みます。

床下や天井裏、収納の奥などは空気が滞りやすく人の目も届きにくいため、ネズミにとって棲みつきやすい環境です。

このような場所では発見が遅れやすく、気づかないうちに繁殖が進んでしまうことも。

静かで暗い場所

ネズミは警戒心が強く、人の出入りや物音が少ない場所を好む傾向があります。

天井裏や壁の内部、あまり使われていない部屋の隅などは暗く静かなため、棲みつきやすい環境です。

一度安全だと判断されると、気づかないうちに長期間棲みつかれてしまうことがあります。

食べ物が多い場所

ネズミは嗅覚が鋭く、わずかな食べ物のニオイでもエサの場所を察知します。

キッチンや食品庫、ペットフードの保管スペースなどは、食料を確保しやすいため、被害が発生しやすいです。

食べ残しやゴミを放置すると、ネズミが集まりやすくなる要因になります。

寒い時期も暖かい場所

寒さが厳しくなると、ネズミは屋外から暖を取れる環境を求めて建物内へ入り込んできます。

エアコンや給湯器の周辺、冷蔵庫の下、床下や天井裏などは、冬場でも温度が下がりにくく、ネズミが棲みつきやすい場所です。

放置されたごみやゴミ置き場が近くにある場所

建物の周囲にゴミ置き場や放置されたゴミがあると、ネズミを引き寄せやすい環境になります。

生ゴミが多い場所はエサを確保しやすく、ネズミが集まりやすいため、こうした場所を拠点にして、近くの住宅や建物内へ侵入してきます。

ネズミ対策は屋内だけでなく、家の周辺環境にも注意を向けることが重要です。

ネズミが棲みつきやすい家に見られる特徴

家の構造や周辺環境によっては、ネズミが棲みつきやすい状態になっていることがあります。

ネズミは、エサが確保しやすく、身を隠せる環境を好むため、特別に不衛生な家でなくても被害が起こる可能性があるのです。

ここでは、ネズミ被害が起こりやすい家に共通する特徴を紹介します。

ネズミが棲みつきやすい家に見られる特徴

  • 築年数30年以上
  • 和室が多い
  • すき間がある
  • 食べ物が放置されている
  • 整理整頓されていない
  • ゴミ捨て場が近くにある
  • 放置された空き家が近くにある
  • 飲食店や果樹園、畑などが近くにある

築年数30年以上

築年数が30年以上経過している住宅では、経年劣化によって外壁や基礎、配管まわりなどに細かなすき間が生じやすくなります。

ネズミは数センチほどのすき間から侵入できるため、わずかな劣化箇所でも侵入経路になり得ます。

和室が多い

和室は畳や木材など、ネズミがかじりやすい素材が多く使われている空間です。

壁と柱の境目にある長押(なげし)まわりは、外部から見えにくく、ネズミの侵入経路や室内移動の通り道として利用されやすい部分です。

物置部屋や使われていない和室は、巣づくりや繁殖場所として選ばれてしまうことがあります。

すき間がある

換気口や配管の通り道、エアコンの配管穴などのすき間はネズミの侵入経路になります。

近年の住宅では、結露や湿気対策として外壁内部に空気を逃がす構造が義務化され、水切り部分などに意図的な空間が設けられているのが特徴です。

築年数が浅い建物であっても、構造上ネズミが侵入できる条件がそろっていることがあります。

食べ物が放置されている

キッチンやリビングに食べ物を置いたままにしていると、ネズミを引き寄せる原因になります。 

ペットフードやゴミの管理が甘い場合もエサ場として認識されやすく、棲みつかれるきっかけになります。

整理整頓されていない

物が多く雑然とした環境は、ネズミが身を隠しやすく、人の目も届きにくいです。

段ボールや新聞紙、家具などが積み重なっていると、巣材として利用されたり、移動経路として使われたりすることがあります。

ゴミ捨て場が近くにある

住宅の近くにゴミ捨て場がある場合、エサを求めてネズミが集まりやすくなります。

周囲にネズミが棲みついている場合、建物の小さなすき間から屋内へ侵入される可能性が高まりやすいです。

放置された空き家が近くにある

近隣に管理されていない空き家があると、人の気配がほぼなく外敵もいないため、ネズミが巣づくりや繁殖を行いやすくなります。

数が増えたネズミは周辺の住宅へ行動範囲を広げ、建物のすき間を通って屋内に侵入し、棲みつきます。

飲食店や果樹園、畑などが近くにある

飲食店や果樹園、畑が近くにある環境は、ネズミにとってエサを確保しやすい条件がそろっています。

食べ残しや生ゴミ、果実などがエサとなることでネズミが集まり、周辺の住宅でも被害が起こりやすくなるのです。

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健康被害の前兆?見逃せないラットサイン

ネズミは警戒心が強く、人の前に姿を現すことは少ないため、気づかないうちに住宅や建物内に棲みついてしまいます。

一方で、ネズミが棲みついている場合には、必ずといっていいほどラットサイン(ネズミの痕跡)を残します。

ここでは、具体的なラットサインを紹介しますので、同じような状態がないか確認してみてください。

ラットサイン

  • ネズミの糞
  • 柱や壁の黒ずみ
  • 噛み跡

ネズミの糞

ネズミの糞は黒っぽく細長い形をしており、米粒ほどの大きさです。

キッチンや食品棚の周辺、壁際、天井裏の点検口付近などで見つかりやすく、数が多いほど棲みついている可能性が高くなります。

新しい糞は湿って柔らかく、時間が経つにつれて乾燥し、砕けやすくなります。

柱や壁の黒ずみ

ネズミは同じ通り道を繰り返し移動するため、体毛についた皮脂や汚れが柱や壁に付着し、黒ずみとして残ります。

壁の角や配線周り、床と壁の境目などに現れやすく、こすれたような汚れがある場合はネズミの通り道になっている可能性があります。

掃除しても同じ場所が汚れることがあれば、ネズミが棲みついているかもしれません。

噛み跡

ネズミは伸び続ける前歯を削るため、柱や家具、配線などをかじる習性があります。

木材の角が削られていたり、コードに歯形のような跡が残っていたりする場合は、ネズミの可能性が高いでしょう。

噛み跡を放置すると、配線トラブルや漏電を招き、火災につながるおそれもあるため、早めの対策が重要です。

健康被害にあわないための自宅でできるネズミ駆除

ラットサインが見つかった場合でも、被害が軽い段階であれば、自宅でできる対策から始める方法もあります。

市販の忌避剤や侵入防止グッズを使えば、ネズミが嫌がる環境をつくり、追い出しや駆除、棲みつきにくくすることが可能です。

一方で、天井裏や床下で物音が続いている、糞や噛み跡が複数箇所に見られるといった場合は、すでに複数匹が棲みつき、繁殖している可能性があります。

被害が広がっている状態では、自力での対処には限界があるため、早めに専門業者への相談を検討しましょう。

忌避剤

忌避剤は、ネズミが嫌がるニオイや刺激成分を利用し、近寄らせない、追い出すことを目的とした対策グッズです。

不快な環境をつくることで、棲みついている場所から離れさせ、ネズミがその場所を避けるようになります。

設置後すぐに効果を感じやすい即効性タイプと、成分が徐々に広がって作用する遅効性タイプがあり、どちらも被害が軽いうちの対策として使いやすいです。

スプレータイプ・燻煙タイプ・固形タイプなど種類が多く、設置場所や使用環境に応じて選べます。

忌避剤の主な効果

  • ネズミが嫌がるニオイで近づきにくくする
  • すでに棲みついているネズミを遠ざける
  • 侵入が心配な場所の予防対策として使える

 忌避剤の使い方

忌避剤は、糞や足跡、かじり跡などのラットサインが見られる場所や、侵入経路と考えられる箇所に設置・噴霧します。 

天井裏や床下、通気口周辺などの暗く狭い空間は移動経路になりやすいため、重点的に使用すると効果を感じやすくなります。

スプレータイプは通り道や侵入口に定期的に使用し、ニオイが弱まらないよう保つことが大切です。 

固形タイプは時間とともに効果が薄れるため、数週間を目安に交換しながら継続しましょう。

殺鼠剤

殺鼠剤は、ネズミが摂取することで、内出血などを引き起こして駆除するタイプの薬剤です。

小袋タイプやトレータイプなど複数の形状があり、設置場所や被害状況に合わせて選べます。

確実な駆除が期待できる一方で、使用後は死骸の回収や周囲の清掃が必要になるため、事前に流れを把握したうえで使用しましょう。

殺鼠剤の主な効果

  • ネズミを直接駆除できる
  • 複数箇所に棲みついている状況でも対応しやすい
  • 一度設置すると、しばらく効果が持続しやすい

殺鼠剤の使い方

侵入経路や移動ルートになりやすい壁際、部屋の隅などに設置します。

穀物やナッツ類と一緒に置くと食べられやすく、摂取した形跡があれば状況を確認しながら補充します。 

駆除後は必ず手袋を着用し、死骸を速やかに回収したうえで、周囲を丁寧に清掃・消毒してください。 

捕獲シート

捕獲シートは、強力な粘着面でネズミの動きを止め、そのまま捕えるタイプの駆除アイテムです。

薬剤を使わずに設置できるため、手軽に始めやすい対策になります。

粘着力が非常に強いため、設置や処理の際は手や衣類に付着しないよう注意が必要です。

捕獲シートの主な効果

  • 通り道に設置して直接捕獲できる
  • 薬剤を使わずに対策できる
  • 侵入経路や移動ルートを把握する手がかりになる

捕獲シートの使い方

糞や足跡などのラットサインが確認できる場所に、壁沿いに設置します。

部屋の隅や狭い通路では、複数枚を並べて逃げ道をふさぐように配置すると効果的です。 

捕獲後は放置せず、早めに処理と清掃を行い、新しいシートへ交換しましょう。

​​捕獲器

捕獲器は、ネズミを傷つけずに捕まえることを目的とした非殺傷タイプのトラップです。

内部に入ると扉が閉まる仕組みで、室内向けの小型タイプから、屋外や倉庫で使える大型タイプまで、設置場所に応じて選べます。

薬剤を使用しないため、ニオイや成分が気になる環境でも使いやすく、安全性を重視したい場合に向いています。

捕獲器の主な効果

  • ネズミを生け捕りにできる
  • 薬剤を使わずに対策できる

捕獲器の使い方

ネズミの通り道やエサを探しに来やすい場所の近くに設置し、内部にピーナッツや穀物類などを入れて誘導します。 

捕獲後は放置せず、できるだけ早く処理するか、対応が難しい場合は専門業者へ相談してください。 

再利用する際は、洗浄と消毒を十分に行い、ニオイが残らないようにしましょう。

超音波

超音波式のネズミ対策機は、人にはほとんど聞こえない高周波音を発し、ネズミに不快感やストレスを与えて近づきにくくする装置です。

コンセントに差し込むだけで使える製品が多く、薬剤を使わずに対策できる点が特徴です。

ただし、音に慣れると効果が弱まることがあり、長期間の駆除や再侵入防止には不向きな場合もあります。

超音波の主な効果

  • 音の刺激によってネズミを寄せつけにくくする
  • 設置環境によっては比較的広い範囲をカバーできる
  • 薬剤を使わず、安全面に配慮して使える

超音波の使い方


天井裏や床下、キッチン周辺など、ネズミの気配がある方向に向けて設置します。 

超音波は壁や家具に遮られやすいため、できるだけ障害物の少ない位置に置くのがポイントです。 

同じ場所で使い続けると慣れが出やすいため、定期的に設置場所を変えながら使用すると効果を感じやすくなります。

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健康被害を防ぐには環境改善が必要

ネズミを追い出したり、捕獲・駆除ができたとしても、棲みつく原因が残っていれば再び侵入される可能性があります。

環境改善を怠ると、再侵入によって糞尿や寄生虫による健康被害が再発するおそれがあります。

被害を繰り返さないためには、その場しのぎの対策だけでなく、ネズミを寄せつけない環境づくりまで行うことが重要です。

根本的な環境改善のポイント

  • 食べ物が置かれていない環境
  • 清潔で整理整頓された環境

食べ物がない環境

ネズミは嗅覚が鋭く、わずかな食べ物のニオイにも反応します。

食品はフタ付きの容器で保管し、ペットフードや生ゴミを放置しないようにしましょう。

エサになるものを減らすことで、ネズミが寄りつきにくい環境を保てます。

清潔で整理整頓された環境

ネズミは暗く人目につきにくい場所を好み、段ボールや紙袋、布類を巣材として使います。

不要な物をため込まず、隠れ場所や巣づくりに使われそうな物を減らすことが大切です。

ネズミによる健康被害が心配な方はプロに頼もう

ネズミは、毛や唾液、糞尿を通じて、病原菌や寄生虫を周囲に広げるおそれがあります。

過去にはネズミが関与したペスト(黒死病)の大流行があり、近年においてもレプトスピラ症の感染例や、ネズミ由来のダニによる皮膚炎など、身近な環境で起きた健康被害が多数報告されています。

飲食店や一般家庭においても、ネズミの侵入による食品汚染や衛生被害が問題となっており、気づかないうちに感染症のリスクにさらされている可能性も否定できません。

ネズミによる健康被害を根本から防ぐには、追い出しや駆除だけでなく、汚染箇所の清掃・消毒、侵入経路の封鎖まで含めた対応が必要です。

害獣お助け本舗では、相談・見積もり無料で、住宅の状況や被害内容に合わせた最適なプランを提案しています。

健康被害が心配な方は、被害が広がる前に一度ご相談ください。

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害獣お助け本舗編集部

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