「軒下の隙間に黒い影が見えた」「軒下周辺にフンや汚れがある」
このような状況を目撃したのなら、軒下にコウモリが棲みついている可能性があります。
軒下は高さがあり人目が届きにくく、雨風も避けられる静かな環境のため、
コウモリにとって快適な場所です。
放置していると、わずかな隙間から屋根裏に侵入され、
騒音や悪臭、感染症など深刻な被害に悩まされる場合もあります。
この記事では、コウモリが軒下を好む理由や侵入しやすいポイント、
安全な追い出し方、再発防止策まで詳しく解説します。
被害を最小限に抑えるためにも、ぜひ参考にしてください。
このような方におすすめ
- 軒下にコウモリの気配がある方
- 軒下周辺にコウモリのフンらしき物を見かけた方
- 軒下からコウモリを安全に追い出したい方
軒下とは?
軒下とは、屋根が外壁より張り出すことで生まれる空間で、
雨や直射日光を防ぎ、建物を守る役割を果たしています。
その反面、人目が届きにくく、暗くて静かな空間になりやすいため、
コウモリが棲みつく場所としても発見されやすいです。
軒下と軒先の違い
軒先とは、屋根の先端部分を指し、外から見たときの印象を大きく左右する目立つ位置にあります。
雨樋が取り付けられる場所でもあり、雨水を効率よく排水するための重要な役割も担っています。
一方、軒下は屋根が外壁より張り出すことで生まれる空間のことで、
雨や直射日光から外壁を守る構造です。
軒天井に設けられた換気口によって屋根裏の通気が保たれ、
建物全体の劣化を防ぐことにもつながっています。
軒下にコウモリがいるかチェック
軒下は、構造的に外から見えにくく、気づかないうちにコウモリが棲みついていることがあります。
一見すると異常がなくても、周囲に小さな変化が出ている場合は注意が必要です。
以下のようなサインがないか、日中の明るい時間帯に確認してみましょう。
軒下にコウモリがいるかチェック
- 軒下の周辺に糞や黒い汚れがないか
- 軒下の周辺から強烈な臭いがないか
- 軒下の周辺から羽音や鳴き声が聞こえてこないか
軒下の周辺に糞や黒い汚れがないか
軒下の地面や外壁、隙間などに黒っぽいフンや汚れがないか確認してください。
コウモリのフンは細長く、乾燥するとポロポロと崩れやすく、虫の羽や殻が混ざっているのが特徴です。
フンが同じ場所に繰り返し落とされると、徐々に積もっていき、
壁や地面に黒い汚れがこびりつくこともあります。
フンや汚れが確認できたら、棲みついている可能性が高いため、早めに対処してください。
チェックポイント
- 軒下の地面や外壁に、黒っぽいフンが点々と落ちている
- フンが乾燥していて、触ると崩れる
- 外壁や基礎に黒い汚れが付着している
- 汚れの下にフンがたまっている
- フンや汚れの量が日ごとに増えている
軒下の周辺から強烈な臭いがないか
軒下にコウモリが棲みつくと、糞尿によって強いアンモニア臭が発生し、
外壁沿いや玄関付近まで臭いが漂うこともあります。
臭いが強くこもっている場合は、糞尿が大量にたまっている可能性があります。
チェックポイント
- 軒下の近くにアンモニア臭のような臭いが漂っている
- 臭いが同じ場所から発生している
軒下の周辺から羽音や鳴き声が聞こえてこないか
コウモリが棲みついていると、「パサパサ」や「キーキー」といった音が反響し、
軒下から室内にまで聞こえることがあります。
物音が続いている場合は、コウモリが潜んでいる可能性が高いため、早めに確認してください。
チェックポイント
- 軒下から羽ばたくような音が聞こえる
- 「キーキー」などの高い鳴き声がする
- 音が壁越しに室内まで伝わってくる
- 一定の場所から繰り返し音が聞こえる
軒下から屋根裏に侵入される?軒下にコウモリが棲みつく理由
軒下は外から見えにくく、雨風もしのげるため、コウモリが羽を休めるナイトルースト※に選ばれやすい場所です。
※ナイトルーストとは
コウモリが夜間に羽を休めるために立ち寄る一時的な休憩場所。
棲みついているわけではなく、移動の途中でぶら下がって休むために利用されます。
軒下や物干し竿、外壁のくぼみなど、人の気配が少なく暗い場所が選ばれやすく、
放置していると棲みつかれてしまう可能性があります。
一時的な休憩であっても、快適であれば、屋根裏に入り込まれてしまいます。
以下のような状態にある場合は、注意が必要です。
コウモリが軒下に棲みつく理由
- ナイトルーストに適した静かで暗い空間がある
- 人が近づかず、安心して過ごせる
- わずかな隙間から軒下内に入り込める
ナイトルーストに適した静かで暗い空間がある
軒下は日陰になりやすく、人目も届きにくいうえに、
雨風もしのげるため、コウモリにとってナイトルーストに適した環境です。
人が近づかず、安心して過ごせる
軒下は家の裏側や死角になっていることが多く、人の目や気配が届きにくい場所です。
さらに高い位置にあるため、人が近づくことも少なく、
外敵に見つかりにくい環境になっています。
屋根が張り出している構造上、直射日光や風雨を避けやすく、
日中でも薄暗い状態が保たれます。
こうした条件がそろう軒下は、警戒心の強いコウモリにとって、安心して過ごしやすい空間になります。
わずかな隙間から軒下内に入り込める
コウモリは1cmほどの小さな隙間があれば入り込めるため、建材の継ぎ目など、
隙間が生じやすい軒下は侵入されやすい構造になっています。
隙間は外観からは目立ちにくく、コウモリの侵入経路になりやすいのが特徴です。
軒下はコウモリが好む環境が整っている
軒下には、コウモリが安心して過ごせる条件が揃っていることが多く、棲みかとして選ばれやすい場所です。
以下のいずれかに当てはまる場合、軒下まわりを一度確認してみましょう。
暗くて暖かい
コウモリは暗くて暖かい場所を好み、直射日光が当たりにくく熱がこもりやすい軒下は快適な環境です。
日中でも薄暗く、外敵の目が届きにくいため、羽を休める場所として選ばれやすくなります。
エサになる虫がいる
コウモリは小さな昆虫をエサにしているため、虫が集まりやすい家の周辺は注意が必要です。
外灯や白色照明が近くにあると、光に引き寄せられた虫を狙って、
コウモリが軒下へ寄ってくる場合があります。
侵入経路、隙間がある
コウモリは1cmほどの隙間から入り込めるため、軒下の継ぎ目は侵入経路になりやすい場所です。
築年数の経過や施工時の不具合によって、隙間が広がることもあります。
河川や農地、池などの自然環境が豊富
川や農地、池などの自然環境が周囲にあると、
捕食対象の虫が多く発生し、コウモリにとって棲みやすい環境になります。
こうした立地の家では、軒下に寄りつかれる可能性が高くなるため、
周辺環境もチェックしておきましょう。
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コウモリがいる軒下の特徴
軒下は人目につきにくく、条件が揃うとコウモリにとって過ごしやすい環境になります。
以下のような特徴がある住宅では、軒下に棲みつかれる可能性が高くなるため注意してください。
コウモリがいる軒下の特徴
- 築10年以内の家屋
- 軒下に日が当たりにくい
- 一日を通して静か
築10年以内の家屋
築浅の家は気密性や断熱性が高く、室内外の温度差が少ないため、屋根まわりの環境も安定しやすくなります。
さらに防音性が高く人の気配が外に漏れにくいため、コウモリにとっては静かで落ち着ける場所になりやすいです。
軒下に日が当たりにくい
軒下は日陰になりやすい構造ですが、特に北向きの壁や陰になる位置では、
1日を通して薄暗い状態が続きます。
日光が差し込まない軒下はコウモリにとって過ごしやすく、
狙われやすい条件が揃っています。
一日を通して静か
人の出入りが少なく、ペットの鳴き声や足音がない静かな住宅は、
コウモリにとって安心できる環境です。
郊外の住宅や日中も静かな家庭は、大きな音や振動が少ないため、
外敵の気配を感じにくく、棲みつかれやすくなります。
軒下にあるコウモリの巣の見た目
コウモリは枝や草を使って巣を作るのではなく、
狭い空間に身をひそめながら、糞や体毛が積もっていくことで巣のような状態になります。
軒下では、つなぎ目の隙間、通気口の周辺や外壁の角など、
目につきにくい場所に潜んでいることが多く、発見が遅れやすいです。
巣がある場所には黒っぽい細長いフンが溜まっていたり、
壁際に黒ずんだ汚れが付着しているため、おかしいと感じたら早めに周囲を確認してください。
軒下のコウモリを放置する危険性
軒下にコウモリが棲みついた状態を放置すると、建物や住環境にさまざまな被害を及ぼします。
見えにくい場所だからこそ異変に気づきにくく、被害が広がりやすいため早めに対処してください。
悪臭被害
コウモリの糞尿には強いアンモニア臭があり、軒下に蓄積されると周囲に悪臭が漂います。
風通しの悪い構造や湿気がこもる環境では、臭いが家の中まで入り込むことも少なくありません。
放置すれば、建材に染みつき、取り替えが必要になるケースもあります。
騒音被害
コウモリは羽ばたく音や「キーキー」という鳴き声を発し、軒下では音が反響して室内にまで響くことがあります。
軒下から屋根裏にまで入り込まれると、騒音だけでなく悪臭も深刻化し、被害はさらに広がります。
夜間は特に気になりやすく、睡眠を妨げたりストレスの原因になるため、早めに対策してください。
病原菌被害
コウモリのフンには病原菌が含まれており、乾燥して粉状になると空気中に舞い上がり、
呼吸器系の感染症やアレルギー症状を引き起こす恐れがあります。
小さな子どもや高齢者がいる家庭では、わずかな汚れや臭いでも健康被害に繋がるため、
すみやかにコウモリ駆除と清掃を行いましょう。
コウモリのフンに含まれる病原菌・寄生虫 | |||
病原菌 | 感染症名 | 主な症状 | 参照元 |
ヒストプラズマ菌 | ヒストプラズマ症 | 発熱、咳、倦怠感、呼吸器困難など | 岩手感染症情報センター |
サルモネラ菌 | サルモネラ感染症 | 腹痛、下痢、発熱 | JUMA-Vet |
レプトスピラ菌 | レプトスピラ症 | 発熱、頭痛、筋肉痛など、重篤化すると腎不全や肝障害を伴う黄疸が発生する | J-Stage |
狂犬病ウイルス | 狂犬病 | 発熱、神経症状、倦怠感など、発症するとほぼ100%死亡する | 国立感染症研究所 |
ニパウイルス | ニパウイルス感染症 | 発熱、頭痛、嘔吐、急性脳炎症状など 致死率が高い |
理化学研究所 |
リッサウイルス | リッサウイルス感染症 | 狂犬病に似た神経症状など、進行すると中枢神経障害が起きる | 岩手県感染症情報センター |
SARS関連コロナウイルス | SARS | 発熱、筋肉痛など、重篤化すると急性呼吸窮迫症候群を起こす | 理化学研究所 |
屋根裏被害
軒下を侵入経路にし、屋根裏に侵入することもあります。屋根裏は外敵に見つかりにくく、
暖かくて静かなため、コウモリにとって過ごしやすい環境です。
軒下に異変を感じたら、被害が拡大する前に早めに対処してください。
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軒下でコウモリを見つけたときのNG行為
軒下でコウモリを見かけた際、驚いて無理な行動を取ってしまうと、感染症や事故に繋がります。
以下のような行為は避け、安全に対応してください。
軒下でコウモリを見つけたときのNG行為
- 素手で触る
- 隙間をのぞき込む
- 捕まえる
- 道具で追い出す
素手で触る
コウモリの体にはヒストプラズマ症や狂犬病ウイルスなどの病原菌が付着していることがあり、
噛まれたり引っかかれたりすると感染症に繋がる恐れがあります。
乾燥したフンが空気中に舞い上がり、吸い込むことで健康被害が起こることもあるため、
絶対に素手では触らないでください。
隙間をのぞき込む
コウモリは暗くて狭い場所に潜んでいることが多く、軒下の隙間を無理にのぞき込むのは危険です。
驚いたコウモリが突然飛び出してきて、顔や目に接触するだけでなく、
高所で脚立を使う作業中は転倒することもあります。
安全のためにも、隙間をのぞき込むのは避けましょう。
捕まえる
コウモリを自分で捕まえようとすると、噛まれたり引っかかれたりして、
病原菌やウイルスに感染する恐れがあります。
コウモリは「鳥獣保護管理法」により、許可なく捕獲や駆除を行うことが法律で禁じられています。
軒下にいるからといって自己判断で捕まえようとせず、安全のためにも追い出す対応にとどめましょう。
道具で追い出す
棒やほうきなどを使ってコウモリを無理に追い出そうとすると、驚いて飛び回り、
思わぬケガや物損などの二次被害に繋がります。
狭い軒下では逃げ場が少なく、パニックになったコウモリが室内に入り込むこともあるため、
自己流の追い出しは避けましょう。
自力での対処が難しいと感じた場合は、安全のためにも専門業者に相談してください。
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鳥獣保護管理法とコウモリ駆除
軒下でコウモリを見つけても、むやみに追い出したり捕まえようとするのは危険です。
コウモリは「鳥獣保護管理法」によって保護されており、
許可なく捕獲したり傷つけたりする行為は禁止されています。
違反すると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性があります。
無理に接触しようとすると噛まれたり引っかかれたりして、感染症にかかる恐れもあります。
軒下で異変に気づいた場合は、自分で無理に対処せず、専門業者に相談してください。
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軒下にいるコウモリの追い出し方
軒下でコウモリを見つけた場合は、追い出す際は慎重に対応しましょう。
無理に手を出すと、コウモリが飛び回ってケガをしたり、病原菌に感染する危険性があります。
まずは必要な道具や服装を準備し、安全な手順で作業を行いましょう。
2階部分など高所作業が必要な場合は、無理をせず専門業者に依頼するのが安全です。
軒下にいるコウモリの追い出し方
- 駆除道具を用意する
- 服装を整える
- 忌避剤を使用する
- ライトを付ける
- 清掃・消毒をする
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①駆除道具を用意する
コウモリを軒下から安全に追い出すためには、駆除用の道具だけでなく、再侵入を防ぐための対策グッズもあらかじめ準備しておくことが大切です。
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②服装を整える
軒下での追い出しや清掃作業では、コウモリが突然飛び出し、フン・尿に含まれる病原菌に感染することがあります。
安全かつ衛生的に作業を行うため、肌の露出を避け、汚れや接触を防げる服装を準備しましょう。
- ゴーグル
- マスク
- 作業着
防塵マスク
軒下の清掃では、乾燥したフンやホコリが舞い上がりやすく、防塵マスクの着用は欠かせません。
病原菌や微細な粉じんを吸い込まないよう、顔にぴったり密着するタイプを選び、隙間なく正しく装着してください。
保護ゴーグル
軒下で清掃や忌避剤の散布を行う際は、フンの粉じんやホコリ、薬剤の飛沫が目に入ってしまいやすいです。
飛来物から目を守るためにも、作業前に保護ゴーグルを装着し、隙間ができないよう調整して使用しましょう。
作業着
使い捨ての作業着は、軒下の清掃や追い出し作業中に、衣類がフンやホコリで汚れるのを防ぐためのアイテムです。
作業後は室内に持ち込まず、玄関先などで脱いで廃棄し、必要に応じて着替えやシャワーで清潔を保ちましょう。
③忌避剤を使用する
コウモリを追い出すには、強い香りや刺激で近づけなくする忌避剤を活用します。
軒下の隙間、外壁とのつなぎ目など、潜んでいそうな場所にまんべんなく噴射してください。
1回の使用だけでは効果が不十分なこともあるため、数日おきに継続して使うことで、
コウモリが寄りつきにくい環境を維持できます。
イカリ消毒 スーパーコウモリジェット
ハッカの香りでコウモリの嗅覚を刺激し、不快感を与えるスプレータイプの忌避剤です。
直接触れることなく追い出せるため、軒下での駆除作業にも安全に使用できます。
軒下の隙間や外壁のつなぎ目などに噴射し、潜んでいるコウモリを追い出しましょう。
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④ライトを付ける
コウモリは暗く静かな場所を好むため、軒下に明るい光を当てることで居心地を悪くし、
ナイトルーストの場所として避けられるようになります。
センサー付きライトや常時点灯の防犯灯などを軒下に設置し、コウモリが寄りつきにくい環境を作りましょう。
LEDフラッシュライト
コウモリは暗く静かな環境を好むため、不規則に点滅するストロボライトは軒下での対策にも効果的です。
軒下を落ち着かない空間に変え、コウモリが居つくのを防ぎましょう。
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⑤清掃・消毒をする
コウモリを追い出したあとは、軒下の床や壁についた汚れを丁寧に拭き取り、清掃と消毒をしてください。
屋外の軒下では風で粉じんが舞い上がりやすく、作業中に吸い込むと危険です。
消毒液を直接スプレーすると汚れが飛散するため、ペーパーや雑巾に染み込ませてから拭く方法が適しています。
作業後は使用済みの布や手袋を密閉して処分し、手洗いや道具の洗浄も忘れずに行ってください。
消毒用エタノール
消毒用エタノールは、除菌と消臭の両方に効果的です。アルコール成分がウイルスや細菌を分解しやすく、
ペーパーや雑巾に染み込ませて拭き取ることで、粉じんの飛散を防ぎながら清潔に保てます。
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軒下の侵入経路を塞いでコウモリの再来を防ごう
コウモリを追い出せたとしても、軒下に隙間が残っていたり、棲みやすい環境がそのままでは、再び戻ってきてしまいます。
再発を防ぐためには、物理的な侵入経路の遮断と、居心地の悪い環境づくりを組み合わせることです。
軒下の再侵入を防ぐ対策
- 超音波装置を使う
- テグスを張り巡らせる
- 蚊取り線香を使う
- 侵入経路を塞ぐ
- コウモリの嫌う環境を作る
- 予防タイプの忌避剤を使用する
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①超音波装置を使う
コウモリは人には聞こえない高周波の音を嫌う習性があり、
超音波装置を設置することで近寄りにくい環境が作れます。
軒下付近に設置することで、ナイトルーストの場所として認識されにくくなり、
再び棲みつかれるのを防ぐ効果が期待できます。
超音波装置
超音波装置は、コウモリが嫌う高周波音を自動で発生させることで、
軒下を不快な空間に変え、近づきにくくするアイテムです。
超音波装置の主な効果
- コウモリが嫌がる高周波音で寄りつきにくくなる
- 軒下に設置することでナイトルーストを防げる
- センサー感知で自動作動するタイプもあり手間がかからない
軒下の超音波装置の対策方法
超音波装置は、コウモリが羽を休めやすい軒下の出入り口や、
フンが落ちていた場所の真下に設置するのが効果的です。
センサー付きの防水タイプなら、コウモリを自動で感知して追い払い、天候に左右されずに使えます。
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②テグスを張り巡らせる
テグス(透明な釣り糸)は、軒下に飛来したコウモリの進路を遮り、近づきにくくするのに効果的です。
羽が触れるのを嫌がるほか、コウモリの超音波による反響定位(エコーロケーション)を妨げ、
居づらさを感じさせる効果も期待できます。
細くて目立ちにくいため、住宅の外観を損ねずに設置できるのも特徴です。
高儀(Takagi) 畑サイクル 防鳥びっくりテグス
コウモリ対策にも使える、シンプルで扱いやすい防鳥用テグス。
細くて目立ちにくく、住宅まわりにも設置しやすいです。
テグスの主な特徴
- 細くて透明で目立たない
- 引っかかりやすく、コウモリの接近を防ぐ
- エコーロケーションの妨害効果も期待できる
- 屋外使用OKで、軒下にも設置しやすい
軒下のテグスの対策方法
軒下の侵入経路付近や、コウモリのフンが落ちていた場所の上に、
釘やピンを使ってテグスを水平に張り巡らせてください。
壁や柱を使ってコウモリの飛来ルートを遮るように複数本を張り、
高さも変えてたるみなく設置すれば、より効果的です。
③蚊取り線香を使う
コウモリは煙や臭いを嫌うため、蚊取り線香を軒下の隙間周辺で焚くと、コウモリを遠ざけられます。
ただし煙の効果は一時的なため、侵入を防ぐにはテグスや金網など、
他の対策とあわせて使うのがおすすめです。
金鳥の渦巻 蚊取り線香
屋外用の蚊取り線香は、コウモリ対策の補助役として使えます。
フンが落ちていた場所や、日陰でコウモリが留まりやすいポイントに設置すると効果的です。
蚊取り線香の主な効果
- 煙と香りの刺激で、コウモリが警戒して近づきにくくなる
- コウモリの捕食対象である虫も減らせる
- 設置が簡単で、金網やテグスなど物理対策と併用しやすい
軒下の蚊取り線香の対策方法
軒下や、フンが落ちていた場所の下に蚊取り線香を置くことで、コウモリが嫌がる環境をつくれます。
火の取り扱いに注意しながら、風通しの良い場所でも煙が届くようにしましょう。
テグスや金網などの物理的な侵入対策と併用すると、効果的です。
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④侵入経路を塞ぐ
コウモリはわずか1cmほどの隙間からでも入り込めるため、
軒下の継ぎ目など、侵入されやすい箇所を塞ぐことが大切です。
金網やシーリング剤などを使って物理的に遮断し、再び棲みつかれないようにしてください。
Chosenal ステンレス金網
ステンレス製の金網は、必要なサイズにカットでき、コウモリの侵入を防ぎつつ通気性も確保できるのが特徴です。
錆びにくく目立ちにくいため、軒下の外観を損ねずに使える点もメリットです。
金網の主な効果
- コウモリの侵入をシャットアウト
- 通気性を保ちつつ内部の密閉性を高める
- 軒下の隙間など塞ぎにくい場所の補強に最適
- 屋外でも劣化しにくく、外観にもなじみやすい
軒下のステンレス金網の対策方法
まずは、軒下の隙間の長さに合わせて金網をカットします。
金網は柔軟性があるため、アーチ状に曲げて隙間の形状にフィットさせるのがポイントです。
さらに金網の周囲にコーキング剤を塗布することで密着性と強度が高まるため、あわせて使用しましょう。
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⑤コウモリの嫌う環境を作る
侵入経路を塞ぐだけでなく、軒下そのものをコウモリにとって居心地の悪い空間にしておくことも重要です。
コウモリは独特な香りを嫌うため、ミントやハッカなどのハーブを植えるだけでも、
寄りつかなくなる効果が期待できます。
ミントの苗は初心者でも育てやすく、プランターに植えて軒下に置くだけです。
コウモリが嫌がる強い香りを発し続けるため、自然なかたちで寄りつきにくい環境をつくれます。
見た目もナチュラルで、景観を損なわないのも魅力です。
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⑥予防タイプの忌避剤を使用する
コウモリを軒下から追い出したあとは、再び寄せつけないよう予防タイプの忌避剤を設置しましょう。
香りや刺激で警戒心を与え、軒下を近寄りにくい場所だと認識させます。
SHIMADA コウモリ寄せつけない! 忌避剤
置くだけで使える忌避剤で、軒下の隙間付近やフンが落ちていた場所に設置しておくと、
コウモリが嫌がる香りが周囲に広がり、寄りつきにくくなります。
刺激臭が強すぎないため、住宅街でも使いやすく、物理的対策と組み合わせることで予防効果を高められます。
軒下の高所作業は危険!安全なコウモリ駆除は業者に依頼しよう
軒下はコウモリが羽を休めるナイトルーストにされやすく、少しの隙間があればコウモリが侵入してしまいます。
放置すれば、屋根裏など建物内部にまで被害が広がるため油断できません。
自力で対策することも可能ですが、軒下は高所にあるため、
脚立からの転倒や思わぬ怪我に繋がる危険があります。
さらに、コウモリは鳥獣保護管理法で守られているため、
許可のない捕獲や駆除は法律違反になる場合も。
被害を早期に食い止め、安全かつ確実に駆除するには、専門業者への相談が安心です。
構造を理解したうえで、追い出しから清掃・消毒、再発防止まで対応してくれます。
軒下での異変を感じたら、早めに専門業者に相談してみてください。
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