ハクビシンが害獣の4つの理由とは?具体的な被害内容やリスクを解説

「ハクビシン見たんだけど、なんか調べたら、害獣らしいんだけど…」「ハクビシンがいると、どんな被害があるの?」と心配していませんか?

見た目はかわいらしいですが、実はハクビシンは私たちの生活に被害をもたらす害獣です。

このページでは、ハクビシンが害獣と呼ばれる理由と具体的な被害についてご案内していきます。

「ハクビシンは害獣」といわれる4つの理由を解説

ハクビシンが国や市町村から害獣指定されているのは、実際に多くの被害を与えているからです。

ハクビシンが害獣指定されている4つの理由
  1. 農作物に被害を与えるから
  2. 一般家庭(私たちの生活)に被害を与えるから
  3. 神社仏閣に被害を与えるから
  4. 公共の施設に被害を与えるから

例えば、農作物の被害ですが、具体的には2016年には約9億円の損害がありました。トウモロコシ、夏みかん、ぶどう、スイカなどを育てている農家の方々が深刻な被害を受けています。

2005年は約6億円だったのが、だんだんと増えてきており、今も多くの農家の方々を悩ませています。

一般家庭への被害は次のような内容です。

ハクビシンによる一般家庭への被害・危険性
  • 衛生被害(排泄物・悪臭)
  • 健康被害(不眠・喘息・皮膚炎など)
  • 住宅被害(家屋の損壊)
  • ペット被害
  • 悪質業者による被害

鳴き声や足音によるストレスや寝不足、糞尿による家の汚損、ペットへの被害、感染病の発生などです。

ハクビシンはジャコウネコ科に属する動物で、もともとは中国南部や東南アジアなどに生息していましたが、江戸時代に外国から来ました。

日本が近代化するにつれ、町に出てくるようになり、今や渋谷区や池袋・巣鴨のある豊島区にも現れるようになっています。

日本全国で被害が発生し、その件数に比例して害獣退治業者が増えましたが、まれに悪質な業者がいて、金銭的な被害を受けることがあります

参考)農林水産省「害獣被害防止マニュアル渋谷区「被害を防ぐために」

ハクビシンの害獣としての特徴や生態

ハクビシンの害獣としての特徴や生態をまとめました。

ポイント 内容
鳴き声
  • 猫が喧嘩をしている時のような甲高い鳴き声でうるさい
餌・食べ物
  • 雑食性があり、庭の果実や生ごみ、ペットフードを食べにくる
  • 悪臭や病原菌が発生する
  • 細い丸みのある形(5~15cm)で、同じところにし続ける習性がある
活動時間
  • 夜行性で、夜うるさい
性格
  • 基本的に臆病で大人しいが、子を守るときは隠している鋭い爪を出して攻撃してくることがある
巣、住処(すみか)
  • 屋根裏、床下に住みつくことがある
  • 屋根裏の断熱材で巣を作ることがある

さすが、害獣といわれるだけあって、いろいろな被害がありますね。

例えば、庭に糞や尿をされると、悪臭や病原菌が発生してしまいます。

屋根裏に住みつかれると、巣の材料にするために断熱材をボロボロにしたり、糞尿によって天井にシミができたり、ダニやノミ、カビが発生したりします。

こちらはハクビシンの鳴き声です。

猫が喧嘩をしている時のような感じですよね。

夜に屋根裏から「キィ~、キキィ~」「キッキッ」というような鳴き声が聞こえたら、ハクビシンが住み着いている可能性があります。

家族が増えてきて、集団で鳴かれるとうるさくて、眠れなくなってしまう人もいます。そうなると、集中力が落ちますし、いつもイライラした状態になってしまいます

「害獣だから駆除したい!」ハクビシン見つけたら実施すべき対策とは!?

具体的な被害があると「ハクビシン、駆除したい!」と思いますよね。その気持ちはとてもよく分かります。

ですが、勝手に駆除したり、捕獲したりすることはできません

ハクビシンは害獣なのに駆除や捕獲ができない理由

法律(鳥獣保護管理法・外来生物法)で守られているからです。

害獣ではあるのですが、「野生動物で自然の生態系の一部のため、バランスを保つ必要がある」という考えがベースにあり、勝手に捕獲したり駆除したりはできません

役所によっては、捕獲用の罠を貸してくれることがありますが、知識や経験が無いと効果はありません。

ですので、あなたができることは、自分で退治するか、業者に依頼するかです。

ここからは自分で退治する方法についてご案内していきます。

庭や畑にいるハクビシンの対策

対策 内容
忌避剤(きひざい)を利用する ハクビシンが苦手な臭いを利用したグッズ
自作の忌避剤を利用する ニンニクやトウガラシ、木酢液、酢などを利用する
害獣撃退器を利用する ハクビシンが苦手な音や光を利用したグッズ
電気柵を設置する 触ると電気がビリッとする柵
防獣用のパテや金網を設置する 忌避剤が練りこまれたパテや網
有刺鉄線を設置する 棘(とげ)の付いた鉄線

屋外にいるハクビシンへの対策にはこのようなものがあります。

ハクビシンの弱点(匂い・光・音)を利用したグッズはホームセンターやネット通販で購入できます。

ただ、グッズを使う前に、家に寄せ付けない環境を作るようにしてください。具体的にはハクビシンのエサとなる雑草やゴミを、庭から撤去するといったことです。

こうしないと、いつまでたってもハクビシンが来てしまいます。

屋根裏や床下にいるハクビシンの対策

対策 内容
忌避剤(きひざい)を利用する ハクビシンが苦手な臭いを利用したグッズ
燻煙剤(くんえんざい)を利用する ハクビシンが苦手な臭いのする煙が出るグッズ
害獣撃退器を利用する ハクビシンが苦手な音や光を利用したグッズ
自作の忌避剤を利用する ハッカ油などを利用する

もし屋根裏や床下にいる場合は、侵入口を特定してから、ハクビシンを追い出すためのグッズなどを利用してください。

燻煙剤(くんえんざい)は、死角の多い屋根裏や床下の隅々まで届きますので、おすすめです。

追い出した後は侵入口を、防獣用のパテや金網でふさぎ、寄せ付けないように庭に忌避剤などを設置します。

参考)農林水産省「鳥獣被害対策コーナー」

自分で対策してもダメだった場合の対策

忌避剤や燻煙剤などを駆使してもハクビシンがいる場合は、プロに依頼することを検討してみてください。

正確に居場所や侵入経路を見つけ、確実な対策を、短期間で実施してくれますよ。金額は意外にリーズナブルで、多くの人が利用しています。

ハクビシンの繁殖力は強いので、このまま放っておくと、被害は無くなるどころか拡大をしてしまう一方です。

プロによる現況の調査と見積もりは無料です早めに決断されることをおすすめします。

害獣のハクビシンに関するまとめ

このページのまとめ
  • ハクビシンが害獣とされている理由
  • ハクビシンは害獣だけど駆除や捕獲はできない
  • 害獣退治は自分でもできるが、確実で早いのはプロ

害獣のハクビシンによる実害は年々増え続けています。餌を求めて、今や大都会の渋谷や池袋にも出てきています。

駆除や捕獲は法律で規制されていますので、退治するか、寄って来ないようにするしかできません。

ホームセンターやネットで対策グッズを購入できますが、正確・確実・速度の点で、プロに依頼するのがベストです。

あなたに最適な対策を検討してみてください。