家の天井裏やベランダにコウモリが棲みついてしまい、
「追い出したいけどどうしたらいいの?」と悩んでいませんか。
コウモリは鳥獣保護管理法で守られているため、捕獲や殺傷は禁止されています。
そこで追い出しやコウモリ避けに役立つのが、市販で手に入る専用の忌避剤です。
スプレー・固形・ジェルなどさまざまな種類があり、それぞれ特徴や使い方、効果が異なります。
この記事では、コウモリ忌避剤の種類ごとの特徴や正しい使い方、注意点、
シチュエーション別の活用法まで詳しく解説します。
コウモリを追い出したい、コウモリ避けの対策したい、という方はぜひ参考にしてください。
このような方におすすめ
- 安全に追い出す方法を知りたい方
- 忌避剤の種類ごとの特徴や効果を知りたい方
- 注意点や正しい手順を確認したい方
- 市販の忌避剤で対策を試したい方
コウモリを追い出す忌避剤とは
コウモリは嗅覚が発達しており、強い香りを危険と感じてその場を離れる習性があります。
特にハッカやミントなど清涼感のある香りはコウモリにとっての刺激が強く、
追い出しや寄せ付けない空間作りに効果的です。
夜行性のコウモリは光や音はある程度慣れますが、
ニオイに対しては敏感で、継続的に警戒をします。
コウモリの習性を利用したものがコウモリ専用の忌避剤で、
ネットやホームセンターなど市販で手軽に購入ができます。
即効性があるため、初めてコウモリ対策を行う際に取り入れやすいのが特徴です。
ただし、効果は一時的で持続時間は限られています。
使用後に侵入経路を塞いだり、再び棲みつかない環境を整えなければ、
コウモリが戻ってくる可能性があります。
コウモリ被害を防ぐためにも、忌避剤は清掃・消毒や環境整備と組み合わせて使用しましょう。
家に棲みつくのはアブラコウモリ
日本の住宅に多く棲みつくのはアブラコウモリ(イエコウモリ)です。
体長はおよそ5cm、体重は10gほどと小型で、わずか1cm程度の隙間さえあれば簡単に侵入できます。
本来は洞窟や樹木の割れ目をねぐらにしていましたが、
都市化の影響で人家を棲みかの一つとするようになりました。
次のような条件がそろった家は狙われやすいといわれています。
- 雨風や外敵を避けられる閉ざされた空間がある
- 夏は涼しく冬は暖かい、安定した環境が保たれている
- 蚊や蛾などエサとなる小さな虫が周囲に集まりやすい
- 人の出入りが少なく静かな場所がある
アブラコウモリは夕方から夜にかけて活動を始め、蚊や蛾などの昆虫を捕食します。
昼間は休んでいるため、目にする機会は少ないですが、
夜に家の周りを飛び回っている姿を見かけたら、すでに棲みついているサインかもしれません。
コウモリ駆除とは追い出しをすること
コウモリの駆除と聞くと捕獲や殺処分をイメージするかもしれませんが、実際はそうではありません。
日本のコウモリは鳥獣保護法により守られており、むやみに捕まえたり殺したりすることは法律で禁止されています。
法律に違反して捕獲や殺処分を行った場合は、
1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性があります。
知らずに行ったとしても処罰の対象となるため、個人で安易に捕まえたりせず、正しい方法で対処する必要があります。
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コウモリを見つけたときのNG行為と注意点
コウモリ対策では、誤った行動を取ると被害が広がったり、法律違反になる恐れがあります。
安全に忌避剤を使用するためにも、やってはいけない行為を確認しておきましょう。
コウモリを見つけたときのNG行為
- 素手で触る
- 天井裏や隙間などをのぞき込む
- 捕まえる
- 道具で追い出す
素手で触る
コウモリはウイルスや寄生虫を持っていることがあり、素手で触れると感染症の危険性があります。
糞尿や死骸などであっても同様に危険なため、絶対に直接触らず、必ず手袋を着用してください。
天井裏や隙間などをのぞき込む
屋根裏や壁の隙間を不用意にのぞき込むと、落下の危険に加え、糞や粉じんを吸い込む恐れがあります。
コウモリが棲みついているか確認したり、忌避剤を使用する際は、
ゴーグルやマスクを着用し、安全を確保して行いましょう。
捕まえる
日本のコウモリは鳥獣保護管理法で守られており、許可なく捕獲することは禁止されています。
違反すると罰則を受ける可能性があるため、捕まえる行為は避け、
忌避剤などで追い出すことが基本です。
道具で追い出す
棒や掃除道具で追い払おうとすると、コウモリが驚いて建物内を飛び回り、
二次被害につながる恐れがあります。
無理に道具で追い出すのではなく、忌避剤を使用するか、
専門の駆除業者に依頼するのが安全です。
コウモリが棲みつきやすい環境
住宅周りには、コウモリが安心して過ごせる条件が揃っていることが多いです。
以下の条件に当てはまる家は棲みかとして選ばれやすいため、早めから忌避剤を使用しましょう。
コウモリが棲みつきやすい環境
- 暗くて暖かい
- エサになる虫がいる
- 侵入経路、隙間がある
- 河川や農地、池などの自然環境が豊富
暗くて暖かい
コウモリは薄暗く暖かい空間を好むため、直射日光が当たりにくく、
熱がこもりやすい屋根裏や壁の隙間は休憩場所になりやすいです。
日中は静かで人目につきにくい場所を選ぶ習性があるため、こうした環境は棲みつかれやすい条件といえます。
暗くて暖かい場所を早めに把握し、点検や清掃とあわせて、必要に応じて忌避剤を併用しましょう。
エサになる虫がいる
コウモリは蚊や蛾など小さな昆虫を主食とするため、
外灯や白色照明に集まった虫を狙って寄ってくることがあります。
水辺や草木が多い場所では昆虫が発生しやすく、こうした条件が住宅周辺にそろうと、
コウモリが棲みつきやすいです。
照明をLEDライトに変え、虫除け対策とあわせて忌避剤を使うことで、
コウモリを寄せ付けにくい環境を作れます。
侵入経路、隙間がある
コウモリは1cm程度の隙間からでも侵入できます。
屋根の継ぎ目や通気口、外壁のひび割れは侵入経路になりやすいため、
発見したらパテなどで物理的に塞ぎ、忌避剤を設置しましょう。
河川や農地、池などの自然環境が豊富
河川や農地、池などの自然環境が近いと、エサとなる虫が豊富に発生します。
こうした立地の家はコウモリにとって棲みやすく寄りつかれやすいため、
虫除けアイテムとコウモリ忌避剤を組み合わせて、寄せ付けない対策を取りましょう。
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コウモリ忌避剤は主に3種類
コウモリ忌避剤には大きく分けて3つの種類があります。
コウモリ忌避剤の種類
- スプレー
- 固形
- ジェル
ひとえに忌避剤といっても、種類ごとに使用用途や効果、最適な設置場所が異なるため、
特徴を理解し、状況に応じて選ぶ必要があります。
コウモリ忌避剤スプレーの特徴と効果
屋根裏や換気口に直接噴霧できるスプレー型は、ハッカなどの香りでコウモリに不快な刺激を与え、短時間で追い出す効果があります。
付属のノズルを使えば、シャッターや雨戸の隙間、レールの奥など狭い場所にも噴射でき、最大約6m先まで届くため離れた位置からでも散布可能です。
忌避剤スプレーの主な効果
- 即時で追い出せる
- ハッカの香りでコウモリに強い刺激を与える
- 特定範囲に噴射できる
- 付属ノズルで隙間やレールの奥にも噴射ができる
- 最大約6m先まで届き、安全な距離から噴射できる
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固形型コウモリ忌避剤の特徴と効果
固形型のコウモリ忌避剤は、設置するだけで持続的に効果を発揮するのが特徴です。
通気口やベランダのようにコウモリが出入りしやすい場所に置くと、
香りによる不快感で近づきにくくなります。
スプレーと違い成分が揮発しながら長時間効果を保つため、こまめに噴霧する手間を省けます。
置き型忌避剤の主な効果
- 設置するだけで継続的に効果を発揮
- 通気口やベランダなどコウモリの通り道に最適
- スプレーに比べて効果の持続時間が長い
- 置くだけなのでこまめに散布しないで済む
ジェル型コウモリ忌避剤の特徴と効果
ジェル型のコウモリ忌避剤は、粘着性のあるジェルを狭い隙間やコウモリの侵入経路に直接塗布してます。
ベランダの手すりや壁の隙間など、固形剤やスプレーでは届きにくい場所にも効果的です。
設置した部分に持続的にニオイが残るため、再び近寄ろうとするコウモリを防げます。
使用後はジェルの表面が残るため、清掃や再塗布を徹底してください。
ジェル型忌避剤の主な効果
- 狭い隙間や侵入経路に直接塗布できる
- 狙った箇所にピンポイントで塗布できる
- 設置部分に持続的な効果を発揮
- ベランダの手すりや壁の隙間に有効
- 使用後は清掃や再塗布が必要
コウモリ忌避剤の使い方
コウモリ忌避剤の使い方は種類によって異なります。
スプレー型・固形型・ジェル型のそれぞれに適した場面があるため、状況に合わせて選びましょう。
コウモリ忌避剤スプレーの使い方と手順・注意点
スプレー型の忌避剤は、即効性のある万能型アイテムで、
屋根裏や換気口などコウモリが棲みつきやすい場所に直接噴射して追い出します。
ノズル付きの商品もあり、狭い隙間や高所にも使用しやすいです。
使用手順
- 使用前に棲みついている場所を確認する
- マスク・手袋を着用し、衛生・安全を確保する
- コウモリが棲みついている場所に向けてスプレーを噴射する
注意点
スプレーを外側から噴射すると、コウモリが奥へ逃げ込んでしまうことがあるため、状況に応じて内側からも散布すると効果的です。
換気が不十分な場所で使用すると人体に影響を及ぼす可能性があるため、散布後は必ず換気を行ってください。
固形型コウモリ忌避剤の使い方と手順・注意点
固形型の忌避剤は、床下、屋根裏、エアコンの室外機周辺などコウモリの侵入経路として利用されやすい場所に設置します。
設置するだけで揮発成分が広がり、効果が長持ちするため、スプレーと比べて散布の手間を省けます。
使用手順
- 設置場所を清掃してホコリやゴミを取り除く
- コウモリの出入り口や通り道を確認する
- 固形型忌避剤を安定した位置に設置する
- 屋根裏や床下で使用する際は、交換しやすいよう点検口付近に置く
注意点
固形型は効果が持続的ですが即効性は低く、すでに棲みついているコウモリを追い出すには不向き。
スプレーで追い出した後に棲みつかない環境づくりとして設置するのがおすすめです。
ジェル型コウモリ忌避剤の使い方と手順・注意点
ジェル型の忌避剤は、コウモリの侵入経路や狭い隙間に塗り込むことで効果を発揮します。
ベランダの手すりや壁の継ぎ目など、固形型を設置しにくい場所でもピンポイントで塗布できるのが特徴です。
使用手順
- ゴム手袋を着用する
- 塗布する場所を清掃する
- コウモリの侵入経路や隙間を確認する
- ジェルを塗布し、表面が均一になるように伸ばす
- 定期的に清掃し、塗り直す
注意点
ジェル型はホコリや汚れが付着しやすく、時間の経過とともに効力が低下します。
即効性はスプレー型の忌避剤より劣るので、スプレーでコウモリを追い出した後に塗布し、再び棲みつかないよう侵入経路を塞ぐための補助的な役割として使用しましょう。
どの種類のコウモリ忌避剤が有効?
コウモリ忌避剤といっても、状況によって有効なものは異なります。
- 棲みついてはいないが、ベランダなどに寄ってくる
- 棲みついているため追い出しをしたい
- 追い出した後、再侵入させない環境づくりをしたい
①棲みついてはいないが、ベランダなどに寄ってくる
コウモリが棲みついていない段階なら、固形型やジェル型の忌避剤を設置するのが有効です。
ベランダやエアコン室外機周辺に使用することでコウモリが寄りつきにくい環境を作れます。
隙間がある場所は防獣パテやパンチングメタルで塞ぎ、ジェル型や固定型の忌避剤を使用すると効果的です。
この段階では寄せ付け防止が目的となるため、固形型やジェル型の忌避剤は定期的に交換してください。
②棲みついているため追い出しをしたい
屋根裏や通気口にすでにコウモリが棲みついている場合は、
ノズル付きのスプレー型忌避剤でまんべんなく噴射し、追い出しましょう。
追い出した後は、侵入経路や棲みかを確認し、コウモリがいなくなっているかチェックしてください。
どの程度コウモリが棲みついているかを正確に判断するのは素人には難しいものです。
コウモリの追い出しを行う際は、専門の駆除業者に依頼した方が安全で確実であり、
長期的な再発防止にもつながります。
③追い出した後、再侵入させない環境づくりをしたい
コウモリの追い出しが完了した状態で、再び棲みつかない環境を作る際は、固形型やジェル型の忌避剤が有効です。
侵入経路は害獣パテや金網で塞ぎ、防獣ネットや超音波装置などを併用するとより効果があります。
忌避剤は補助的な役割として使い、清掃や定期的な交換を忘れないようにしましょう。
放置すると危険!コウモリによる4つの被害
コウモリを棲みついたまま放置しておくと、住宅環境や健康にさまざまな悪影響を及ぼすことがあります。
ここでは代表的な4つのリスクを紹介します。
放置すると危険!コウモリによる4つの被害
- 悪臭
- 騒音
- 病原菌
- 住宅の劣化
悪臭
コウモリは同じ場所に糞や尿を繰り返し落とすため、
時間が経つと強烈なアンモニア臭が漂うようになります。
屋根裏や壁の内部に溜まったニオイは換気口やわずかな隙間を通じて室内に入り込み、
家全体に広がってしまうことも。
騒音
夜行性のコウモリは日没後に活発になり、羽音や「キーキー」という鳴き声が屋根裏から聞こえてきます。
繁殖期には個体数が増えるため、深夜に続く物音や騒音が強いストレスや不眠の原因になることも少なくありません。
病原菌
コウモリの体や糞尿には細菌や寄生虫が付着しており、吸い込めば呼吸器系に不調をきたし、
皮膚に触れると発疹やかゆみを引き起こす恐れがあります。
狂犬病ウイルスやSARSのように、人に深刻な影響を及ぼす病原体の自然宿主として知られている点も無視できません。
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住宅の劣化
糞尿が木材に染み込むと腐食が進んで家の耐久性が低下し、断熱材も汚れや湿気で性能が落ちてカビが発生しやすくなります。
エアコンや換気扇に汚れや詰まりが生じると故障や寿命の短縮につながり、
放置すれば被害が拡大して修繕やリフォームに高額な費用がかかる可能性も。
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ホームセンターで購入できるコウモリ対策グッズ
コウモリの忌避剤を使用する前に、コウモリ対策に必要なグッズを揃えましょう。
ホームセンターでも購入できますが、
ネット通販なら価格やレビューもチェックできるため、手軽にまとめて注文できます。
ホームセンターで購入できるコウモリ対策グッズ
- 防塵マスク
- ゴム手袋
- 消毒薬
- ハンドクリーナー
- 殺虫剤
- 金網
- パンチングメタル
- コーキング
- コーキングガン
防塵マスク
コウモリ対策を行う際は、糞尿やホコリを吸い込まないために防塵マスクが必須です。
屋根裏や換気口などの作業環境は閉ざされた空間が多く、ニオイや細菌を直接吸い込む危険性があります。
特徴と効果
- 粉じんやアレルゲンの吸い込みを防ぐ
- アンモニア臭などの刺激臭から呼吸器を守る
- 簡単に装着でき、使い捨てタイプなら衛生的
- 長時間の作業でも呼吸がしやすい設計のものを選ぶと安心
ゴム手袋
コウモリ対策では、糞尿や巣の汚れを直接触れないためにゴム手袋が欠かせません。
素手で作業すると細菌や寄生虫が皮膚に付着する恐れがあるため、手袋を着用して作業しましょう。
特徴と効果
- 糞尿や汚れから手を保護できる
- 細菌・ウイルスの付着を防ぎ、感染症対策になる
- 使い捨てタイプなら衛生的で処理が簡単
- 厚手タイプは破れにくく、安心
消毒薬
コウモリの糞尿が付着した場所には、細菌やウイルスが潜んでいる可能性があります。
作業後や清掃時には消毒薬を使用し、感染症や二次被害を防ぎましょう。
特徴と効果
- 糞尿や巣に含まれる細菌・ウイルスを除去できる
- 作業後の清掃で衛生環境を保てる
- アルコール系は手軽で扱いやすい
ハンディクリーナー
屋根裏やベランダに溜まった糞やホコリを清掃する際に便利な小型掃除機です。
掃き掃除だけでは粉じんが舞い上がりやすいため、ハンディクリーナーを使えば効率的に吸い取れます。
乾燥した糞は微細な粉じんとなって拡散する恐れがあるため、使用時は防塵マスクを着用し、
掃除後はフィルターやダストボックスを消毒してください。
特徴と効果
- 小型で取り回しがしやすく、狭い場所の清掃に便利
- 糞やホコリを効率よく吸い取り、作業の手間を軽減できる
- コードレス式なら屋根裏や屋外でも使いやすい
- 使った後は必ずフィルターやダストボックスを消毒する
殺虫剤
コウモリの糞尿や巣の周辺にはダニやノミなどの害虫が発生しやすく、二次被害を防ぐために殺虫剤を使用すると効果的です。
燻煙式にはアパートやマンション向けのものや、蒸気タイプがあり、状況に応じて選びましょう。使用後は必ず換気を行ってください。
特徴と効果
- 糞尿周辺に発生しやすいダニやノミなどを駆除できる
- 清掃後の衛生環境を整え、二次被害を防げる
- 燻煙タイプなら隙間の奥まで薬剤が行き届く
- 使用後は換気をする
金網
柔軟性のある金網は、コウモリが侵入しやすい換気口や隙間を塞ぐのに適しています。
丸めたり曲げたりできるため、凹凸のある部分や曲線の場所にも対応可能です。
ハサミやカッターで簡単にカットできるので、扱いやすくDIYでの施工にも向いています。
特徴と効果
- 柔軟性があり、丸めたり曲げたりして設置できる
- 必要なサイズにカットしやすく、加工が簡単
- 換気口や隙間をしっかり覆い、侵入を防げる
- 通気性を確保しながら長期間の防除が可能
- コーキングで固定すると耐久性が上がる
パンチングメタル
パンチングメタルは金属板に細かい穴を開けたもので、硬くて頑丈なためコウモリの侵入防止に適しています。
換気口や通気口のカバーとして設置すれば、通気性を保ちながら侵入経路を塞ぐことが可能です。
特徴と効果
- 硬くて頑丈で破られにくい
- 耐久性に優れ、長期間の設置に向いている
- 通気性を確保しつつ侵入を防止できる
- 強度が必要な換気口や通気口のカバーに最適
コーキング
コウモリの侵入経路となる壁のひびや小さな隙間を塞ぐ際に使用します。
柔軟性があるため、乾燥すると固まり、外壁や建材に密着して長期間効果を発揮します。
コーキングガンを使えば、隙間に均一に流し込めるので作業がスムーズです。
特徴と効果
- 壁のひび割れや小さな隙間を手軽に封鎖できる
- 乾燥後は固まり、高い密閉性を保てる
- 屋外・屋内どちらの隙間補修にも使える
- コーキングガンを併用すると効率よく施工可能
- 金網やパンチングメタルと組み合わせると効果的
コーキングガン
コーキング剤を隙間に流し込む際に使用する専用の道具です。
コーキング剤をセットしてトリガーを引くだけで、
一定量のコーキングを押し出せるため、初心者でも扱いやすくなっています。
狭い隙間や長い溝にも均一に充填できるので、仕上がりがきれいで密閉性も高まります。
特徴と効果
- コーキング材を安定して押し出せるため作業が簡単
- 隙間に均一に充填でき、密閉性を高められる
- 初心者でも扱いやすく、DIYに適している
- 広い範囲や長い隙間の補修に便利
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自宅でできるコウモリ駆除の手順
自宅にコウモリが侵入してしまった場合、応急的に自力で被害を抑えることは可能です。
ただし、感染症のリスクや再侵入の恐れもあるため、根本的な解決には専門の駆除業者へ依頼するのが安心です。
参考として、忌避剤を使って自分で行う際の基本的な流れを紹介します。
自宅でできるコウモリ駆除の手順
- 棲みついている場所を確認する
- 侵入経路を確認する
- 駆除道具を用意する
- 服装を整える
- 忌避剤を使用して追い出す
- 清掃・消毒をする
- 侵入経路を塞ぐ
- 嫌がる環境を作る
①棲みついている場所を確認する
忌避剤を効果的に使用するには、コウモリがどこに棲みついているかを正確に把握する必要があります。
コウモリは屋根裏や軒下、換気口など暗くて狭い場所を好むため、
見落としやすい場所も注意深く確認しましょう。
屋根裏や床下の場合は点検口からの確認が必要ですが、高所作業を伴うこともあるため、
危険を感じたら無理をせず専門業者へ依頼するのが安全です。
②侵入経路を確認する
コウモリはわずか1〜2cmの隙間でも通り抜けられるため、
追い出した後に再び侵入されないよう、建物の外周を点検して侵入経路を探しましょう。
侵入経路になりやすい場所
- 換気口や通気ダクトまわり
- 屋根と外壁の接合部
- 配管の引き込み口
- 軒下や天井裏へつながる小さな隙間
③駆除道具を用意する
作業を安全に進めるため、忌避剤と合わせて保護具を用意しましょう。
マスクや手袋、防護ゴーグルを着用し、暗所を確認するための懐中電灯や高所作業用の脚立も準備しておくと安心です。
忌避剤はスプレー・ジェル・固形など種類があるため、状況に応じて使い分けてください。
④服装を整える
糞尿には細菌や寄生虫が含まれており、吸い込むと感染症を患う可能性があり、
散布する薬剤が皮膚や目に付着する危険もあります。
防塵マスクに加え、作業着やゴーグルも準備しておきましょう。
保護ゴーグル
コウモリが飛び立つ瞬間や薬剤を散布する際には、飛沫が目に入る恐れがあります。
顔にしっかり密着するタイプを選び、上向きの作業でも隙間ができないよう注意しましょう。
作業着
狭い空間での作業は衣服が汚れやすいため、専用の作業着や使い捨てタイプを用意しましょう。
使用後は屋内に持ち込まず、そのまま処分できるものを選ぶのがおすすめです。
⑤忌避剤を使用して追い出す
準備した忌避剤を使い、棲みついているコウモリを追い出しましょう。
使用のポイント
- スプレータイプは棲みついている場所に直接噴射する
- 外側だけでなく、通気口など内側からも散布する
- ジェル型・固形型は、スプレー後の再侵入防止に活用する
- 使用後は必ず換気を行い、人体やペットへの影響に注意する
すべてのコウモリを追い出すのが難しい、糞尿などの被害が大きい場合は、無理をせず専門業者に相談することも検討してください。
⑥清掃・消毒をする
コウモリを追い出したあとの糞尿や汚れを放置すると、悪臭や病原菌による健康被害につながるため、清掃と消毒を徹底し衛生環境を整えましょう。
清掃のポイント
- 糞尿や汚れは除菌クリーナーと雑巾、ハンディクリーナーで清掃する
- 使用した清掃道具は、作業後に消毒してから処分または保管する
- マスク・手袋を着用し、直接触れないよう注意する
- 作業後は換気を徹底する
⑦侵入経路を塞ぐ
コウモリを追い出したあとに重要なのが、再び侵入されないように侵入経路を塞ぐことです。
塞ぎ方のポイント
- 換気口や通気ダクトには金網やパンチングメタルを設置する
- 壁のひびや小さな隙間はコーキング材で埋める
- 広い隙間は防獣ネットを張って物理的に遮断する
- 塞ぐ前にコウモリが残っていないか確認する
侵入経路を封鎖しておけば、忌避剤の効果とあわせて再発防止につながります。
⑧嫌がる環境を作る
コウモリには帰巣本能があり、追い出しに成功しても再び戻ってくる可能性があります。
忌避剤の使用後も数か月〜数年間は寄せつけない環境づくりを続けることが大切です。
コウモリは嗅覚や感覚が鋭く、強いニオイ・光・音を嫌うため、
こうした習性を利用したグッズを組み合わせると効果的です。
ニホンハッカ
ニホンハッカはメントールを多く含み、清涼感のある強い香りでコウモリや害虫を寄せつけにくくします。
日本原産の多年草で丈夫に育ち、鉢植えでも管理しやすいため、
ベランダや庭に置いて忌避剤とあわせて活用すれば効果的です。
主な効果
- メントールの香りでコウモリや害虫を遠ざける
- 日本原産で丈夫、育てやすい
- 鉢植えでも手軽に環境づくりが可能
LEDストロボライト
コウモリは暗い環境を好むため、不規則に点滅する光を嫌います。
LEDストロボライトは夜間の飛来を妨げ、棲みつきを防止する補助策として有効です。
強い点滅は人にとっても不快に感じられるため、設置の際は近隣への配慮も忘れないようにしましょう。
主な効果
- 光によってコウモリを遠ざける
- 不規則な点滅で警戒心を与える
- 夜間の飛来・接近を抑制する
超音波装置
コウモリは高周波音に敏感で、人の気配を感じさせる不規則な音を嫌うため、
超音波装置を設置すれば再侵入の抑制や棲みつき防止に役立ちます。
屋外で使用する際は、防水仕様を選ぶと安心です。
主な効果
- 高周波音でコウモリの接近を抑制する
- 不規則な音で棲みつきを防止する
- 防水タイプなら屋外でも長期間利用可能
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忌避剤の効果的な使い方と場所ごとの活用法
コウモリ対策では、棲みつく場所や状況に応じて忌避剤を使い分ける必要があります。
ここでは代表的な場所ごとに、効果的な活用法を紹介します。
屋根裏や床下など入り組んだ広い空間かつ自分が入るのは難しい場所
屋根裏や床下は暗くて入り組んだ構造のため、コウモリが棲みつきやすい場所です。
高所や狭所での作業は転落や怪我の危険性があり、人が直接入り込むのが難しい場合があります。
このような場所では、スプレー型忌避剤で奥に棲みついているコウモリを追い出し、
設置型忌避剤を置いて再び寄りつかないようにする方法が効果的です。
スプレーは付属のノズルを使って通気口や点検口から噴射し、直接立ち入らずに奥まで成分を行き渡らせましょう。
その後、点検口付近や出入り口に固形型の忌避剤を設置しておけば、再侵入を防げます。
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雨戸やシャッター、壁の隙間などの狭い空間
雨戸やシャッターの隙間、外壁のひび割れなどの狭い空間は、
人が手を入れて直接確認することが難しいため、スプレー型の忌避剤を噴射して追い出す方法が有効です。
付属のノズルを使えば、細い隙間でも噴射でき、即効性があります。
追い出し後は、固形型の忌避剤を付近に設置すれば、
持続的にニオイが残り、コウモリが近づきにくい環境を作れます。
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通気口、排気口などの空気の通り道
通気口や排気口は換気のために完全に塞げず、コウモリの侵入経路になりやすい場所です。
スプレー型忌避剤を噴射して内部に棲みついているコウモリを追い出すのが有効で、
ノズル付きのスプレーなら、狭いダクト内にも成分を行き渡らせられます。
追い出したあとは、パンチングメタルや金網を設置して通気を確保しつつ侵入を防止します。
そのうえで、通気口の近くに固形型やジェル型の忌避剤を置けば、持続的なニオイの効果で再侵入を防げます。
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エアコンのホースや壁のヒビ割れ
エアコンのホース周辺や壁のひび割れは、コウモリの侵入経路となりやすい空間です。
スプレー型の忌避剤を噴射して棲みついているコウモリを追い出し、
害獣パテで穴や隙間を埋めて物理的に遮断しましょう。
補修した周辺には、固形型やジェル型の忌避剤を設置・塗布して持続的なニオイを残すことで、再侵入を防げます。
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ベランダや庭、エアコン室外機などの屋外空間
ベランダや庭、エアコンの室外機まわりは屋外に面しているため、
コウモリが飛来しやすい場所なので、設置型の忌避剤を中心に対策を行いましょう。
ベランダの手すりや壁際にはジェル型忌避剤を塗布して近づかせないようにし、
室外機やベランダ周辺には固形型の忌避剤を置いて持続的な効果を狙います。
開口部が大きい場合は防獣ネットを張り、LEDライトや超音波装置を併用することで、
コウモリが嫌がる環境を作りやすくなります。
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忌避剤で防げないコウモリはプロに相談
市販の忌避剤を使えばコウモリを追い出すことは可能ですが、根本的な解決にはつながらないこともあります。
侵入経路を塞ぎきれなかったり、数が増えてしまったりすると、再び棲みつかれてしまうことも少なくありません。
コウモリの糞尿には細菌や寄生虫が含まれており、清掃が不十分だと健康被害につながる危険性も。
自己流でコウモリ対策がうまくできなかった場合、結果的に被害だけでなく、費用もかさんでしまいます。
コウモリ被害を確実に防ぐためには、専門業者に相談して対応してもらうのが最も安心です。
プロなら追い出しから巣の清掃、侵入経路の封鎖まで一貫して行ってくれるため、再発の心配も大幅に減らせます。
害獣お助け本舗では無料で相談・お見積りが可能です。
自宅や家族を守るためにも、少しでも不安を感じたらぜひご相談ください。
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