ハクビシンを見つけたら最適な行動を!※あなたが駆除するのはNGです

「ハクビシンを見つけたらどうしたらいいの?」「市役所で駆除してもらえるかな?」「ウザいんで、自分で駆除しようかな?」と考えていませんか?

まず、市役所では相談に応じてくれますが、駆除はしてくれません。

それから、ハクビシンを個人が許可なく捕獲したり、駆除したりすることは、鳥獣保護管理法という法律があるためできません

自分で追い出すなどの対策はできますが、効果は一時的なので、被害が拡大する前に、退治経験の豊富なプロの業者に依頼することをおすすめします。

このページでは、ハクビシンによる具体的な被害、ハクビシンに対して禁止されていること、自分できる対策などについてご案内していきます。

ハクビシンを見つけたら…この後どんな被害が出る?

ハクビシンによる被害の例
  • 病気(感染症)にかかる(死に至る場合も!)
  • 異臭がする
  • 糞(フン)や尿、ゴミが散乱する
  • ダニやノミが増える
  • 糞尿で屋根が抜け落ちる
  • 家庭菜園が荒らされる
  • 鳴き声や足音がうるさくて寝られない
  • 電気コードがかじられる(火災の恐れも!)
  • ペットがケガをする、食べられる

今はまだ見かけただけで「被害は無い」という人は、もしかしたら「かわいらしい」と思っている方もいるかもしれません。

ですが、このまま放っておくと、今後、このような被害が起こる可能性が高いです。

もうすでに被害を受けている人は、「これ以上、被害が拡大する前に駆除したい」と考えているかもしれません。

あなた自身やあなたのご家族、ペットをハクビシンの被害から守るために、最適な行動を取るようにしてくださいね。

ただし、自分で駆除することはNGです。その他にも注意事項がありますので、まずはできないことなどをご案内しますね。

ハクビシンを見つけたら駆除はNG!できないこと・やってはいけないことを徹底解説

ハクビシンを見つけてもこのようなことはしないでください

それぞれご案内していきますね。

【NG】ハクビシンを駆除・捕獲する

冒頭でご案内したように、ハクビシンは鳥獣保護管理法で捕獲や駆除が禁止されています。

市役所などの自治体や保健所の許可なくハクビシンの捕獲や駆除をすることは違法行為に該当します。

懲役1年以下、または罰金100万円以下の罰則が科せられることがありますので、見つけたとしても、自分でそうした対応をするのはやめてくださいね。

【NG】ハクビシンに触る

野生で生活しているハクビシンの体には、雑菌やノミ・ダニといった寄生虫がついていますので、体に触ると病気に感染してまう可能性があります。

例えば、ハクビシンが疥癬(かいせん)という感染症にかかっている場合は、触るとうつってしまうことがあります。

疥癬は激しい痒みを伴う感染症ですので、注意してくださいね。

その他にも、重篤な症状に陥る可能性や死に至るケースもありますので、絶対に素手で触らないようにしてください

【NG】餌付け・飼育をする

ハクビシンは雑食で果物や野菜など、なんでも食べます。

ですが餌付けをすると、その繁殖力の強さから、どんどんと数が増えてしまい、人やペットへの被害が拡大してしまうかもしれません。

また、ペットとして飼育することはできません

関東では年々増えてきており、被害の拡大が止まらないことから、一時的な保護さえ飼育とみなして禁止している自治体もあるほどです。

万が一噛まれてしまうと、感染症にかかってしまうかもしれません。もし捕まえたら、すぐに解放するようにしてください。

参考)環境省「野生鳥獣の違法捕獲の防止」

【おすすめ順】ハクビシンを見つけたら?自分でできる5つの対策

自分でできる5つの対策を、手間の少なさや効果の高さ、価格の安さといった基準でおすすめ順に掲載しました。

それぞれ具体的にご案内していきますね。

【対策①】餌になる可能性があるものに気を付ける

餌になる可能性があるもの
  • 生ごみ
  • 家庭菜園(野菜、果物)
  • 木の実、果実

ハクビシンは雑食です。生ごみは庭などの屋外に放置せず、ゴミ出しの時間を守って処理するようにしてください。

家庭菜園をしているなら、忌避剤(きひざい)は必須です。

家の周囲に木の実や果実がなる木がある場合、落ちたものはすぐに片付けるようにしてくださいね。

最低限の自衛の意味で、このような対策は必須です。

【対策②】市販の忌避剤(きひざい)を使用する

忌避剤とは、ハクビシンが嫌がる臭いを利用したアイテムです。

ハクビシンは嗅覚が発達していますので、嫌がる臭いを利用して追い出したり、侵入しないようにしたりできます。

粒状ものやジェル状のもの、線香やスプレーなど様々なタイプの忌避剤があり、価格は数百円~数千円です。

使い方は置くだけなどとても簡単ですので、ハクビシンを見つけたら、利用してみてください。

ただし、稀にアレルギーやかぶれることがありますし、喘息気味の人や病人、妊婦、乳幼児がいる場合は使えませんので気を付けてくださいね。

【対策③】超音波発生器を利用する

超音波発生器とは、動物だけに聞こえる特殊な周波数の超音波を発生する器械のことです。ハクビシンは超音波が嫌いですので、超音波発生器を使うと反応します。

ハクビシンを感知して作動するのですが、電磁波や同時にフラッシュ(光)が出るものがあります。

ハクビシンは強い光も苦手としていますので、効果を高めるためにはそのタイプを選ぶようにしてみてください。

使い方は屋外に置いたり刺したりしておくだけですので簡単です。価格は数千円~で1万円以内で収まりますよ。

【対策④】防獣ライトを利用する

防獣ライトとは、動物の侵入を防ぐために光を利用した道具です。

ハクビシンは夜行性で暗い所での行動を得意としており、強い光が苦手ですので、利用してみてください。

使い方は差し込んだり、バンドで止めたりするだけですので、とても簡単です。価格は数千円~で、1万円以内に収まります。

【対策⑤】電気柵を利用する

電気柵とは、電気の強い刺激を利用した柵のことで、触れると強い衝撃が走ります。

設置には、ハクビシンが通り抜ける隙間が無いようにするなどの手間がかかりますが、その分、強力です。

価格は本体と杭で数万円~10万円以内に収まります。

【対策⑥】自作の忌避剤を使用する

ハクビシンは唐辛子やニンニク、木酢液、石油系の匂いが苦手ですので、これらを材料に、忌避剤を自作することができます。

ペットボトルに入れて設置したり、スプレーボトルに入れて散布したりするだけなので簡単です。

価格は材料費だけですので数百円~程度ですが、作成には時間と手間がかかります。

…6つの対策をご案内してきましたが、いずれもハクビシンが慣れてしまい、だんだんと効果が薄くなってしまいます

いろいろ試してもハクビシンが出てくるようでしたら、プロに依頼することを検討してみてください。

それでもハクビシンを見つけたら?害獣駆除のプロに退治を依頼

最も早く、確実に、手間のかからないハクビシンの退治方法は害獣駆除のプロに退治を依頼することです。

すぐに害獣駆除業者が家に駆けつけてくれますよ。

害獣退治のプロがしてくれること

プロによるハクビシン退治の内容
  1. 追い出す
  2. 捕獲する
  3. 侵入経路の封鎖
  4. 二次被害対策
  5. アフターフォロー

プロによるハクビシン退治の内容はこちらのとおりです。

侵入経路の違いなどによって必要な対策が変わるなど、プロならではの施策があります。

二次被害とは、糞尿による建物のダメージやノミ・ダニなどの害虫の発生など、ハクビシンがいたことによって派生した二次的な被害のことです。

アフターフォローとは、一定期間、再度侵入された場合の対応をすることです。

ただし中には悪質な業者もいるので、注意が必要です。

見積もり書の内容や説明が分かりづらかったり、適当すぎたり、調査に費用がかかったりした場合は、悪質な業者の可能性がありますので、注意してくださいね。

プロによるハクビシン退治の流れ

プロによるハクビシン退治の流れ
  1. 詳しい状況の確認
  2. 見積もり作成/説明
  3. 契約
  4. 退治の実施
  5. 作業終了

プロによるハクビシン退治の流れはこちらの通りです。

まずは現状の確認が行われます。

ハクビシンは数cm四方の小さい穴があれば入ってきてしまいますので、経験が無いと見つけられないような意外な侵入経路があるのですが、プロなら見つけることができます。

見積もりの内容について説明を受け、問題無ければ同意し、退治の実施日の日程調整をします。

当日になったら、ハクビシンを追い出し、侵入してこないような施策を実施して完了です。

ハクビシンを見つけたら?ついてのQ&A

ハクビシンを見つけた人からよくいただくご質問とその回答をご案内します。

Q.ハクビシンを見つけたら、天敵を使って対策できますか?

A.対策することはできますが、おすすめではありません。

天敵の姿や匂いを使った対策がありますが、効果は一時的なものだからです。

なお、ハクビシンの天敵は、例えばフクロウなどの猛禽類やオオカミやアライグマなどの哺乳類の一部です。

より詳しくはこちらの記事をご覧になっていてください。

Q.ハクビシンを見つけたらかわいくて、退治するなんてかわいそうだと思うのですが…

A.ハクビシンの映像や画像を見ると、かわいらしい感じがしますよね。ですので、「かわいそう…」と思われる気持ちはよく分かります。

ですが、害獣による田畑を荒らすなどの実害は、令和1年の1年間だけでも158億円も発生しています。しかも年々増えていますので、対策が必要です。

ただし、法律により駆除や捕獲には特別な許可が必要で、一般の人ができるのは追い出したり、侵入を防ぐことぐらいです。

参考)農林水産省「全国の野生鳥獣による農作物被害状況」

Q.ハクビシンを見つけたら、市役所に相談したいです。役所の駆除、殺し方にはどのような方法がありますか?

A.動物福祉及び公衆衛生に配慮し、「動物の殺処分に関する指針」(平成7年の総理府告示第 40 号)にもとづいて、生命の尊厳性を尊重するように、できる限り苦痛を与えない方法を用いることになっています。

詳しくはお住いの市町村や保健所に問い合わせてみてださい。

参考)栃木県「ハクビシン防除マニュアル」

Q.ハクビシンを見つけたら、外来種なのか特定外来生物なのか?なぜ東京に増えたのか?気になったのですが…。

A.ハクビシンは外来種の中でも、重点対策外来種に指定されています。

外来種は、人の活動に伴って、以前はいなかった地域に、他の地域から入ってきた動物のことで、重点対策外来種は、対策の必要性が高い動物です。

特定外来生物とは、人や生態系、農林水産業に害があると指定された生物のことです。

ハクビシンは台湾から入ってきた外来種ですが、被害の状況から、2015年に特定外来生物はなく、重点対策外来種とされました。

東京などの都市に増えた理由は、餌があることと繁殖力が強いことが挙げられます。

参考)環境省「日本の外来種対策」青梅市「外来種とは何か?」

【まとめ】ハクビシンを見つけたら被害が拡大する前に対策を!

このページのまとめ
  • ハクビシンによる被害は深刻
  • ハクビシンの駆除は法律的にNG
  • 自分でできる対策は6つある
  • 手に負えないならプロに依頼すべき

このページでは、ハクビシンを見つけたら、適切な対策をするべきとご案内してきました。

駆除や捕獲は特別な許可が必要ですのでNGです。個人でも行えるのは追い出したり、侵入を防いだりする対策です。

自分でした対策で効果が得られなかった場合は、プロへの依頼を検討することをおすすめします。

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