「コウモリが家に棲みついて困っている…」「コウモリ駆除っていつがいいの?」
とお悩みではありませんか?
本記事では、コウモリの活動時期や駆除に最適なタイミングを詳しく解説します。
コウモリを放置することで起こる問題や自分で駆除する方法、プロに依頼するメリットもご紹介。
コウモリ駆除に関する疑問を解消し、効果的な対策を立てるための情報が満載ですので最後まで読んでみてください。
このような方におすすめ
- 家にコウモリが棲みついて困っている方
- コウモリ駆除のベストな時期や時間を知りたい方
- コウモリ駆除を業者に依頼するか迷っている方

表で見るコウモリの活動時期

コウモリは、1年中活発に活動しているわけではありません。
哺乳類は恒温動物が多くをしめますが、コウモリの多くは冬期に変温動物化し、エネルギー代謝を大幅に低下させて冬眠するという特徴があります。
コウモリの活動サイクルを知ることで、駆除や再来防止策に有効活用できるでしょう。
| 月 | 活動状況 |
| 1月 | 冬眠中。気温が低いため、ほとんど活動せず、エネルギー消費を抑えた状態で過ごす。 |
| 2月 | 冬眠継続中。活動はほぼ停止しており、外部への影響は少ない。 |
| 3月 | 気温が上昇し始めると冬眠から徐々に目覚めはじめ、活動は限定的。 |
| 4月 | 本格的に冬眠から目覚め、活発に動き出す。餌となる昆虫を探し回りながら繁殖期の準備を開始する。 |
| 5月 | 繁殖期に突入し、つがい形成が盛んになる。巣作りを行い、子育ての準備を進める。 |
| 6月 | 繁殖期のピーク。子コウモリが生まれることで、親コウモリが頻繁に餌を探しに出かけるため、活動量が増加する。 |
| 7月 | 子育てが続く時期であり、親子ともに活発に動き回る。巣の周辺で目撃例が増える。 |
| 8月 | 繁殖期の終盤。子コウモリが成長し、自立する準備が始まり巣から飛び立つことが多くなる。 |
| 9月 | 冬眠に備えて栄養を蓄えるため、餌となる昆虫を積極的に捕食する。この時期も活動量が多い。 |
| 10月 | 冬眠の準備段階に入り、徐々に活動が減少する。ただし、一部の個体はまだ活発に動き回ることもある。 |
| 11月 | 気温低下とともに冬眠へ移行する。個体によっては既に冬眠状態に入っている。 |
| 12月 | 完全な冬眠状態となり、巣でじっとしている。屋外での活動はほぼ見られない。 |
コウモリは春から秋にかけて活動する

日本国内では、コウモリは春から秋にかけて活動します。
この時期は、コウモリにとって過ごしやすい気温であり、餌となる昆虫も豊富にいます。
コウモリの1年
コウモリの活動は気温と深く関係しています。
春になると冬眠から目覚め、繁殖期を迎えます。
夏には子育てを行い、秋になると冬眠に備えて栄養を蓄えるのです。
そして、冬は冬眠に入ります。
コウモリは10℃以下になると冬眠する
コウモリは哺乳類ですが、日本に生息するコウモリは冬は変温動物になるといわれています。
これは、外気温の低下や餌の不足に対応するための適応行動です。
日中の気温が15℃以下になると冬眠に入り始め、10℃以下になるとすべてのコウモリが冬眠を開始します。
冬眠中は、体温や呼吸数、心拍数を低下させてエネルギー消費を抑え、春までじっと過ごすのです。

コウモリの活動時間は日没後

コウモリは夜行性のため日中はあまり姿を見せません。
活動時間に合わせて駆除作業を行うことで効率的なコウモリ駆除ができます。
日没前・日の出前にも活動するコウモリも
コウモリは主に日没後に活動を始めます。
日没から約10〜30分後、辺りが暗くなり始めると巣から出て餌を探しに出かけます。
しかし、夏はコウモリの出産や育児の時期にあたり多くのエネルギーを必要とするため、日没前や日の出前にも活動するコウモリもいます。

コウモリ駆除におすすめの時期は4〜6月/10月の夕方

コウモリ駆除を自分で行う場合、駆除に適した時期と時間帯を把握しておくことが重要です。
おすすめの時期は4〜6月または10月の夕方です。
コウモリが冬眠から目覚めて活動を開始する、もしくは冬眠の準備時期にあたり、効率的な駆除ができます。
コウモリ駆除のNG行為
ただし自分で駆除をする場合は、万全な感染症対策をしてのぞむ必要があります。
NG行為
- 素手で触らない
- 天井裏などをのぞき込まない
- 捕まえない
- 道具で追い出さない
- 騒いだり大声を出したりしない
- 急に光を当てない
- 殺虫剤や殺鼠剤を使用しない
コウモリには病原菌や寄生虫が付着している可能性が高く、感染症を引き起こすなどの健康被害を受ける可能性があります。
また、鳥獣保護法により捕獲したり殺傷する行為は法律で禁じられています。
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コウモリ駆除に適した時間帯は日没頃

自分でコウモリ駆除を行う際には、時間帯も重要です。
コウモリは夜行性であり、日没後に餌を求めて巣から飛び立ちます。
そのため、日没頃に駆除作業を行うことでコウモリが巣に戻ってくる前に追い出すことができ、
効果的な駆除ができます。

繁殖期や冬眠時期のコウモリ駆除はNG?

自分でコウモリ駆除を行う場合、駆除時期には注意が必要です。
ここでは繁殖期や冬眠時期の駆除は避け、
プロに任せた方が良い理由を解説します。
繁殖期:攻撃的なコウモリが多くなる
コウモリの繁殖期である6月〜8月は、駆除を避けるべき期間です。
この時期、親コウモリは子どもを守るため、侵入者に対して攻撃的になります。
また子コウモリのエサを探したり、活動時間が長くなるため、適切なタイミングが図りずらくなります。
親コウモリのみ駆除してしまうと、子コウモリが巣の中で死んでしまうことも。
このため繁殖期の駆除はご自身で行わず、専門業者に依頼することをおすすめします。
プロであれば安全に対応し、法律を遵守した駆除を行うことができます。
冬眠期:コウモリが動かず、侵入経路の把握が難しい
コウモリの冬眠期である11月〜3月も、自分で駆除するのが難しい時期です。
冬眠中はコウモリの活動が鈍くなり、ほとんど動かないため侵入経路の特定が困難になります。
また、無理に追い出そうとすると冬眠中のコウモリにストレスを与えたり、衰弱死させてしまう可能性もあります。
このような状況においても、安全を考慮し専門業者への依頼が最適です。
プロはコウモリの生態や習性を熟知しており、安全かつ効果的に駆除を進めることができます。
コウモリ駆除を放置するとどうなる?季節別に起こる被害を解説

コウモリが棲みついてしまった場合、放置すると様々な問題が生じます。
ここでは、季節によって変わるコウモリ被害を紹介していきます。
春
コウモリが冬眠から目覚め、活動をする時期です。
コウモリは棲み処を探し、繁殖の準備を始めます。
親コウモリが単体で活動するこの時期に駆除をしないと、繁殖期を迎えやがて数が増加します。
夏にかけて大量のコウモリが棲みつく可能性があるのです。
夏
コウモリの繁殖と子育ての時期です。
この期間は親コウモリが子コウモリを守るために過敏になっており、
凶暴性が増すため危険です。
また親子のコウモリが集団で生活するため、大量の糞尿を排出し、気温や湿度が上がっていくと強烈なニオイが家中に広がります。
さらに、コウモリに噛まれることで狂犬病に感染したり、糞が乾燥して粉塵となり空気中に漂うことで、サルモネラ菌のリスクが高まります。
夏にコウモリを放置すると、悪臭やアレルギー、感染症を発生する可能性が高いので、最も注意が必要です。
秋
コウモリが冬眠の準備を始める時期です。
この時期に駆除を行わないと、コウモリは冬眠場所として冬の間も棲みつく可能性が高いです。
夏に生まれた子コウモリも成長しているため、個体数が増加し、被害が拡大する恐れがあります。
また冬眠の準備でコウモリが巣を活発に利用する秋は、コウモリの巣にダニやノミが大量に繁殖しやすい時期でもあります。
冬
コウモリが冬眠する時期です。
冬眠中のコウモリは動きが鈍く、静かにしているため、発見が難しくなります。
このため、被害に気づかず放置してしまうことが多く、春になって活動を再開した際に被害が顕在化します。
気づきにくく、巣の場所や侵入経路の特定が難しいうえ、コウモリを傷つけてしまうと鳥獣保護法に違反する可能性もあるので、
冬眠中に駆除する場合は業者に相談するのが適切です。
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四季を捉えたコウモリ駆除の流れ

コウモリ駆除の流れを、季節ごとのポイントを押さえながら紹介していきます。
自分で駆除を行う場合の参考にしてみてください。
コウモリ駆除の流れ
- 侵入経路を特定する
- コウモリを追い出す
- 消毒と清掃をする
- 侵入経路を塞ぐ
- 寄せ付けない環境をつくる
- 年間を通して定期的なチェックと掃除をする
1.侵入経路を特定する
まずはコウモリがどこに棲みついているのかを確認します。
春や秋はコウモリが活発に動き始める時期で、侵入経路を見つけやすいです。
コウモリが夜間に出入りしている場所を観察し、屋根の隙間や換気口、雨戸などをチェックしましょう。
糞や尿、独特なコウモリの臭い、鳴き声が手がかりになります。
コウモリは非常に小さな隙間(約1cm以下)からも侵入できるため、細部まで注意深く調査することが重要です。
2.コウモリを追い出す
コウモリの居場所が特定できたら忌避剤を使用して追い出し作業を行います。
忌避剤とは、動物が嫌う匂いや味を利用して近寄らせないようにする薬剤のことです。
追い出し作業も春や秋が適しています。
3.消毒と清掃をする
コウモリの巣や糞尿には、細菌や寄生虫が含まれています。
駆除後は徹底した消毒と清掃を行ってください。
糞を放置すると悪臭や感染症にかかる原因となるため、防護マスクや手袋を着用して慎重に作業しましょう。
消毒剤を使用して床や壁を拭き取り、清潔な状態を保つことが重要です。
病原菌の拡散を防ぐために、換気をして空気の入れ替えも忘れずにおこなってください。
4.侵入経路を塞ぐ
コウモリが再来しないように、侵入経路となる隙間や穴(換気口や屋根瓦の隙間など)を塞ぎます。
この際、防鳥ネットや金網など耐久性の高い材料を使用すると効果的です。
特に秋はコウモリが準備段階にあるため、巣を見つけ次第すぐに封鎖作業を行いましょう。
5.寄せ付けない環境をつくる
再びコウモリを寄せ付けないためには、忌避剤やハーブが有効です。
春はハーブを育てるのがおすすめです。
コウモリは強い匂いが苦手なため、ミントやローズマリーなどのハーブを育てると自然にコウモリの近寄りを防ぐことができます。
夏は蚊取り線香を利用するのも手です。
蚊取り線香の煙は燻煙剤のような役割を果たし、コウモリが嫌がる環境を作り出すことができます。
また、夜間の場合はスプレー型の虫除けを使うのも効果的です。
秋には音や光を強化しましょう。
秋はコウモリが巣を作る準備をする時期なので、侵入経路周辺に音や光を強化することが有効です。
音の出る装置や強い照明を設置しておくと、コウモリの侵入を防げます。
6.年間を通して定期的なチェックと掃除をする
コウモリが一度巣を作った場所には、汚れが残ることがあります。
定期的に掃除を行い、衛生状態を保つことが重要です。
コウモリの糞は病原菌や寄生虫を含んでいることがあるため、マスクや手袋を着用して慎重に掃除しましょう。
特に春から秋は餌となる虫や菌が繁殖しやすい時期です。
また梅雨時期は湿度が上がることで、糞尿によるカビや悪臭も発生するので注意してください。
ただしご自身での駆除は自己責任で、万全な感染症対策をしたうえで行ってください。

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ここでは、春夏秋冬別でコウモリの生態に合わせた駆除方法を解説します。

春
コウモリが冬眠から目覚め、活動を再開します。
活発に動き始める時期なので侵入経路を見極めやすいです。
繁殖による個体数の増加も防ぐことができます。
ただし、子コウモリが生まれてしまうと数が増え駆除が大変になるので、早急に駆除を行いましょう。
夏
コウモリの繁殖期にあたり、子コウモリが巣の中にいる可能性が高い時期です。
この時期は親コウモリの凶暴性が増すため、細心の注意が必要です。
また飛べない子コウモリが取り残され、建物内で死亡・腐敗し、悪臭や二次的な害虫被害の原因になります。
そのため、夏の駆除はプロに任せることをおすすめします。
秋
コウモリが冬眠の準備を始める時期です。
この時期に駆除を行うことで、冬の間に建物内で冬眠してしまうのを防ぐことができます。
また、夏に生まれた子コウモリも成長して飛べるようになっているため、親子ともに追い出すことが可能です。
冬
コウモリが建物内で冬眠し、活動が大幅に低下する時期です。
このため、発見が難しくなり、侵入経路を特定しづらくなります。
無理に駆除を試みると冬眠中のコウモリを傷つけてしまったり、逃げ遅れた個体が室内で死亡して悪臭や二次被害を引き起こす可能性もあります。
またコウモリは鳥獣保護法により、適切な方法の駆除が必要です。
冬に駆除を行う場合には、コウモリの生態をよく理解し、適切な対応を熟知している専門業者に依頼しましょう。
コウモリ駆除はプロに任せると安心
コウモリの駆除は季節によって適切なタイミングが異なります。
春や秋はコウモリが活発に動き始めるため、侵入経路の特定がしやすく、駆除に向いている時期です。
自分でコウモリ駆除を行う場合は、感染症対策を徹底し、正しい手順かつ自己責任で対応する必要があります。
一方、夏になると繁殖期で子コウモリが巣にいるため、駆除が難しく、放置すると悪臭や害虫、感染症の被害が発生します。
冬はコウモリが冬眠しているため、巣の場所や侵入経路の特定が難しく、追い出しも困難になります。
このため、夏や冬などの駆除が難しい時期は専門業者に依頼することをおすすめします。
コウモリ駆除専門業者は法的な配慮や感染症リスクの管理、再侵入防止対策も徹底的に行ってくれるため、安心して任せることができます。
コウモリ被害に困っている場合は、一度相談してみてください。
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