「ネズミが原因で感染症にかかることはあるの?」
「ネズミを駆除したいけど、病気や症状が出るのか不安…」
ネズミの感染症や健康への影響が気になっている方も多いのではないでしょうか。
ネズミは、ウイルスや細菌、寄生虫など、さまざまな病原体を持つ害獣です。
噛まれることによる感染だけでなく、糞や尿、ノミなどの寄生虫を介して病原体が広がるケースもあり、気づかないうちに感染症にかかってしまうことがあります。
この記事では、
- ネズミの感染症にはどのような種類があるのか
- どのような感染経路で人にうつるのか
- どのような症状が現れるのか
について、解説します。
※1 対応地域・加盟店・現場状況により、お事前にお客様の同意を得たうえで、調査・見積り費用をいただく場合がございます
※2 対応地域・対応する加盟店により異なります
※3 延長保証は一部エリアのみご提供、再発防止がついている場合にかぎります
このような方におすすめ
- 家の中でネズミの糞尿を見かけた方
- ネズミによる感染症や症状が心配な方
- ネズミの感染経路や病気の種類を知りたい方
- 家族の健康への影響をできるだけ防ぎたい方
- 放置した場合の危険性や正しい対処法を知りたい方
ネズミからどのように感染する?

ネズミによる感染症は、日常生活の中で知らないうちに発症している可能性があります。
噛まれるなどの直接的な接触だけでなく、糞や尿、さらにはネズミに寄生するノミやダニを介して感染するケースも少なくありません。
ネズミからの主な感染経路
- 直接噛まれることによる感染
- 糞や尿による感染
- ネズミ由来のノミやダニによる感染
直接噛まれることによる感染
ネズミに直接噛まれることで、口の中に存在する細菌やウイルスが傷口から体内に侵入する可能性があります。
ネズミは基本的に臆病な動物ですが、追い詰められたときや、不意に触れた場合は防御反応として噛みつくことがあります。
屋内での捕獲作業中や、弱ったネズミを処理する際など、ネズミに近づいたときに起こりやすいです。
糞や尿による感染
ネズミの糞尿には、さまざまな病原体が含まれており、直接触れていなくても感染につながる可能性があります。
糞や尿が乾燥すると、微細な粒子となって空気中に舞い上がり、口や鼻から体内に入り込む可能性があるのです。
床や収納、天井裏など、気づかない場所で汚染が広がっていることも多く、日常生活の中で起こりやすい感染経路の一つです。
ネズミ由来のノミやダニによる感染
ネズミにはノミやダニなどの寄生虫が付着しており、刺されることで病原体が体内に入り、感染につながる可能性があります。
ネズミが室内を移動することで、ノミやダニが周囲に広がり、ネズミ本体と接触していなくても被害が起こります。
ネズミが姿を見せなくなったとしても、ノミやダニなどの寄生虫対策も必要です。
ネズミと人間の歴史

ネズミは紀元前から現代に至るまで、世界各地で人間の生活圏に入り込み、食害や病気を媒介する存在として、嫌悪されてきました。
特に中世ヨーロッパで大流行したペスト(黒死病)は多くの死者を出した感染症で、ネズミは健康に影響を及ぼす存在として、強く警戒されるようになったのです。
ネズミが嫌悪され、恐れられてきたのかについては、歴史的背景を交えて別の記事で詳しく解説しています。
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ネズミから見つかっている感染症
ネズミが関与する感染症は一つや二つではなく、たくさん見つかっています。
すべてが頻繁に起こるわけではありませんが、糞尿、咬傷、寄生虫などを通じて人に影響を及ぼすのは共通しています。
なお、ここで紹介する症状は代表的な例であり、危険度は重症化のしやすさや報告例をもとにした目安です。
高齢者や子ども、基礎疾患がある方は、危険度が低いとされる感染症でも注意が必要です。
| 分類 | 感染症名 | 症状 | 危険度 |
| ウイルス | リンパ球性脈絡髄膜炎 | 発熱、頭痛、筋肉痛、髄膜炎症状 | 中 |
| ウイルス | 腎症候性出血熱 | 発熱、出血傾向、腎機能障害 | 高 |
| ウイルス | E型肝炎 | 発熱、倦怠感、黄疸 | 中 |
| リケッチア | Q熱 | 発熱、倦怠感、肺炎様症状 | 中 |
| リケッチア | 発疹熱 | 発熱、発疹、頭痛 | 中 |
| 細菌 | 鼠咬症 | 発熱、関節痛、発疹 | 中 |
| 細菌 | パスツレラ症 | 傷口の腫れ、痛み、発熱 | 低 |
| 細菌 | エルシニア症 | 下痢、腹痛、発熱 | 中 |
| 細菌 | リステリア症 | 発熱、筋肉痛、重症化で髄膜炎 | 高 |
| 細菌 | ブドウ球菌感染症 | 皮膚の腫れ、化膿、発熱 | 低 |
| 細菌 | レンサ球菌感染症 | 咽頭痛、発熱、皮膚炎 | 中 |
| 細菌 | 野兎病 | 発熱、リンパ節腫脹、皮膚潰瘍 | 高 |
| 細菌 | 類丹毒 | 皮膚の赤み、腫れ、発熱 | 低 |
| 細菌 | カンピロバクター症 | 下痢、腹痛、発熱 | 低 |
| 細菌 | アルコバクター症 | 下痢、腹痛 | 低 |
| 細菌 | レプトスピラ症 | 発熱、黄疸、腎・肝障害 | 高 |
| 細菌 | ペスト | 高熱、リンパ節腫脹、敗血症 | 高 |
| 細菌 | サルモネラ症 | 下痢、腹痛、発熱 | 中 |
| 真菌 | 皮膚糸状菌症 | かゆみ、皮膚の発疹、脱毛 | 低 |
| 原虫・蠕虫 | クリプトスポリジウム症 | 下痢、腹痛、脱水 | 中 |
| 原虫・蠕虫 | 広東住血線虫症 | 頭痛、神経症状 | 中 |
| 原虫・蠕虫 | 縮小条虫症 | 腹痛、下痢 | 低 |
| 原虫・蠕虫 | 小型条虫症 | 腹部不快感、下痢 | 低 |
| 原虫・蠕虫 | 肝吸虫症 | 腹痛、肝機能障害 | 中 |
危険度の基準
高:重症化や命に関わる可能性がある
中:症状が強く、医療機関の受診が必要になることがある
低:比較的軽症だが、状況によっては注意が必要
リンパ球性脈絡髄膜炎(ウイルス)

リンパ球性脈絡髄膜炎は、アレナウイルスによって起こる感染症で、主にハツカネズミなどのネズミが保有するウイルスが原因です。
ネズミの糞や尿で汚染された塵や食品に触れたり、吸い込んだりすることで人に感染すると考えられています。
多くの場合は無症状、軽い発熱・倦怠感・頭痛など、インフルエンザに似た症状となり、その後自然に回復します。
まれに無菌性髄膜炎を起こし、強い頭痛や吐き気、首のこわばりなどが現れることがあります。
致死率は低く、重症化するケースは多くありませんが、妊娠中に感染すると胎児に影響が出る可能性があるといわれています。
リンパ球性脈絡髄膜炎の治療は特効薬がなく、症状を和らげる支持療法が中心です。
腎症候性出血熱(ウイルス)

腎症候性出血熱は、ハンタウイルスによって引き起こされるネズミ由来の感染症で、糞尿で汚染されたホコリを吸い込むことで感染します。
潜伏期間はおよそ1~3週間で、発熱や頭痛、腹痛、吐き気などの症状から始まり、進行すると出血傾向や急性腎不全を起こすことがあります。
重症化した場合は、血圧低下やショック状態に陥ることもあり、危険な感染症です。
原因となるウイルスの種類によって重症度は異なるものの、致死率はおよそ3~15%とされ、軽視はできません。
発生頻度は高くはないものの、ネズミの糞や尿、ホコリに直接触れたり吸い込んだりしないことが、重要な予防策です。
E型肝炎(ウイルス)

E型肝炎は、E型肝炎ウイルス(HEV)によって起こる感染症です。
主に汚染された水や食べ物を介して感染し、以前は海外でのみ感染する病気と考えられていましたが、現在は国内感染例も確認されています。
人獣共通感染症であり、シカやイノシシなどの野生動物がウイルスを保有しています。
ネズミについても、ドブネズミやクマネズミから抗体が検出された報告があり、排泄物などを介して感染に関与している可能性が指摘されています。
ただし、ネズミから人への感染経路については、まだ十分に解明されていません。
感染後は2~10週間ほどの潜伏期間を経て、発熱や倦怠感、食欲不振、吐き気などの症状が現れ、進行すると黄疸がみられることがあります。
多くは自然に回復しますが、妊娠中は重症化しやすいです。
鼠咬症(細菌)

鼠咬症(そこうしょう)は、ネズミに噛まれたり引っかかれたりした際に、傷口から細菌が侵入することで発症する感染症です。
原因菌には、スピリルム属やストレプトバチルス・モニリフォルミスなどがあり、日本でも報告例があります。
噛まれた直後は小さな傷で済むことが多いものの、数日から1~2週間ほど経過してから、発熱や悪寒、頭痛、全身のだるさなどの症状が現れるのが特徴です。
噛まれた部位の腫れや潰瘍、発疹、関節痛を伴うこともあります。
抗菌薬による治療で回復が期待できますが、治療が遅れると重症化することがあり、まれに命に関わるケースも報告されています。
ネズミに噛まれたら軽傷に見えても放置せず、早めに医療機関を受診するのが賢明です。
ブドウ球菌感染症(細菌)

ブドウ球菌感染症は、ブドウ球菌属に分類される細菌によって起こる感染症です。
ブドウ球菌はネズミを含む多くの哺乳類の皮膚や粘膜に常在し、通常は健康に影響を与えません。
人においても、黄色ブドウ球菌などが原因となり、皮膚の腫れや化膿、発熱を伴う感染症を起こすことがありますが、ネズミから人へ直接感染したとする明確な報告は確認されていません。
ただし、ネズミに直接触れる、糞尿を触ってしまった場合は、皮膚トラブルの原因となる可能性があります。
接触後は手洗いを徹底してください。
参考
ペスト(細菌)

ペストは、ペスト菌によって起こる細菌感染症で、かつて黒死病として中世ヨーロッパで大流行したことで知られています。
当時は有効な治療法がなく、多くの死者を出したため、ネズミの感染症として強い恐怖の象徴となりました。
主な感染経路は、ネズミなどのげっ歯類に寄生したノミに刺されることによるもので、高熱や強い倦怠感が現れ、リンパ節が腫れて痛む腺ペストを発症します。
治療が遅れると致死率は30〜60%と高いものの、現在は抗菌薬による治療が可能で、早期に対応すれば回復が期待できます。
菌が肺に広がると肺ペストとなり、咳や血痰を伴い、人から人へ飛沫感染するおそれがありますが、こちらも早期治療により重症化を防ぐことが可能です。
野兎病(細菌)

野兎病(やとびょう)は、野兎病菌によって起こる動物由来の細菌感染症で、ネズミも菌を保有する可能性がある動物とされています。
主に野生動物が保有しており、感染した動物や死骸に直接触れたり、糞や体液で汚染されたホコリ、水、食べ物を介して人に感染します。
感染すると、突然の発熱や悪寒、頭痛、筋肉痛などの症状があらわれ、感染部位に潰瘍ができたり、リンパ節が腫れたりするのが特徴です。
日本国内での発生はまれですが、海外では散発的な感染報告が続いており、抗菌薬による適切な治療を受ければ、致死率は1%未満とされています。
レプトスピラ症(細菌)

水や土壌を介して人に感染するレプトスピラ症は、ドブネズミなどのげっ歯類が関与する人獣共通の細菌感染症です。
レプトスピラ菌はネズミの腎臓に棲みつき、尿とともに排泄されるため、汚染された水や土、食べ物に触れることで人に感染します。
体内への侵入経路としては、皮膚の小さな傷口や、目・口・鼻などの粘膜が挙げられます。
感染すると、発熱や悪寒、頭痛、筋肉痛、腹痛など、風邪に似た症状があらわれることが多く、軽症のまま自然に回復することが多いです。
重症化すると黄疸や腎障害、出血を伴うワイル病と呼ばれる病状に進行することがあります。
日本国内での発生は減少していますが、現在でも散発的な報告があり、重症時は致死率が5〜20%と危険度の高い感染症です。
サルモネラ症(細菌)

サルモネラ菌によって起こる細菌性の食中毒で、ネズミが関与する感染症の一つです。
ネズミはサルモネラ菌を保菌しており、糞や体表に付着した菌が、食品や調理器具を汚染することで人に感染します。
特に飲食店などの食品を扱う場所でネズミが出没すると、厨房内で菌が広がるリスクが高まります。
感染すると、発熱や腹痛、水様性の下痢、吐き気などの症状が突然あらわれ、数日続きます。
多くは自然に回復しますが、乳幼児や高齢者、基礎疾患のある方は重症化のおそれがあります。
皮膚糸状菌症 (真菌)

皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)は、皮膚糸状菌と呼ばれる真菌(カビ)によって起こる皮膚感染症です。
ネズミを含む野生動物が保有し、接触を通じて人に感染する人獣共通感染症(ズーノーシス)として知られています。
人に感染すると、かゆみを伴う赤い発疹や円形の湿疹があらわれ、部位によっては脱毛がみられることもあります。
命に関わることは少ないものの、放置すると患部が広がったり、治療が長引いたりするため油断できません。
参考
クリプトスポリジウム症(原虫・蠕虫)

クリプトスポリジウム症は、クリプトスポリジウム原虫によって起こる腸管感染症です。
ネズミなどの動物の腸内に棲みつき、糞とともに排泄された原虫が水や食品を汚染することで、人に感染します。
水道水や井戸水、川や池など水を介して広がることがあり、過去には集団感染が報告された例もあります。
感染すると、発熱や腹痛、水様性の下痢、吐き気、全身のだるさなどの症状があらわれ、数日から2〜3週間ほど続きます。
多くの人は自然に回復しますが、乳幼児や高齢者、免疫力が低下している方は症状が長引いたり、重症化することがあります。
参考
広東住血線虫症(原虫・蠕虫)

広東住血線虫症(かんとんじゅうけつせんちゅうしょう)は、広東住血線虫という寄生虫によって起こる感染症です。
主にネズミの体内、肺の血管で成虫となり、特にドブネズミは生活環の中で重要な終宿主とされています。
ネズミの体内で生まれた幼虫は糞とともに排出され、ナメクジやカタツムリなどの軟体動物に取り込まれ、さらにカエルやエビなどを介して広がっていきます。
人は本来、感染しませんが、加熱が不十分な食材を食べることで感染する場合があります。
感染後1〜2週間ほどで、激しい頭痛や発熱、手足のしびれなどがあらわれ、好酸球性髄膜炎を引き起こします。
多くは自然に回復しますが、まれに後遺症が残ったり、死亡例が報告されています。
参考
ネズミから見つかっている寄生虫

ネズミの体には、ダニやノミなどの寄生虫が付着していることがあります。
これらの寄生虫は、ネズミの移動とともに室内へ持ち込まれ、人を刺したり吸血したりすることで、かゆみや皮膚トラブル、場合によっては感染症の原因になることがあります。
ネズミに関連して確認されている代表的な寄生虫は、以下の4種類です。
| 害虫名 | 主な症状 | 参照元 |
| イエダニ | 強いかゆみ、発疹、皮膚炎など | 日本防疫殺虫剤協会 |
| ノミ | 激しいかゆみ、感染症媒介の可能性 | 日本防疫殺虫剤協会 |
| マダニ | 発熱、倦怠感、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)など | 東京都保健医療局 |
| ツツガムシ | 吸血による皮膚炎、発熱、発疹 | 山形県衛生研究所 |
イエダニ
イエダニは、ネズミに寄生して吸血する小型のダニで、体長は約0.5〜1mmほどと非常に小さく、肉眼では見つけにくいです。
ネズミが棲みついている天井裏や壁の内部、床下などで繁殖し、人を吸血対象にすることがあります。
刺されやすいのは、首・腕・腹部・太ももなど皮膚のやわらかい部位で、強いかゆみを伴う赤い発疹や腫れが現れ、皮膚炎を起こすこともあります。
イエダニ自体が重篤な感染症を直接引き起こすケースは多くありませんが、被害が長期化しやすく、睡眠障害や掻き壊しなどの症状につながるおそれがあります。
ノミ
ノミもネズミの体毛に寄生し、吸血して生活する体長は2〜3mmほどの寄生虫で、跳躍力が非常に高く、人やペットへ容易に移動します。
ネズミに寄生していたノミは、数が増えると室内に広がり、足首・すね・腰まわりなどを中心に人を刺し、強いかゆみと赤い腫れが生じます。
過去にペスト(黒死病)などの感染症を媒介していたことから、現在もさまざまな感染症を運ぶ可能性が指摘されているほか、皮膚炎や化膿を引き起こすこともあります。
マダニ
マダニは、動物に寄生するダニの一種で、ネズミにも付着することがあります。
吸血前は約2mmほどですが、皮膚に口器を深く差し込んで数日から、長いときは10日以上にわたって吸血を続け、吸血後には10〜20mm程度まで大きく膨らみます。
刺されることで発熱や倦怠感などの症状が現れ、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などの重い感染症が報告されています。
国内でも死亡例が確認されている寄生虫です。
ツツガムシ
ダニの一種であるツツガムシは体長は約0.3〜0.5mmと非常に小さい寄生虫で、草むらなどに生息し、ネズミなどの小動物に寄生した幼虫が人を刺すことで被害が起こります。
衣類のすき間から体内に入り込み、内股や脇の下など皮膚のやわらかい部分を刺すのが特徴です。
ツツガムシに刺されることでツツガムシ病を発症することがあり、高熱や発疹、全身のだるさなどの症状が現れます。
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ネズミの感染症が疑われるときの対処法

ネズミの糞や尿に触れてしまったり、噛まれたり引っかかれたりすると、放置して大丈夫なのかと不安に感じる方も多いでしょう。
ネズミ由来の感染症は、接触したからといって必ず症状が出るわけではありませんが、状況によっては注意が必要です。
大切なのは、慌てずに正しい初期対応を行い、必要に応じて医療機関を受診することです。
糞や尿に触れてしまった場合
ネズミの糞や尿に直接触れてしまったら、速やかに流水と石けんで手や皮膚をよく洗い流しましょう。
ネズミに触れた手で目や口、鼻をさわってしまった場合も、うがいや洗顔を行い、体内に病原体が入り込むリスクを抑えてください。
乾燥した糞や尿は粉じんとなって舞い上がり、吸い込むことで感染につながることもあります。
ネズミの糞尿を掃除する際は、素手で触らず、マスクや手袋を着用し、濡らしてから拭き取るようにしてください。
ネズミに直接触れた、噛まれた場合
ネズミに触れたり、噛まれたり引っかかれたりした場合は、傷口が小さくても注意が必要です。
ネズミの口や爪、体には細菌や病原体が付着していることがあり、わずかな傷からでも感染する可能性があります。
まずは、流水と石けんで傷口や接触した皮膚をよく洗い流し、その後に消毒を行いましょう。
出血があれば、清潔なガーゼなどで軽く押さえて保護し、症状の有無にかかわらず、速やかに医療機関を受診してください。
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症状が疑われる場合は医療機関へ
ネズミ由来の感染症には、接触や噛傷からすぐには症状が出ず、数日から数週間が経過してから発熱や頭痛、倦怠感などが現れることがあります。
一見すると風邪や体調不良のように感じられる症状でも、ネズミとの接触歴があれば感染症の可能性があります。
症状が悪化している、発熱が続いている、皮膚に異変がみられるなど、少しでも普段と違うと感じたら、早めに医療機関を受診してください。
診察時には、いつ頃にネズミの糞尿に触れた、噛まれた、棲みつかれたなどの状況を医師に伝えましょう。
イエネズミは3種類

住宅内や周辺で健康被害や住宅被害を引き起こすネズミは、イエネズミと呼ばれ、3種類に分類されます。
これらのネズミは、種類ごとに好む環境や行動パターンが異なるため、糞尿の発生場所や被害に遭いやすい場所にも違いがあります。
あらかじめ種類ごとの特徴を把握しておくことで、被害の原因を特定しやすくなり、より適切な対策や予防につなげることが可能です。
ここでは、住宅で被害をもたらす代表的な3種類のイエネズミについて解説します。
被害をもたらすイエネズミ
- クマネズミ
- ドブネズミ
- ハツカネズミ
クマネズミ

クマネズミは、都市部の住宅やビルなどで多く見られるイエネズミの一種です。
天井裏や壁の内部など、人の目が届きにくい場所に棲みつき、日常生活の中で姿を直接見かけることは稀です。
身軽で動きが素早く、警戒心が非常に強いのが特徴で、人の気配を感じるとすぐに隠れてしまうため、発見や駆除が難しいネズミといわれています。
特徴・見た目
体長はおよそ18〜24cmほどで、全体的に細身の体型をしています。
体よりも長い尾を持つのが大きな特徴で、体毛は黒色から濃い茶色、腹側はやや明るい色合いです。
臆病な性格ですが動きは俊敏で、物音や人の気配に敏感に反応します。
行動・生息環境
電線や配管を伝って高所を移動するのが得意で、屋根裏や天井裏、壁の内部などに巣を作ります。
湿気の多い場所はあまり好まず、床下や排水周辺よりも、建物の高い位置に棲みつきやすいです。
食性・繁殖
雑食ですが、穀類や果物など植物性の食べ物を好む傾向があります。
繁殖力が非常に高く、生後数か月で繁殖が可能となり、1年に複数回出産するとされています。
糞の特徴
糞は細長い楕円形で、長さは6〜10mm程度です。
食べたものによって色は茶色から灰色まで変化し、高所を移動する習性から、天井裏や換気口付近で見つかることが多いです。
参考
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ドブネズミ

ドブネズミは、下水道や床下など、湿気の多い場所を好んで棲みつくイエネズミです。
体が大きく力も強いため、住宅や店舗に侵入すると、建材や配線をかじられる被害が発生しやすいです。
特徴・見た目
体長はおよそ22〜26cmで、イエネズミの中では大型に分類され、がっしりとした体格をしています。
尾は体長よりやや短く、体毛は茶褐色から灰色で、腹側はやや明るい色合いです。
食欲が旺盛で警戒心も強く、威嚇するような行動を見せることもあります。
行動・生息環境
泳ぎや穴掘りを得意とし、下水道や側溝、床下など水気のある場所を棲みかにします。
寒さにあまり強くないため、冬場は暖かさを求めて建物内に侵入し、床下や倉庫、キッチン周辺に巣を作ります。
巣は紙くずや布きれなどを集めて作られ、簡単な構造です。
食性・繁殖
雑食で、穀物や肉、魚、残飯など、手に入るものはほとんど口にします。
寿命は2〜3年ほどと短めではあるものの繁殖力は高く、生後約3か月で繁殖可能となり、1回に6〜9匹を年に複数回出産します。
糞の特徴
糞はこげ茶色から灰色の太めな楕円形で、長さは10〜20mmほどあります。
水回りを行動範囲とするため、キッチンやトイレ、浴室付近で見つかりやすいです。
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ハツカネズミ

ハツカネズミは、都市部だけでなく郊外の住宅にも棲みつくイエネズミです。
体は小さいものの繁殖スピードが非常に早く、食品の汚染や感染症につながるおそれがあります。
特徴・見た目
体長はおよそ6〜10cmと小型で、灰褐色の体毛を持ち、耳や目が大きいのが特徴です。
クマネズミやドブネズミより一回り小さく、わずかなすき間からでも侵入でき、動きが素早いため、住宅内では発見しにくいネズミです。
行動・生息環境
本来は草地や畑、雑木林などに生息していますが、寒い時期になると暖かさを求めて建物内へ侵入します。
1cmほどの小さなすき間から侵入し、床下や押し入れ、壁の中など人目につきにくい場所に巣を作ります。
狭く暗い空間を好むため、棲みついていても気づきにくいです。
食性・繁殖
雑食で、穀物や野菜、残飯など幅広い食べ物を摂取します。
寿命は1〜1.5年ほどで、ほかのイエネズミより短めですが、繁殖力が非常に高く、生後約1か月で繁殖可能となり、1回に5〜6匹を年に数回出産します。
糞の特徴
糞は4〜7mmほどの細長い形で、茶色く米粒のように両端が尖っています。
物置や倉庫、押し入れの隅などで見つかりやすく、広い範囲に点々と散らばって発見されることが多いです。
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ネズミの被害は感染症だけではない

ネズミによる被害は、感染症だけではありません。
ネズミは警戒心の強い動物ですが、人の出入りが少なく外敵がいない場所を見つけると、安全な環境と判断して棲みつき、繁殖を始めます。
一度棲みつかれるとさまざまな被害が短期間で広がっていきます。
目に見える問題だけでなく、精神的な負担や衛生面の不安にもつながるため、あらかじめ被害の傾向を把握しておくことが重要です。
ネズミの主な被害
- 精神被害
- 悪臭被害
- 住宅被害
- 食品被害
精神被害
ネズミは夜行性のため、棲みつくと夜間に天井裏や壁の中、キッチン周辺を走り回る音が聞こえるようになります。
カサカサとした足音や、配線・木材をかじる音が続くことで不安やストレスが増し、眠れなくなる人も少なくありません。
特に集合住宅では音が周囲に伝わりやすく、近隣トラブルに発展するケースもあります。
悪臭被害
ネズミの糞尿による悪臭も、生活環境に大きな影響を及ぼします。
ネズミの尿にはアンモニア成分が含まれており、刺激の強いニオイを放つのが特徴で、空間に広がりやすく、換気だけでは十分に解消できないことがあります。
天井裏や壁の中、床下などに糞尿が蓄積すると、建材や断熱材にニオイが染み込み、掃除をしても完全に取り除くのが難しくなることも。
ネズミ被害を放置すると、気温や湿度が上がる梅雨から夏、秋にかけて悪臭が強まり、室内に強烈なニオイが広がります。
ニオイは建材に染みつき、除去が困難になるだけでなく、住宅の資産価値や耐久性を低下させる原因になります。
住宅被害
ネズミの前歯は一生伸び続けるため、木材や断熱材、電気配線などをかじる習性があり、その影響で壁や床が傷んだり、断線による設備故障や火災につながることがあります。
かじられたすき間や破損箇所から、シロアリやゴキブリなどの害虫が侵入し、被害が連鎖的に広がっていきます。
放置すると住宅の耐久性や安全性そのものにも影響を及ぼします。
食品被害
ネズミによる食品への被害も、見過ごせない問題です。
ネズミは鋭い歯を持っており、紙袋やビニール袋、薄いプラスチック容器であっても簡単にかじって中身を食べてしまいます。
一見すると被害に気づかなくても、食品にネズミの体毛や糞尿、病原菌が付着している可能性があり、安全面を考えると処分せざるを得ません。
食品ロスが増えるだけでなく、家計への負担や健康被害にもつながるため、軽視はできません。
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ネズミの感染症や健康被害を防ぐにはプロへ相談しよう

ネズミは住宅に棲みつくと、糞尿や体毛、唾液などを通じて、ウイルスや細菌、寄生虫を周囲に広げるおそれがあります。
糞尿に直接触れていなくても、乾燥したホコリを吸い込むことで感染につながる点は、見落とされやすいです。
実際に、レプトスピラ症や鼠咬症、ダニ・ノミを介した皮膚炎など、ネズミが関与する感染症は身近な環境でも報告されています。
症状が現れるまでに時間がかかるものもあり、気づいた時点で健康被害が脅かされていることも少なくありません。
ネズミ由来の感染症リスクを下げるには、ネズミを追い出すだけでなく、糞尿で汚染された場所の清掃・消毒や、侵入経路の封鎖まで含めた対応が重要です。
害獣お助け本舗では、相談・見積もり無料でネズミ対策を行っています。
健康への影響が心配な方は、被害が深刻化する前に一度相談してみてください。
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