日本では、5種8属のイタチが確認されており、種類によって生息域や見た目、生態などはさまざまです。
イタチが家の近くや住宅内に棲みつくと、騒音被害や糞尿による悪臭、健康被害、断熱材や配線を荒らされるといった被害につながる恐れがあります。
この記事では、日本にいるイタチの名前や特徴を種類ごとに解説します。
家に棲みつかれた場合の正しい対処法も紹介するので、異変に気づいた時点で早めに対策を行いましょう。
このような方におすすめ
- 家の周辺や天井裏でイタチらしき動物を見かけた方
- 日本にいるイタチの種類やその特徴を知りたい方
- 住宅被害を起こしやすいイタチの種類を知りたい方
- イタチの正しい駆除方法を知りたい方

※1 対応地域・加盟店・現場状況により、お事前にお客様の同意を得たうえで、調査・見積り費用をいただく場合がございます
※2 対応地域・対応する加盟店により異なります
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日本に生息するイタチの種類一覧

日本国内にはさまざまなイタチが生息しており、種類によって生息域や生態が異なります。
まずは、日本にいるイタチの種類とその特徴を紹介します。
日本に生息するイタチの種類一覧
・日本には5種8属のイタチがいる
・大型のイタチ
・小型のイタチ
日本には5種8属のイタチがいる
日本に生息するイタチ類は5種8属に分類されます。
そのなかで、日本に古来から住んでいる在来種がニホンイタチやイイズナ、オコジョ、外来種がシベリアイタチ(チョウセンイタチ)やアメリカミンクです。
外来種は繁殖力が強く、人の生活圏にも適応しやすいため、在来種を圧迫するだけでなく、住宅被害や農作物被害を引き起こす原因にもなっています。
大型のイタチ
大型のイタチは体長が30cmから50cm近くまで達し、比較的がっしりとした体つきをしています。
日本で見られる大型のイタチは、ニホンイタチ、シベリアイタチ、アメリカミンクです。
最も大型なのがアメリカミンクで、オスは体長50㎝ほどまで成長します。
小型のイタチ
小型のイタチはイイズナとオコジョが挙げられ、体長は10~20cm程度です。
イイズナは約13〜26cmと日本最小サイズで、冬になると全身に真白い毛をまといます。
オコジョはイイズナよりやや大きく、体長は約13〜29cmほどです。
小さいながらも、自分よりも大きいウサギなどを襲う獰猛な一面も持ち合わせています。
被害をもたらすイタチは主に2種類

日本に生息するイタチのなかでも、住宅被害を引き起こすのは主にニホンイタチとシベリアイタチ(チョウセンイタチ)の2種類です。
人の生活圏に適応しやすく、屋根裏や床下に侵入して騒音や悪臭、建物劣化などの被害をもたらします。
ここでは、それぞれの生息域や特徴、生態について解説します。
被害をもたらすイタチは主に2種類
・ニホンイタチ
・シベリアイタチ(チョウセンイタチ)
ニホンイタチ
ニホンイタチは本州や四国、九州と広く分布している日本在来のイタチです。
昼夜を問わずに行動し、水辺を泳いだり木に登ったりしてエサを捕食します。
外来種であるシベリアイタチの増殖により、個体数は減少傾向にあるといわれています。
ニホンイタチの基本情報
| 和名 | ニホンイタチ |
| 分類 | イタチ科イタチ属 |
| 体長 | オス 約27~37cm
メス 約16~25cm |
| 体重 | オス 約290~650g
メス 約115~175g |
| 分布 | 本州・四国・九州 |
ニホンイタチの特徴
ニホンイタチは細長い体と短い脚を持ち、毛色は黄褐色から茶褐色で、季節によって色味が変わることがあります。
オスの体長は最大30cm以上になり、尾はやや短めでふさふさとしているのが特徴です。
警戒心が強く縄張り意識も高い性質で、繁殖期には攻撃的な行動を見せることも。
フンは細長くて黒っぽく、硫黄や腐敗臭のようなニオイを発します。
ニホンイタチの生態
ニホンイタチは雑食性で、ネズミや魚、鳥、カエル、昆虫類から、ヤマブドウや桑の実まで幅広い食性です。
昼夜を問わず活動し冬眠もしないため、山間部や水辺、家の周辺などで季節を問わず見かけます。
草むらや川辺の岩のすきま、木の根元などを主な巣としており、寿命は約2年ほどです。
シベリアイタチ(チョウセンイタチ)
シベリアイタチ(チョウセンイタチ)は朝鮮半島原産の外来種で、西日本を中心に分布を広げています。
1930~40年頃に移入されたといわれており、現在では森林や農地、水辺を主な生活圏としているほか、住宅地で見かけることも増加しています。
ニホンイタチと比べると体が一回り大きく、人の生活圏で被害をもたらすイタチの多くはシベリアイタチ(チョウセンイタチ)といわれています。
シベリアイタチの基本情報
| 和名 | シベリアイタチ |
| 分類 | イタチ科イタチ属 |
| 体長 | オス 約28~39cm
メス 約25~31cm |
| 体重 | オス 約650~820g
メス 約360~430g |
| 分布 | 西日本を中心とした全国各地 |
シベリアイタチの特徴
シベリアイタチの毛色はやや褐色がかった山吹色をしています。
口元や喉の白い部分がはっきりしていることや、体長に対して長い尾を持つ点が見た目の特徴です。
気性が荒く縄張り意識が強い性格で、フンは細長くねじれており、非常に強いアンモニア臭を放ちます。
シベリアイタチの生態
シベリアイタチはネズミや鳥、両生類、魚類、昆虫類、果実などを食べる雑食性で、水辺や草むら、樹木の根元など身を隠しやすい場所を好んで巣を作ります。
夜行性ではあるものの日中に活動することも多く、エサを求めて動き回ります。
寿命は約2年ほどとされていますが、繁殖力が高く個体数が増えやすいため、都市部でイタチ被害をもたらすことが多いです。
近年被害が増えているイタチ

日本に生息するイタチの中でも、近年は外来種による被害の増加が問題視されています。
もともと日本にいなかった種類が分布を広げたことで、生態系への影響だけでなく、人の生活圏でのトラブルも発生しやすくなっています。
近年被害報告が増えているアメリカミンクについて解説します。
アメリカミンク
アメリカミンクは北アメリカ原産の外来種です。
毛皮用として輸入された個体が野生化し、日本では北海道を中心に分布を広げています。
ニホンイタチやシベリアイタチよりも体が大きく、泳ぎが得意なことから河川や湖沼、海岸など水辺を主な生活圏としています。
アメリカミンクの基本情報
| 和名 | アメリカミンク |
| 分類 | イタチ科イタチ属 |
| 体長 | オス 約36~45cm
メス 約25~35cm |
| 体重 | オス 約1,000~1,800g
メス 約700~1,000g |
| 分布 | 北海道を中心に本州の一部地域 |
アメリカミンクの特徴
アメリカミンクは細長い体と太い尾を持ち、体色は黒や褐色が多く見られます。
単独で行動する縄張り意識の強い動物で、泳ぎが得意なので水中で活動することが多いです。
糞は黒っぽく細長い形状で、魚や甲殻類を食べるため骨や殻が混じることがあります。
アメリカミンクの生態
アメリカミンクは魚類や甲殻類、小型の哺乳類、鳥類などを食べる動物食中心の雑食性です。
河川や岩の下、樹木の根元といった水辺付近の隠れやすい場所に巣を作ります。
主に夜行性ですが昼間に活動することもあり、寿命は3~5年程度です。
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数が減少している希少なイタチ

日本に生息するイタチには、希少な種類も存在します。
特定の地域や環境にのみ生息しており、外来種による生息域の浸食、森林伐採や環境の変化などが原因で個体数の減少が進んでいるイタチです。
数が減少している希少なイタチ
・キタイイズナ
・二ホンイイズナ
・ホンドオコジョ
・エゾオコジョ
キタイイズナ
キタイイズナは主に北海道の海岸部や平野部、高山帯に生息する小型のイタチです。
冬になると体毛が真っ白になることもあり、とても可愛い姿から、森の妖精とも呼ばれています。
キタイイズナの基本情報
| 和名 | キタイイズナ |
| 分類 | イタチ科イタチ属 |
| 体長 | オス 約18~20cm
メス 約14~16cm |
| 体重 | オス 約65~180g
メス 約35~100g |
| 分布 | 北海道全域 |
キタイイズナの特徴
キタイイズナは非常に小型で細長い体を持ち、夏は茶色、冬は白色に変わる毛色が特徴です。
尾の長さは2~3cm程度と短く、雪山でも俊敏に動き回ります。
体は小さいものの非常にどう猛で、ネズミなどの小動物を捕食します。
キタイイズナの生態
キタイイズナはネズミなどの小型哺乳類を中心に捕食する肉食性の動物です。
木の洞や岩の隙間、ネズミの巣穴などを利用して巣を作り、冬眠せず一年を通して活動し、寿命は1~2年程度とされています。
二ホンイイズナ
二ホンイイズナは青森県、岩手県、秋田県の一部地域に生息する日本固有種です。
ほかのイイズナやオコジョと比べても小さく、世界最小のイタチといわれています。
二ホンイイズナの基本情報
| 和名 | ニホンイイズナ |
| 分類 | イタチ科イタチ属 |
| 体長 | オス 約15~18cm
メス 約11~22cm |
| 体重 | 25~250g |
| 分布 | 青森県、岩手県、秋田県の一部地域 |
二ホンイイズナの特徴
ニホンイイズナは世界最小のイタチ科動物で、夏毛は背面が茶褐色、腹面が白色、冬毛は全身白色に変わります。
小型で尾が短く、尾の先端が黒くならない点が特徴です。
細長い体を活かしてネズミの巣穴に入り込んで狩りをしたり、小型の鶏や昆虫を捕食します。
二ホンイイズナの生態
山岳地帯の森林部分や河口部に生息し、木の洞や岩の隙間に巣を作ります。
寒冷地を好む性質があり、夜行性の傾向が強いものの日中に目撃されることもあります。
冬眠することなく一年を通して活動し、寿命は2~4年程度です。
ニホンイイズナは絶滅危惧種に指定されている
絶滅の危険性が高い野生生物を分類しているレッドリストによると、ニホンイイズナは現在、秋田県において絶滅危惧Ⅰ類、岩手県で絶滅危惧Ⅱ類に分類されています。
青森県と福島県では情報不足とされています。
| 分類 | 説明 |
| 絶滅 | 我が国ではすでに絶滅したと考えられる種 |
| 絶滅危惧Ⅰ種 | 飼育・栽培下あるいは自然分布域の明らかに外側で野生化した状態でのみ存続している種 |
| 絶滅危惧Ⅱ種 | 絶滅の危機に瀕している種 |
| 準絶滅危惧 | ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの |
| 情報不足 | 評価するだけの情報が不足している種 |
参考
日本のレッドデータ「ニホンイイズナ」
ホンドオコジョ
ホンドオコジョは本州中部以北の高山地帯に生息する日本固有の亜種です。
夏は茶褐色、冬は純白に毛替わりする、見た目も美しいイタチです。
標高が高く、比較的岩場が多い場所に生息しています。
ホンドオコジョの基本情報
| 和名 | ホンドオコジョ |
| 分類 | イタチ科イタチ属 |
| 体長 | オス 約18~20cm
メス 約14~17cm |
| 体重 | オス 約200g
メス 約160g |
| 分布 | 本州中部以北の山岳地帯 |
ホンドオコジョの特徴
ホンドオコジョは胴長短足の体型で、夏は背面が濃い茶褐色で腹面が白色、冬は全身純白に変わります。
尾の先端は年中黒く、北海道のエゾオコジョより と比べると一回り小さいのが特徴です。
見た目とは裏腹に気性が荒く、ネズミ類やモグラ類、鳥類、昆虫類を捕食し、自分の数倍も大きい野ウサギやライチョウを襲うこともあります。
ホンドオコジョの生態
岩場が多い標高1,000m以上の高地を好み、石の隙間や樹木の根元に巣を作ります。
長野県の高山部にも生息しており、県の天然記念物に指定されています。
昼夜を問わず活動しますが、早朝や夕方に特に活発になり、寿命は1~2年程度です。
ホンドオコジョは絶滅危惧種に指定されている
絶滅の危険性が高い野生生物を分類しているレッドリストによると、ホンドオコジョは現在、神奈川県で絶滅、秋田県において絶滅危惧Ⅰ類、岩手県と東京都、岐阜県では絶滅危惧Ⅱ類に分類されています。
宮城県、山形県、新潟県、群馬県、栃木県、埼玉県、長野県、富山県、石川県、福井県では準絶滅危惧種、青森県、福島県、茨城県、山梨県、静岡県では情報不足とされています。
| 分類 | 説明 |
| 絶滅 | 我が国ではすでに絶滅したと考えられる種 |
| 絶滅危惧Ⅰ種 | 飼育・栽培下あるいは自然分布域の明らかに外側で野生化した状態でのみ存続している種 |
| 絶滅危惧Ⅱ種 | 絶滅の危機に瀕している種 |
| 準絶滅危惧 | ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの |
| 情報不足 | 評価するだけの情報が不足している種 |
参考
日本のレッドデータ「ホンドオコジョ」
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エゾオコジョ
北海道の山岳地帯に生息し、別名エゾイタチとも呼ばれています。
ホンドオコジョよりやや大きく、かつて行われていた毛皮目的の乱獲により、現在は個体数が激減している種類です。
エゾオコジョの基本情報
| 和名 | エゾオコジョ |
| 分類 | イタチ科イタチ属 |
| 体長 | オス 約24cm
メス 約22cm |
| 体重 | オス 約65~180g
メス 約35~100g |
| 分布 | 北海道の山岳地帯 |
エゾオコジョの特徴
エゾオコジョは大きな丸い目と豆粒のような鼻、丸みのある耳が特徴で、非常に可愛らしい顔をしています。
夏毛は背中や頭が茶褐色でお腹側は白く、冬毛は真っ白い毛に覆われますが尾の先端だけは黒いままです。
気性は荒く、ウサギやリスなどの小動物を捕食するほか、自分より大きい野ウサギを襲うこともあります。
エゾオコジョの生態
岩場や木の根元、洞穴のすき間など既存の穴を利用して巣を作り、冬眠はせず1年中活動し、夜行性ですが日中にも活動します。
ウサギやリス、ネズミ、鳥類、昆虫類などのほか、ヤマブドウやマタタビなどの木の実も食べます。
かつては平地でも見られましたが、毛皮目的の乱獲により個体数が激減し、現在は標高の高い岩場や山岳地帯のみに生息しています。
エゾオコジョは絶滅危惧種に指定されている
絶滅の危険性が高い野生生物を分類しているレッドリストによると、エゾオコジョは現在、北海道で絶滅危惧種Ⅱ類に分類されています。
乱獲や森林開発等の影響により、個体数は大幅に激減しています。
| 分類 | 説明 |
| 絶滅 | 我が国ではすでに絶滅したと考えられる種 |
| 絶滅危惧Ⅰ種 | 飼育・栽培下あるいは自然分布域の明らかに外側で野生化した状態でのみ存続している種 |
| 絶滅危惧Ⅱ種 | 絶滅の危機に瀕している種 |
| 準絶滅危惧 | ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの |
| 情報不足 | 評価するだけの情報が不足している種 |
参考
日本のレッドデータ「エゾオコジョ」
ペットとして飼えるイタチはフェレットのみ

日本には在来種や外来種を含め複数のイタチが生息していますが、これらを個人が捕獲して飼育することはできません。
日本でペットとして合法的に飼育できるイタチ科の動物は、フェレットのみです。
野生のイタチは、鳥獣保護管理法により保護の対象となっており、無許可での捕獲や飼育、殺傷行為は原則として禁止されています。
違反すると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が課せられることがあります。
ニホンイタチなどの在来種だけでなく、外来種であるチョウセンイタチやシベリアイタチも同様の扱いです。
フェレットってどんな動物?
フェレットはヨーロッパケナガイタチを家畜化した動物です。
野生には存在せず飼育動物として人に飼われて生きてきたため、ペットとして飼育ができます。
日本国内で販売されている個体は臭腺除去済みのため、野生のイタチのような強烈なニオイは発しません。
臭腺除去とは
フェレットやミーアキャットなどのペットに対して、特有の強い臭いを軽減するために肛門近くの臭腺(肛門嚢)を摘出する手術のこと。
フェレットの基本情報
| 和名 | フェレット |
| 分類 | イタチ科イタチ属 |
| 体長 | オス 40~50cm
メス 35~45cm |
| 体重 | オス 約1,500~2,000g
メス 約750~1,500g |
| 分布 | ヨーロッパケナガイタチの家畜品種 |
フェレットの特徴
フェレットは細長い体型で耳は丸く、毛色はクリーム色から白色、目はピンク色をしています。
好奇心旺盛でフレンドリーな性格とされており、人に対して懐きやすい温和な動物です。
腸が短いため、黒から茶褐色の細長いフンを1日に5~10回ほど排泄します。
フェレットの生態
フェレットは本来夜行性ですが、1日に18~20時間ほど眠り、明け方や夕方に活発な活動をします。
本来は肉食系の動物ではあるものの、飼育する際は専用のドライフードを与えるのが望ましいです。
寿命は5~10年ほどで散歩の必要もなく、鳴き声も小さいため比較的飼育しやすいです。

野生のイタチを見かけたらどうする?

イタチは複数の種類が存在しますが、野生下で生息している個体はいずれも凶暴な性格なので、不用意に近づくとケガを負う危険性があります。
万が一遭遇した場合は、落ち着いて対処することが大切です。
公共の場所か、集合住宅か、私有地かによって適切な対応も変わります。
野生のイタチを見かけたらどうする?
・公共の道路や施設で見つけた
・集合住宅の共用部で見つけた
・自分が所有する私有地で見つけた
公共の道路や施設で見つけた
道路や公園、河川敷といった公共の場所でイタチを見かけたら、刺激を与えずに距離を取りましょう。
イタチは種類によって警戒心や攻撃性が異なりますが、どのイタチであっても近づくことで威嚇されたり噛みつかれたりする恐れがあります。
感染症を保有している可能性が高いため不用意に近づくのは危険です。
動けなくなっている場合は、管理している自治体へ連絡してください。
集合住宅の共用部で見つけた
マンションやアパートの廊下、駐輪場といった共用部でイタチを見かけたら、管理会社や大家さんに相談してください。
個人で管理する専有部とは責任の所在が異なるため、管理規約や重要事項説明書などを確認しながら、適切な対応を行いましょう。
頻繁に目撃する場合は周辺に棲みついている可能性も考えられます。
住民間でのトラブルやケガ、感染症などの危険性もあるため、早めに対処する必要があります。
自分が所有する私有地で見つけた
庭や敷地内など私有地でイタチを見かけた場合は、その所有者が対応しなければなりません。
ただし、自己判断で近づいたり捕獲を試みたりするとケガや感染症の危険があるため、正しい手順で駆除するか、専門の駆除業者へ相談してください。
放置すると敷地内に棲みつき、被害が拡大するおそれがあるため、早めの対応を推奨します。
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イタチが家に棲みつきやすい場所

イタチは種類に限らず細長い体形をしているため、わずか3cmほどの隙間があれば住宅内に侵入し棲みつきます。
壁のひび割れ部分や通気口、エアコン配管の接続部といったさまざまな場所が侵入経路となり、屋根裏や床下など人目につきにくい空間に棲みきます。
イタチが家に棲みつきやすい場所
・屋根裏
・通気口/排気口
・外壁のすき間
・エアコンの配管周辺
・床下
屋根裏
人が頻繁に立ち入らず、外敵にも見つかりにくい屋根裏は、イタチにとって安全性の高い空間です。
温度や湿度が安定しやすく、広さもあるため巣作りや繁殖にも適しています。
壁のすき間や外壁をつたって侵入されることが多く、悪臭や夜間の足音、鳴き声、断熱材の損傷などの被害が発生します。
通気口/排気口
通気口や排気口は、カバーの破損や金網の老朽化によってすき間ができると侵入口になります。
内部は暗く狭いため、通り道として利用されるだけでなく、そのまま棲みつかれることも。
確認しづらい位置にあるため、異変を感じた頃にはすでに被害が進行しているかもしれません。
外壁のすき間
外壁に生じた小さな亀裂や隙間も侵入経路となります。
種類を問わず木登りが得意なイタチは、高い位置にある穴やすき間からの侵入も可能です。
近年の住宅は気密性が高い反面、換気のための隙間が設けられているため、築年数に関係なく侵入される可能性があります。
新築や築浅の住宅でも注意が必要です。
エアコンの配管周辺
エアコンの配管が通る部分は、ドレンホースや配管と壁の隙間から、壁内部や天井裏へ侵入されることがあります。
室外機周辺に爪跡やフンが見つかる場合は、すでにイタチが出入りしている可能性が高い証拠です。
エアコンの不具合や建物内部の損傷につながる恐れがあるため、注意が必要です。
床下
湿気がこもりやすく暗い床下も、イタチにとって好条件の環境です。
外部からは状況が把握しにくく、床下換気口の破損や基礎のひび割れから侵入されることも。
棲みつかれると水道管や床材、基礎の損傷に加え、糞尿による腐食や悪臭など、住宅全体に深刻な影響が及ぶ可能性があります。
イタチを追い出すための正しい方法

日本に生息するイタチは、種類によって生息環境や行動の傾向は異なるものの、住宅に棲みついた場合の基本的な対処方法は共通しています。
イタチは帰巣本能が強く、一時的に追い出しても侵入経路の封鎖を行わなければ再び戻ってくる可能性があります。
また、鳥獣保護管理法により保護されているため、許可なく捕獲や殺傷を行うことは違法となる点にも注意が必要です。
イタチを追い出すための正しい方法
①棲みついている場所の特定
②駆除道具を用意する
③服装を整える
④罠を設置する
⑤忌避剤を使用する
⑥清掃・消毒をする
⑦侵入経路を塞ぐ
⑧寄り付かない環境を作る
①棲みついている場所の特定
イタチを追い出すために、まずは潜んでいる場所や侵入経路を特定します。
細長い体を持つイタチは、3cm程度のわずかなすき間からでも建物内に入り込むことができるため、目につきにくい箇所まで丁寧に確認しなければなりません。
通気口や外壁のすき間、エアコン配管周辺、屋根裏、床下などを重点的にチェックしてみてください。
糞尿のあとや足跡、夜間の物音などがある場合は、すでに棲みついている可能性が高いです。
②駆除道具を用意する
棲みついている場所や侵入経路を把握したら、追い出し作業や清掃、侵入防止に必要な資材を事前に用意しておきましょう。
作業中に直接触れてしまうと感染症になってしまう恐れがあるため、手袋やマスク、保護具などを着用することが重要です。
あわせて消毒用品を準備しておくことで、糞尿による汚染や悪臭の対策にもなります。
侵入経路をふさぐ際は、金網や防獣ネット、補修材などを状況に応じて使いわけましょう。
③服装を整える
イタチの糞尿には病原菌だけでなく、ノミやダニなどの害虫が潜んでいる可能性があります。
作業を行う際は、肌を露出しないよう防護性能の高い装備を着用し、体を守ることが重要です。
山本光学 保護ゴーグル YG-5090HFN
天井裏や床下では、乾燥したフンや糞尿の粉じん、ホコリが空気中に舞いやすく、目から細菌やウイルスが侵入する危険があります。
顔に密着するタイプのゴーグルを使用することで、飛散物の侵入を防ぎ、視界を確保しながら安全に作業できます。
興研 防じんマスク サカヰ式 7121R-03タイプ
乾燥したフンやホコリを吸い込むと、感染症や呼吸器への悪影響を及ぼす可能性があります。
鼻と口を覆う防じんマスクを着用し、粉じんを吸い込まないようにしてください。
作業終了後は手洗いとうがいを行いましょう。
不織布つなぎ服 防塵タイプ
長袖・長ズボンのつなぎ服など、肌の露出を抑えた作業着を着用することで、ノミやダニ、糞尿の付着を防止できます。
衛生面を考慮すると、使用後に廃棄できる使い捨てタイプを選ぶと安心です。
④罠を設置する
捕獲用の罠を使って、イタチを建物内から排除する方法もあります。
ただし、イタチは鳥獣保護管理法の対象となるため、捕獲を行う際は事前に自治体の許可を取得する必要があります。
捕獲後は自分で放獣まで対応しなければならないため、知識がない状態で設置するのは避けましょう。
購入もしくは自治体から借りる
イタチの捕獲には箱わなが広く使用されています。
市販品を購入する場合、1台あたり数千円から1万円程度の費用がかかるため、自治体の貸し出し制度を利用する方法もあります。
また、貸出は申請手続きや使用期間の制限が設けられているほか、設置や捕獲後の対応は利用者自身で行わなければなりません。
条件や注意事項を事前に確認してから使用しましょう。
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捕獲方法
罠は、イタチの足跡や糞が見られる場所、床下の換気口や侵入口付近など、通り道になっている箇所に設置します。
唐揚げや焼き魚など、動物性のニオイを使ったエサが有効です。
設置後は少なくとも1日1回以上は確認を行い、長時間放置しないようにしてください。
捕獲後は、河川敷や山林など住宅地から離れた場所に放獣します。
⑤忌避剤を使用する
捕獲せずにイタチを遠ざけたい場合は、忌避剤を用いた方法が有効です。
イタチが不快に感じるニオイや刺激を与えることで、棲みついている場所から追い出せます。
比較的安全性が高く、人やペットへの影響が少ない対策として広く利用されています。
犬・猫・獣いやがるスプレー
スプレータイプの忌避剤は、通気口や外壁のすき間、配管周辺といった限られた範囲に使用するのに最適です。
棲みついている場所やその周辺に数回噴射することで効果を発揮します。
数日から1週間ほど継続して使用することで、イタチが寄り付きにくい状態が維持できます。
バルサン ワンタッチ煙タイプ
屋根裏や床下など広い範囲にイタチが棲みついている場合は、煙タイプの忌避剤が適しています。
蓋をこすれば煙が発生するので、水や火を使う必要がありません。
煙とニオイが広がることで、イタチの追い出しが期待できます。
⑥清掃・消毒をする
イタチが棲みついていた場所は、駆除後の清掃と消毒を行います。
糞尿をそのままにしておくと強い悪臭が残るだけでなく、建材の劣化や害虫の発生につながるおそれがあります。
住宅への影響を防ぐためにも、速やかに対処することが重要です。
消毒用エタノール IPA スプレー式
糞尿が付着している箇所は、消毒用エタノールを用いて殺菌します。
乾燥したフンをそのまま掃除すると粉じんが舞う可能性があるため、あらかじめ消毒液で湿らせてから拭き取るようにしましょう。
使用後の雑巾は密閉して処分し、作業が終わったら手洗いとうがいを徹底してください。
⑦侵入経路を塞ぐ
追い出し後は、侵入経路を塞ぎます。
イタチには帰巣本能が備わっており、一度棲みついた場所に戻ろうとする習性があります。
屋根のすき間や外壁のひび割れといった細かい穴も、金網やパンチングメタル、防獣ネット、防獣パテ、コーキング材などを用いて確実に封鎖してください。
金網
金網は金属製の針金を縦横に編み込んで作られています。
強度と通気性を兼ね備えており、ペンチや金切りばさみで必要なサイズに切って使えるため、さまざまな場所で柔軟に使用可能です。
網目が粗いと侵入を許す可能性があるため、網目の細かいタイプを選びましょう。
通気口や床下換気口といった空気の通り道に適しています。
パンチングメタル
パンチングメタルは金属板に均一な穴を開けて加工した資材です。
平らな見た目ですっきりとしており、耐久性にも優れています。
金網と同様、通気性を確保しながらイタチの侵入を防ぎたい箇所に最適で、加工には専用工具が必要です。
防獣ネット
ナイロンやポリエチレン製の防獣ネットは軽量で柔軟性があり、形状が複雑な場所にも設置しやすいです。
ただし、金属製に比べると耐久性は低いため、使用中に噛み切られる可能性があります。
ベランダや軒下、庭など広い範囲を囲む際に向いています。
防獣パテ
配管のすき間や外壁のひび割れなど、小さな開口部には防獣パテが効果的です。
害獣が嫌がる成分を含んでいるため、封鎖と同時に忌避効果も期待できます。
すき間を完全に埋められるので、イタチだけでなくネズミや害虫の侵入も防げます。
コーキング材
数センチ程度のすき間や亀裂にはコーキング材が有効です。
防水性のあるタイプを選べば、雨水の侵入も防げます。
コーキングガンを使用すると、ムラなく均一に埋められるため、確実な封鎖が可能です。
⑧寄り付かない環境を作る
再侵入を防ぐために、周辺環境の見直しを行う必要があります。
イタチはエサや水、身を隠せる場所があると戻ってくる可能性があるため、住宅周りの環境を見直し再発防止を目指します。
清潔な住環境はほかの害獣や害虫も寄りつきにくくなります。
ゴミ置き場の対策
生ゴミは必ず蓋付きの容器に入れて密閉し、ゴミ置き場はネットなどで覆ってニオイや中身が漏れないようにしてください。
屋外に生ゴミを長時間放置するとネズミや害虫を呼び寄せ、それを狙ってイタチが近づく原因になります。
飲み物などをこぼした場合も放置せず、早めに清掃してニオイを残さないようにしましょう。
エサ場をなくす
庭や敷地内に食べ残しやペットフードを置いたままにすると、小動物や害虫が集まり、結果としてイタチの餌場になります。
段ボールや木材、伸びた雑草などは隠れ場所になりやすいため、不要な物は整理し、草刈りや清掃を定期的に行いましょう。
水飲み場をなくす
イタチは水辺を好むため、庭に水がたまる場所があると棲みつきやすくなります。
バケツや容器には水が溜まらないように定期的にチェックを行いましょう。
池や水槽には防獣ネットを設置するなど、可能な限り水に触れられない状態にすることが再侵入防止に効果的です。
イタチの種類を理解し、被害があれば早めに相談を
日本に生息するイタチには複数の種類があり、とくに外来種は人の生活圏に適応しやすく住宅被害を引き起こすことがあります。
イタチは帰巣本能が強く、一度棲みつかれると追い出すのは困難です。
自力での駆除も可能ですが、誤った方法で対応すると、ケガや感染症、法律違反につながることも。
専門知識と適切な許可を持つ駆除業者へ相談するのが安全かつ確実です。
イタチ被害でお困りの際は、害獣お助け本舗へお問い合わせください。
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※1 対応地域・加盟店・現場状況により、お事前にお客様の同意を得たうえで、調査・見積り費用をいただく場合がございます
※2 対応地域・対応する加盟店により異なります
※3 延長保証は一部エリアのみご提供、再発防止がついている場合にかぎります















