アナグマとハクビシンの違いはこの2点で一瞬で分かる!画像・動画付

「あれって…アナグマ?ハクビシン?」と、パッと見では違いが分からないかもしれませんが、実は2つの点で一瞬で判別できます

このページでは、アナグマとハクビシンの違い、似たような害獣の見分け方、その退治の方法について分かりやすくご案内していきます!

アナグマとハクビシンの違い・見分け方はこの2点で分かる!

アナグマとハクビシンはよく似ていますが、①顔、②姿・形の2点をチェックすればパッと見分けられます

こちらはそれぞれの違いを一覧表でまとめたものです。

  アナグマ ハクビシン
  • 目回りに黒い縦線が入っている
  • 鼻は大きく耳は小さい
  • 額から鼻、目の下、耳の下が白い
  • 鼻はピンクや黒
姿・形 体型は丸く、しっぽが短い スリムで、尻尾が長い
首周りは白っぽく、体は茶~茶褐色、手足は黒い 首回りが黒く、淡色・暗色・褐色型に分かれる、手足は黒い
大きさ 50~70㎝ 90~110㎝
鳴き声 クンクン、キューン キューキュー、キーキー
食べ物
  • 肉食
  • イモ、カボチャ、マメ、トウモロコシ
  • 雑食
  • ブドウ、トウモロコシ
性格 温厚、警戒心が薄い 臆病だが凶暴な一面も
足跡
  • 横幅が広い
  • 5本指
  • 爪は長く鋭い
  • 5本指
  • 前足の肉球は丸く後ろ足は縦長
土の中にする 匂いが弱いことが多い、サイズは5~15㎝

アナグマは目の周りに細く黒い縦線が入っているのが特徴的です。

体形はずんぐりと丸く、しっぽが短いです。

一方のハクビシンは、漢字で「白鼻芯」と書くように、額から鼻にかけて白い縦線が入っているのが特徴的です。

すらっとしたスリムな体つきで、しっぽが長く、体長の4~5割ほどあります。

アナグマとハクビシンの違いは、パッと見の印象ではこの2点で見分けられます。ここからはさらに詳しく動画などを交えてご案内していきますね。

参考)武蔵野市 ハクビシン、アライグマの見分け方

アナグマの特徴や侵入経路、対策を解説

アナグマはずんぐりとした体型で、体全体は茶色~茶褐色、短くて太い手足の毛色は黒いです。比較的温厚な性格で、人間をあまり警戒しません。

鳴き声は「クンクン」といったように聴こえますが、特徴が無いので、これだけで判断するのは難しいです。

アナグマの屋内や庭(敷地内)への侵入経路は?

アナグマはその名の通り穴を掘る動物で、穴を掘って庭や畑に侵入してきます。床下に通風孔(つうふうこう)がある場合、穴を掘って侵入してくることがあります。

糞は穴の中にします

アナグマはなつく?人やペット(犬・猫)を襲ったりする?

アナグマは温厚な性格で、比較的懐きやすいです。自分より小さな虫や小動物は食べますが、人やペットを襲うことはほとんどありません。

ただ、個体差がありますので、不用意に近づかないよう気を付けてくださいね。

アナグマによるリスク・被害

アナグマによるリスク・被害
  • 感染症にかかる
  • 悪臭や騒音で悩まされる
  • 農作物・田畑・家庭菜園が荒らされる
  • 建物が汚損、破壊される
  • 住みつかれて繁殖し、被害が拡大する

ペットを介した感染症は危険で、体調不良だけでなく、時には重篤な状態になることがあります。

また、穴を掘って床下に住みつき、巣を作ることがあります。そうなると足音による騒音や糞や尿による悪臭に悩まされることがあります。

それから、アナグマは肉食ですが、雑食な面があり、果実や糖度の高い甘めの野菜が畑に植えられていると、荒らすことがあります。

アナグマの対策方法

アナグマの具体的な対策方法
  • 金網で庭や畑を覆う
  • 地面に板やトタンなどを埋め込む
  • 忌避剤(きひざい)を使う
  • 超音波撃退機を使う
  • 防獣ライトを設置する

まず、アナグマは鳥獣保護管理法で守られており、駆除や捕獲は禁止されています。

自治体は捕獲用の罠を貸し出してくれますが、捕獲後の処分はあなたがすることになりますので、追い払ったり、侵入を防いだりすることをおすすめします。

追い払うには市販の忌避剤や防獣用の照明、超音波撃退機などの害獣退治用のグッズを使います。

侵入を防ぐには、これらに加えて、穴を掘って入ってこれないように、庭や畑の周囲に板やトタンなどを埋め込む必要があります。深さの目安は30~40㎝です。

加えて、登ってこれないように、高さ50㎝を目安に金網などで隙間なく庭や畑などを覆うと効果的です。

自分では難しい場合は、プロに依頼することを検討してみてくださいね。

ハクビシンの特徴や侵入経路、対策を解説

ハクビシンはすらっとした体つきで、身体の半分近くがしっぽです。

キューキュー、キーキーといった声で鳴きますが、アナグマの鳴き声も似たような感じなので、夜の鳴き声だけで区別するのは難しいです。

ハクビシンの屋内や庭(敷地内)への侵入経路は?

ハクビシンは、顔が入る数㎝方の穴であれば簡単に潜り抜けることができます。例えば、通風孔や外壁がもろくなっている部分、増築したときにできた空間などから侵入してきます。

また、身軽で高いところを苦にしないので、電線や木を伝って侵入し、屋根裏に住みつくことがあります。

ハクビシンによるリスク・被害

ハクビシンによる被害
  • 感染症にかかる
  • 騒音や悪臭に悩まされる
  • 建物が汚損、破壊される
  • 農作物や畑、庭などが荒らされる
  • ゴミが荒らされる
  • 天井裏などで繁殖し、被害が拡大する

アナグマと同じようなリスク・被害があります。

やはり感染症は怖いです。ハクビシンが触ったものやかじったものに触れたことで、気付かないうちに感染していることがあります。

ですので、小さなお子さんや高齢の方、ペットがいるご家庭は特に注意が必要です。

ハクビシンの対策

ハクビシンの具体的な対策方法
  • 電気柵、防獣ネットを設置する
  • 木の剪定する
  • 通風孔などの家の小さな穴を補強する
  • ゴミを放置しない、清潔にする
  • 忌避剤を使用する
  • 超音波撃退機を使う
  • 防獣ライトを設置する

ハクビシンもアナグマと同じく駆除や捕獲が禁じられていますので注意してください。

ハクビシンは数cmの小さな穴から侵入してしまいますので、追い出した後は、防獣パテなどで補強するようにしてみてください。

アナグマと違い、ハクビシンは地中からの侵入はありませんが、高いところから入ってくることがありますので、木を剪定したり、登れないように施策をしたりしてください。

自分ではやりきれず、プロに依頼する人が増えてきていますので、検討してみてくださいね。

アナグマやハクビシンに似た動物(タヌキ・イタチ・アライグマ)の違いを解説!

アナグマとハクビシンはよく似ていますが、タヌキやイタチ、アライグマなどもよく似ています。

それぞれの違いを表でまとめましたので、見分ける際の参考にしてください。

  姿・形 大きさ
アナグマ 体型は丸く、しっぽが短い 目の上下が黒色で、首周りは白っぽく、体は茶~茶褐色、手足は黒い 50~70㎝
ハクビシン スリムで体長の4~5割がしっぽ 顔に白い模様があり、首回りが黒く、体毛は淡色・暗色・褐色型に分かれ、手足は黒い 90~110㎝
タヌキ 夏は細く、冬は毛が厚くなってぽっちゃりで、しっぽは太くてふさふさ 肩回りと手足が黒く、体毛は灰褐色~黒 50~80cm
イタチ スリムで小型 全体的に茶色く、顔はやや白っぽい 30~50㎝
アライグマ 丸い体型で、しっぽに縞模様があり、銀色の刺毛(しもう)もある 灰色または茶色、手足は白っぽい、尻尾は縞模様 60~110㎝

ここからは、それぞれの見分けるポイントについてご案内していきます。

タヌキを見分けるポイント

タヌキは肩から前足にかけて黒っぽい色をしています。体毛は灰褐色または黒と暗めの色合いで、しっぽは短くてふさふさしています

夏は毛が細くてスリムで、冬はずんぐりしています。

イタチを見分けるポイント

イタチはハクビシンに似てスリムです。毛色は明るめの茶色であることが多く、他の動物に比べて明るい色合いで、顔はやや白っぽい毛色です。

アライグマを見分けるポイント

アライグマはしっぽに5~7本ほど黒縞模様があります。ずんぐりとした体型で、身体は灰色や茶色、手足は白っぽい毛色をしています。

アナグマ・ハクビシンに似た害獣によるリスク・被害

タヌキ・イタチ・アライグマによるリスク・被害
  • 感染症にかかる
  • 農作物、庭、ゴミが荒らされる
  • 騒音や悪臭に悩まされる
  • 建物が汚損、破壊される
  • 人や赤ちゃん、家畜やペットが襲われる
  • 家に住みついて巣を作り、繁殖し、被害が拡大する

タヌキ・イタチ・アライグマによるリスク・被害も、アナグマやハクビシンによるものと同じです。

イタチやアライグマは見た目に反して凶暴で、家畜やペット、人を攻撃することがあり、感染症になってしまう危険性が高いので注意が必要です。

そのまま放置すると繁殖し、被害はよりひどくなる一方ですので、自分で対策したり、プロに退治を依頼したり、必要な行動を取るようにしてください。

参考)農林水産省下仁田町自然史館研究報告環境省

タヌキやアライグマ、イタチなどアナグマ・ハクビシンに似た害獣を見つけたら対策を!

タヌキやアライグマ、イタチもアナグマとハクビシンと同じく、駆除や捕獲がNGです。対策方法は穴を掘るアナグマ以外は、ハクビシンと同じでOKです。

ただ、住みついている害獣がアナグマなのかハクビシンなのか、それ以外なのかは、姿を見ないと見分けるのが難しいです。

それに、近年は害獣の被害が増えてきており、「対策が追い付かない」「やっている時間が無い」「自分での対策に限界を感じた」と、プロに依頼する人が増えてきています

業者間の競争があるので価格はリーズナブルになってきています。

コスパの高いプロに依頼するには、悪徳業者に気を付けつつ、複数の業者からの見積もりを取る必要があります。

調査や見積もり作成は無料ですので、お気軽に問い合わせてみてくださいね。

参考)農林水産省 野生鳥獣被害防止マニュアル 被害対策東京都環境局「被害を防ぐために」

アナグマとハクビシンについてのまとめ

このページのまとめ
  • アナグマとハクビシンの違いは顔と姿・形の2点で判断する
  • 体長や色などが似たような害獣は複数いる
  • いずれもリスクがあるので、退治をする必要がある

アナグマとハクビシンとでは退治方法が異なりますので、確実に見分けたいところです。この2種類の違いは分かりやすいので、姿を確認できるなら見分けが付きます。

ただ、似たような害獣は他にもいるため、確実に見分けるにはしっかりと見る必要があります。

こうした害獣を自分で退治をしようとする人はいますが、多くの人がやりきれなくなって、プロに依頼しています。

あなたも疲れてしまったり、やりきれないと判断したりしたら、プロの業者への依頼を検討してみてくださいね。

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