ネズミのトラップ12選!自作・市販の罠でネズミを確実に退治しよう

「家に出たネズミをトラップで退治したい!」「ネズミのトラップって自作できるかな?」「トラップの動画を見てみたい」と考えていませんか?

ネズミ用の罠には、バケツや電流を使って自作するものやホームセンターなどで販売している市販のものがあります。

このページでは合計12種類のネズミ用のトラップをおすすめ順にご案内しています。あなたのネズミ駆除にお役立ていただければと思います!

【おすすめ順】自作できるネズミのトラップは6種類ある!

種類 価格 作成時間
バケツともみ殻を使ったトラップ 1,100円~ 10分程度
バケツとペットボトルを使ったトラップ 1,000円~ 15~20分
粘着テープを使ったトラップ 950円~ 5~10分
電流を使用したトラップ 数千円~、31,400円~ 数時間
炭酸ガス式のトラップ 1,650円~ 数時間
ギロチン装置のトラップ 1,550円~ 数時間

6種類の自作するタイプのネズミのトラップをおすすめ順に掲載しました。おすすめ順の基準は費用の安さ、用意するものや手間の少なさ、時間の短さ、安全性です。

ここからは、おすすめ順にそれぞれのトラップの材料費や作成時間、メリット・デメリットをご案内していきます。

【トラップ①】バケツとザル、もみ殻を使ったトラップ

バケツに水を張り、その上にザルとそれを支える棒、もみ殻を使ったトラップです。ザルに乗ったネズミの重さで仕掛けが作動し、水の中に落下するという仕組みです。

バケツトラップの材料費(1,100円~+税)
  • バケツ代 100円~
  • もみ殻 400円~
  • 木の板 100円~
  • ガムテープ 100円~
  • ビニール手袋 100円~
  • 空き缶 300円~

もみ殻も含めて全てホームセンターで購入できますが、元々家にあるものを使えば、材料費はもっと下げられます。

作成にかかる時間は10分程度です。

バケツトラップのメリット
  • 一度で多数のネズミを退治できること
  • ネズミの後処理が楽なこと
  • 簡略化できること

トラップにかかったネズミの処理方法については、あなたがお住いの自治体に聞いてください。新聞紙にくるんでごみの日に出すようにしている自治体が多いです。

もし「罠を作ってみたけど効果がなかった」という場合は、罠の設置場所や罠の作成数を変えてみてくださいね。

なお、ザルの設置が面倒な場合は、もみ殻を水面に浮かせておくだけでもOKです。ただしこの場合は捕獲できる数が少なくなります。

バケツトラップのデメリット
  • DIYの要素があること
  • ネズミの処理が必要なこと
  • ネズミの通り道の把握が必要なこと

木の棒で橋を作ったり、ザルのバランスを計算したりといった手間がかかりますので、DIYが苦手な方や不器用な方にはおすすめではありません。

ネズミの死骸をネズミを素手でつかむと感染症にかかってしまう可能性がありますので、ビニール手袋は必須です。

ネズミによる感染症については、こちらの「【リスク①】健康被害」で詳しくご案内しています。

【トラップ②】バケツとペットボトルを使った罠

もみ殻を敷いたバケツの上にペットボトルを仕掛け、そこに餌(マヨネーズ)を塗っておく罠です。

ペットボトルを渡ったネズミは体勢を崩し、バケツの下に落下するという仕組みです。

ペットボトルトラップの材料費(1,000円~+税)
  • バケツ代 100円~
  • もみ殻 400円~
  • 500mlの空のペットボトル 100円~
  • ドライバー 100円~
  • ビニール紐 100円~
  • マヨネーズ 100円~
  • ガムテープ代 100円~

マヨネーズやドライバー、ガムテープなど、既に家にある物が多いので、実際はもっと安く作れるかと思います。

作成にかかる時間は、15~20分ほどです。

ペットボトルトラップのメリット
  • 複数のネズミを退治できること
  • ネズミの後処理が楽なこと
  • 簡略化できること

なかなか罠にかからない場合は、もしかしたらネズミが警戒してるのかもしれませんが、すぐにやめるのではなく、3日以上、最大2週間ほどは様子を見るようにしてください。

家の中でネズミによく食べられているエサがあるなら、マヨネーズの代わりにそれを使ってみるのも手です。

なお、動画ではバケツの底にもみ殻を入れていますが、その代わりに水を入れてもOKです。

ペットボトルトラップのデメリット
  • DIYの要素があること
  • ネズミの処理が必要なこと
  • ネズミの通り道の把握が必要なこと

ペットボトルの底にビニール紐を通す穴を開け、そこにひもを通すという細かな作業が必要です。

ネズミが渡れる木の棒をバケツに取り付けるのもバランスの計算が必要なので、面倒と思う人もいると思います。

【トラップ③】粘着テープを使った罠

厚紙やベニヤ板などに、トリモチなどの粘着剤がついているテープをつけて作る罠です。罠にかかって動けなくなったネズミは、放っておけば餓死するという仕組みです

餓死までの期間は冬場は1~2日で、夏場は3~5日です。

粘着シートトラップの材料費(950円~+税)
  • 粘着剤 700円~2000円
  • 段ボール 250円~

粘着剤(とりもちなど)は、容量や種類によって値段が変わるため、価格差が大きいです。ダンボールは、近所のスーパーでもらってくることができれば費用はかかりません。

作成時間は5~10分です。

粘着シートトラップのメリット
  • 準備する物が少ない
  • DIY要素が少ない

段ボールなどの厚紙に粘着剤を塗り、罠を設置して完成なので、手間がとても少ないです。

粘着シートトラップのデメリット
  • ベトベトして作業しにくい
  • 見た目がグロテスクこと
  • 生きている場合もあること

ネズミが逃げられないような強力な粘着剤(とりもちなど)を使いますので、手につくと取るのに苦労します

また、動かないのに触ってみたらまだ生きてて、かみつかれたり、引っかかれたりすると感染症にかかる可能性がありますので、生死の確認は必須です。

【トラップ④】電流を使用したトラップ

電気を流し、感電させるトラップです。メリットはありません。DIYの要素が多く、作成には相応の手間と時間、お金がかかります

こちらのタイプはシンプルです。

あなたやご家族、ペットが感電してしまうことがありますので、自作しないようにしてください。作成する場合は自己責任でお願いします。

【トラップ⑤】炭酸ガス式のトラップ

捕らえたネズミを密封した空間に閉じ込め、発生させた二酸化炭素の中毒にさせるというトラップです。

炭酸ガス式のトラップの材料費(1,650円~+税)
  • ペットボトル 100円~
  • 海苔の空き容器 1,000円~
  • クエン酸15g 300円~
  • 重曹15g  250円~

こちらもメリットは無く、DIYの要素がかなり多いため、作成には相応の手間と時間がかかります

また、二酸化炭素の中毒は怖いです。

二酸化酸素の空気中の濃度 症状
3~6% 過呼吸、頭痛、めまい、悪心、知覚の低下
10%~ 数分以で意識喪失・呼吸停止
30%~ 8~12回の呼吸で意識喪失

あなたやご家族、ペットが二酸化炭素中毒になってしまう可能性がありますので、自作しないようにしてください。

作成する場合は自己責任でお願いします。

参考)総務省消防庁「全域放出方式の二酸化炭素消火設備の安全対策ガイドラインについて(通知)」

【トラップ⑥】ギロチン装置のトラップ

小動物用のギロチンしたトラップです。罠にかかったネズミに上から刃物が落ちてくるという仕組みです。

ギロチン装置のトラップの材料費(1,550円~+税)
  • カンナの刃 1300円~
  • 木材 150円~
  • 紐 100円~

ギロチン用の刃はネットでは販売していませんので、動画の完全な再現は難しいですし、作成に相応の手間と時間がかかります。

あなたやご家族、ペットが怪我を負ってしまう可能性がありますので、自作しないようにしてください。

作成する場合は自己責任でお願いします。

【おすすめ順】市販のネズミトラップ6種類をご案内!

種類 価格
粘着シート 350円~
毒餌(どくえ)・殺鼠剤(さっそざい) 400円~
バネ式のトラップ 1,000円~
電気トラップ 7,000円~
頭蓋骨粉砕式のトラップ 30,000円前後
捕獲機 3,500円~

6種類の市販のネズミトラップをおすすめ順に掲載しました。おすすめ順の基準は、効果の高さや費用の安さ、設置の手間の少なさです。

最もおすすめなのは、粘着シートと毒餌・殺鼠剤の併用です。

各トラップについての詳細は「【おすすめ順】家や天井裏からネズミを追い出す方法10選」でご確認いただけます。

こちらでは全体的なメリット・デメリットをご案内していきます。

市販のネズミトラップのメリット
  • 手間・時間がかからない
  • 手に入れやすい
  • コストを抑えられる
  • 安全性が高い

市販のトラップはホームセンターや100均で購入できます。

ただ、取り扱っていない場合やアイテム数が少ない場合がありますので、「取り扱っているかどうか?」「どんな種類のものがあるのか?」など、事前に電話で確認することをおすすめします。

市販のネズミトラップのデメリット
  • 完全な駆除は難しい
  • 設置にコツがある
  • 効果が低いものがある
  • グロい光景に遭遇する可能性がある

完全な駆除が難しい理由は、ネズミの体が小さく繁殖力が強いため、侵入経路や巣の数を把握するのが極めて難しいからです。

それに、かなりグロい姿を見ることになります。

死体の損傷がひどいケースがあり、慣れていない方にはショックが大きいです。小さくてか弱い動物がもがき苦しんでいるのを見て、心を痛めてしまう人もいます。

そのため、最近ではプロの業者に駆除してもらう人が増えています

ネズミがトラップにかからない!なら餌や罠を仕掛ける場所を工夫をしよう

ネズミがトラップにかからない原因
  • 罠を仕掛けた場所がネズミの導線ではない
  • 警戒心が
  • 餌の鮮度が落ちている
  • 仕掛けてから3日以内に引き上げている

ネズミがトラップにかからない原因を挙げました。

罠は糞尿・足跡などのラットサインがある場所だけでなく、侵入の可能性が少しでもある場所に設置して、少なくとも3日、最大2週間は動かさずに様子を見るようにしてください。

それから、ネズミの種類を見極めて設置場所や餌の工夫をしてくださいね。私たちの生活圏に出るネズミは、クマネズミ、ハツカネズミ、ドブネズミの3種類です。

  ドブネズミ クマネズミ ハツカネズミ
体・尻尾の色 体:茶色・灰色
腹:ライトグレー
尾:クリーム色・肌色
体:茶色・クリーム色
腹:オフホワイト・クリーム色
尾:黒
体:茶色
腹:白
尾:クリーム色・肌色
体長 18~25cm前後 14~20cm前後 6~10cm前後と小さい
性格 狂暴、人に噛み付く 警戒心が強く、臆病 おとなしい、警戒心が弱い
生息場所 水回り(台所など)、床下、ゴミ捨て場、下水道 天井裏、屋根裏、狭い所 物置、倉庫、田んぼ、土手
好きな餌 穀類や肉・魚 穀類や果物 穀類や野菜
糞の特徴 大きさ:10~20mm
形:丸くて均一
大きさ:6~10mm
形:細長い
大きさ:4~7mm
形:尖っていて小さい

この表をご覧いただき、大きさや色、生息場所でネズミの種類を見極めてみてください。ネズミの種類についてはこちらにも詳しく載っていますので、ご一読ください。

ここからはネズミの種類別のトラップの仕掛け方をご案内しますね。

クマネズミへのトラップの仕掛け方

クマネズミの場合は、天井裏・屋根裏にトラップを仕掛けることになります。

穀物が好きなので、粘着シートに付いている餌や毒餌の他に、もみ殻やコーン、コーン油も用意してみてください。

なお、「スーパーラット」と呼ばれる、毒耐性を持つ個体が増えてきていますので、最初からスーパーラット対応の毒餌を選ぶことをおすすめします。

ドブネズミへのトラップの仕掛け方

ドブネズミの場合は、水回り付近や排水溝に仕掛けてください。タンパク質が好きなので、餌はチーズやソーセージなどがおすすめです。

ハツカネズミへのトラップの仕掛け方

ハツカネズミは屋外(物置、倉庫、田んぼ、土手など)にいることが多いです。糞の落ちている場所や足跡を探して、罠を仕掛けてみてください。

ネズミトラップでネズミ捕りした後はどうする?

トラップでネズミ捕りに成功したら、どうしたらいいのかについて、ご案内していきます。

なお、もし捕らえたネズミに噛まれてしまった場合はこちらをご覧になってみてください。

トラップにかかったネズミの処理「4つのポイント」

トラップにかかったネズミの処理「4つのポイント」
  1. 直接触らない
  2. 処理方法は自治体で確認する
  3. 生きていたら息の根を止める
  4. いた場所を消毒する

トラップで捕らえたネズミは、生死を問わず、直接触らないようにしてください。感染症にかかるリスクがあるからです。

感染症については、こちらの「ネズミがいることの2のリスク」に詳しく載っていますので、ご覧になってみてくださいね。

ネズミ捕りにかかったまま生きているネズミは、暴れて噛み付く可能性があります。歯は電気コードを食い破るほど鋭くて強いです。

怪我や感染症を防ぐために軍手を3重4重にし、ビニール袋の上から掴むなどして、水を張ったバケツに沈めてください。

次に、トラップによって息の根が止まったネズミの処理方法は各自治体で異なりますので、必ず電話で確認してください。

「新聞紙に包んで燃えるゴミとして出してください」と言われたら、ビニール製の手袋でつかんだり、トングを使ったりしてください。

最後に、ネズミは罠にかかった後は暴れまわり、周囲にダニ・ノミをまき散らしますので、死体には殺虫剤を振りかけ、周辺を消毒用アルコールなどで除菌することをおすすめします。

ネズミトラップで捕まえた後、逃がしても戻ってくる場合の対策

この場合の対策は、戻らないように、トラップにかかったネズミの息の根は必ず止めることです。

ネズミは帰巣本能が強く、人家は住み心地が良いため、そうしないとあなたの家に帰ってきてしまいます。

かわいいからといって息の根を止めずにいると、いつの間にか増えたネズミによって被害は拡大していってしまいます。近所の家にも侵入して迷惑をかけてしまう可能性があります。

「遠い山奥に逃がせばいいのでは?」と思うかもしれませんが、その山の生態系を壊してしまいかねませんのでやめてください。

かわいそうですが、しっかりと始末するようにしてくださいね。

トラップにかかったネズミに噛まれた場合の対応

ネズミの歯は固く、コンクリートもかじってしまうほどの強度がありますので、怪我する可能性が高いです。

さらに感染症の危険性もありますので、5分以上流水で傷口を洗った後、病院を受診してくださいね。

もし痙攣やひきつけを起こしている場合は、アナフィラキシーショックの疑いがあります。一刻を争うので、救急車を呼んでください。

参考)日本歯科医師会

ネズミトラップでは捕まらない場合はプロへ依頼!

「ネズミトラップでは捕まらなかった…」「たくさんトラップで処理しているのにまだ出てくる…」という方は、プロにネズミ駆除の依頼をすることを検討してみてください。

プロに駆除を依頼するメリット
  • 効果が高い
  • 依頼者の安全が保たれる

彼らはプロですので、何件も駆除をしてきたノウハウを活かし、プロ用の専門の道具を使ってネズミの駆除・侵入経路を断つなどの作業を行います。

ネズミの死体処理などのリスクのある作業もお任せできるので、感染症のリスクは激減します。

プロに駆除を依頼するデメリット
  • 料金がどのくらいかかるかわからない
  • 駆除業者の中には、悪質な業者も紛れている

これまでに依頼したことが無い方のために、費用の相場をご案内します。

  5坪 10坪 20坪
一部駆除
(部分駆除)
2~7万円 3~10万円 4~15万円
完全駆除 訪問回数によって上下。10~30万円

一部駆除とは、その名の通り、一部の範囲だけを対象にした駆除です。

この相場費用と実際に出された見積もりの金額が大きく違ったり、説明があいまいだったりする場合は、悪質業者の可能性がありますので要注意です。

見積もりは無料ですのでまずは一度、気軽に電話をしてみてください

ネズミのトラップについてのQ&A

ネズミのトラップについてよくいただくご質問とその回答をご案内します。

Q.ネズミのトラップってグロいですか?

A.グロテスクと捉える人が多いです。

YouTubeやニコニコ動画にはネズミ駆除の動画が豊富にありますので、探してみてください。ただし、グロいのが苦手な方は見ないようにした方がいいと思います。

Q.バネ式のトラップとはどのようなものでしょうか?即死しますか?

A.こちらのようなトラップです。

バネ式のトラップは昔ながらの罠で、餌を置いた装置を置いておき、餌に触れたネズミをバネで挟み込むという仕組みで、価格は300円~です。

即死することもありますが、しばらくバタバタしていることが多いですし、それ以前に旧式のトラップの効果はかなり低いのでおすすめではありません。

Q.頭蓋骨粉砕式のトラップとはどのようなものでしょうか?即死しますか?

A.ガスピストン式の器具があり、頭を突っ込んだネズミの頭蓋骨を粉砕して駆除する仕組みのトラップです。

よほどのことが無い限り、即死は免れないと考えられます。価格は30,000円前後と高額ですし、こちらもかかりにくいトラップです。

Q.ネズミの水攻めをするためのトラップはありますか?

A.庭などの屋外にある巣に、水を大量に注ぎ入れるというシンプルなトラップです。周囲に病原菌が広がってしまう可能性がありますので、おすすめではありません。

ネズミのトラップのまとめ

このページのまとめ
  • ネズミのトラップは自作・市販を合わせると12種類ある
  • トラップにかからない場合は工夫をする
  • トラップでは捕まえられなかったらプロへ依頼を検討

ネズミのラップには自作のもので6種類、市販のもので6種類、合計12種類ありました。

DIYが得意な人は自作することができますが、市販のものでも粘着シートと毒餌ならリーズナブルですので、効果や手間、時間を考えると市販のトラップがおすすめです。

トラップを仕掛けてもかならない場合は、ネズミの種類を見極めて、餌や場所を工夫してみてください。

トラップをいろいろ試してみた結果、「自分では難しい」と思われたら、被害が拡大する前に、プロに依頼することを検討してみてくださいね。

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