ハクビシンが嫌いな匂いは?嫌いな匂いを活用した退治方法5選を解説

「ハクビシンってどんな匂いが嫌いなんだろう?」「匂いで撃退できないかな?」と考えていませんか?

ハクビシンがいると、夜うるさいし、異臭がするし、糞(フン)が落ちてたりもするので、何とかしたいですよね。

このページでは、ハクビシンの嫌いな匂いと匂いを利用した撃退法について、ご案内していきます。

ご存知かもしれませんが、ハクビシンが住み付いてしまうと、感染症などの被害の可能性が出てきますので、早めに対策されることをおすすめします。

ハクビシンが嫌いな匂いはコレ!

ハクビシンが嫌いな匂い
  • トウガラシのカプサイシン
  • ニンニク
  • 石油系の匂い
  • オオカミの尿
  • 木酢液(もくさくえき)

ハクビシンは嗅覚が発達していて、トウガラシのカプサイシンやニンニクなどの刺激臭を嫌う傾向があります。

ハクビシンにとって天敵のオオカミの尿の匂いも嫌いです。

木酢液の匂いが嫌いな理由は、長い歴史の中で、山火事などによって住処(すみか)や食料を失ってきた経験から、自分を守るための防衛本能が働くからと言われています。

この他に石油の匂いも苦手です。

こうした匂いを使ったハクビシンの撃退方法をご案内していきますね。

ハクビシンの嫌いな匂いを使った5つ退治法をおすすめ順に解説!

このようにハクビシンが嫌いな匂いを使った退治法は5つあります。

ここでは、使い勝手の良さ、効果の高さ、持続時間といった基準でおすすめ順に掲載しています。

【方法①】市販の忌避剤(きひざい)を利用する

忌避剤とはハクビシンが嫌い匂いがする成分を利用した害獣除けの製品です。

例えば、トウガラシのカプサイシンを配合して作られている製品があります。

この他に、天敵であるオオカミの尿を使って、ハクビシンを近寄らせなくする製品もあります。

市販の忌避剤のメリット
  • 使い方が簡単
  • 火を使わないので安全
  • 環境にも人にも優しい
  • 価格が安い

忌避剤はとても効果的な上、設置するだけ簡単に使うことができます。

火を使うことはありませんので、お年寄りや女性、小さい子供がいる家庭でも安心して使えます。

また自然由来の物でできているため、人体や環境に優しいです。費用は数百円~数千円程度です。

市販の忌避剤のデメリット
  • 効果が無いことがある
  • 天候に左右される
  • 効果は一定期間しか持続しない
  • 苦手と感じる人もいる

最大のデメリットは、効果が無いこともあるということです。

元々耐性がある個体だったり、ハクビシンが少しずつ慣れてしまったりすることがあります。

また、屋外の場合、雨が降ってしまって製品の品質が落ちて、以前のような効き目が無くなってしまうことがあります。

オオカミの尿は1ヶ月程度で交換する必要がありますし、苦手な匂いだと感じる人もいます

市販の忌避剤の使い方
  1. ハクビシンの通り道や侵入経路を確認する
  2. 製品の使い方通りに設置する

忌避剤はハクビシンを目撃した場所や足跡の近くで使用します。家や侵入経路、庭を囲むように使うとより効果的です。

製品には固形タイプやゲルタイプ、スプレータイプなど、様々なものがあります。

具体的な設置方法については、製品の使い方をチェックしてみてださい。

例えば、ハクビシンが移動する時、鼻は地面から10~15㎝と低めの位置にあるため、その付近に設置する製品があります。

【方法②】木酢液(もくさくえき)を利用する

木酢液とは、酸っぱい匂いと木の焦げた匂いが混じったような独特の匂いがする液体です。

ホームセンターで購入することができます。価格は数百円です。

木酢液のメリット
  • 誰でも使いやすい
  • 価格が安い
  • 安全性が高い

木酢液の使用方法はとても簡単です。具体的には、ハクビシンに近寄られたくない場所に吹き付けるだけです。

とても価格が安くて1.0~2.0リットルでも数百円程度で購入できますし、自然由来の成分で安全性が高いです。

木酢液のデメリット
  • きつい匂いがする
  • 効果が無い場合がある
  • 雨に弱い

木酢液は酸っぱいツンとした匂いと木を燃やした際に出る煙のにおいが混じった、きつい匂いがします。

個体によってはまったく効果が無い場合があります

それから雨によって洗い流されてしまうため、雨が降り終わったら改めて施策をする必要があります。

木酢液の使い方(スプレーの場合)
  1. 市販の木酢液をスプレーボトルに入れる
  2. ハクビシンの通り道や侵入経路に吹き付ける

木酢液をスプレーボトルに移し、吹き付けるだけととても手軽です。水酢液をペットボトルに入れ、吊るしておくという方法もあります。

【方法③】燻煙剤(くんえんざい)を利用する

燻煙剤は本来ゴキブリやダニなどの害虫を殺虫することを目的とした製品です。

この燻煙剤は、匂いに敏感なハクビシンにも効果を発揮することがあります。価格は数百円です。

燻煙剤のメリット
  • 使い方が簡単
  • 購入しやすい

使い方は簡単です。例えば、容器の蓋をはがして突起物をこするだけでOKなものがあります。

ホームセンターはもちろん、近所のドラッグストアでも購入することができます。

燻煙剤のデメリット
  • 家電を守るなど準備が必要
  • 警報機が作動することがある
  • 使用中は部屋から出る必要がある
  • 効果がいつまであるのか分からない

燻煙剤を使うと煙が出るのですが、この煙は殺虫剤です。

ですので、家電などに殺虫剤が付いてしまわないように、カバーをしたり、新聞紙やタオルなどの布をかけておいたりする手間がかかります

それから、家の火災警報器が反応する可能性がありますので、付属のカバーやビニール袋をかぶせるなどの対策が必要です。

使用する場合は、煙を吸い込まないように2時間ほどは外出する必要があります。

あとは、効果がいつまであるのかが分からないです。「全く効果が無かった」という口コミもあります。

燻煙剤の使い方
  1. 事前準備をする
  2. 部屋の中央に燻煙剤を設置する
  3. 燻煙剤を作動させる

ほどんどの燻煙剤に共通する使い方は、製品に書かれた事前準備を行い、最適な場所で燻煙剤を作動させることです。

煙は殺虫剤ですので、食品にかからないようにするなど、入念に準備をしてくださいね。

参考)新発田市「ハクビシンにご注意ください!」

【方法④】防獣線香を使う

防獣線香とは、蚊取り線香のようにハクビシンが嫌がる匂いを発生させる製品です。

トウガラシなどの自然成分だけのものが多いですが、薬品を使ったものもあります。

焚いている間はもちろん、火が消えた後の灰をまいても効果が期待できます。

市販の線香のメリット
  • 広範囲に効果がある
  • 使い方が簡単

煙が広がる範囲に効果があります。使い方はとても簡単です。価格は千円台~数千円です。

市販の線香のデメリット
  • 屋内では使用できない
  • 火を使う必要がある
  • 効果の持続性が短い
  • 効果が無い場合もある
  • 天候に左右される

人にも影響がありますので、屋根裏などの屋内には使用できません

火を使うので、火事が起こらないような準備が必要です。小さい子供がいる家庭にはおすすめできません。

効果は5時間前後と短いです。雨の日は使えませんし、風の強い日は効果が弱まります

市販の線香の使い方
  1. 周りに人やペットがいないか確認する
  2. ケースに線香を設置し、火をつける

蚊取り線香のような形状で、渦巻型の線香に火をつけるだけで簡単に使えます。周囲に燃えやすいものがない環境で使用してください。

出入り口付近だと風向きに左右されるので、奥の方に設置するのがポイントです。

【方法⑤】自作の忌避剤を利用する

自作の忌避剤は自分でトウガラシやニンニクを用意し、ペットボトルなどの容器に穴を開けて材料を入れるだけで完成します。

灯油を布に染み込ませておいておくのも効果的です。

自作の忌避剤のメリット
  • 原材料が安い
  • 材料の購入や作成が簡単

ペットボトルの飲み物は約100円、トウガラシやニンニクは、スーパーに行けば100~200円で購入できます。

手軽に作れて材料費があまりかからないです。

自作の忌避剤のデメリット
  • 効果的なレシピが不明
  • 管理をする必要がある
  • 市販のものより効果が弱い
  • 持続時間が短い

自作の場合、どの程度の量のトウガラシやニンニクを使えばいいのか、分量・レシピがよく分からないです。

それから、作った後に原材料として使った食材を腐らせないように管理する面倒があります。

効果は市販品のものよりも劣りますし、持続時間は短いです。

自作の忌避剤の使い方
  1. 忌避剤を作る
  2. ハクビシンの通り道や侵入経路、庭付近に設置する

容器となるペットボトルに穴を開け、中にトウガラシやニンニクを入れます。これをハクビシンの通り道や目撃した場所に吊るします。

ハクビシンの嫌いな匂いを使っても退治できなかった場合の対策

ここまで匂いを使った撃退法をご案内してきました。

どれも一長一短ありますが、どちらかというとデメリットの方が多いことがご理解いただけたかと思います。

最初は効果があっても、次第に効果が薄れていくことが多いです。また、ハクビシンの個体差や環境の違いがあり、全く効果が無いことがあります

被害の現状や今後のことを考えて、「確実にハクビシンを撃退したい!」という方は、プロの害獣退治業者を利用することをおすすめします。

費用の相場は数万円~と費用はかかりますが、早く確実な対策をしてくれますよ。

ハクビシンの嫌いな匂いについてのQ&A

ハクビシンの嫌いな匂いについてよくいただくご質問とその回答をご案内します。

Q.匂いの効果はすぐに無くなったので、ハクビシンの駆除を市役所に依頼したいのですが…?

A.市役所などでは駆除はしてくれませんが、相談に応じてくれます。内容は各自治体によって異なります。

例えば、捕獲機器の貸し出してくれたり、駆除業者の紹介をしてくれたりします。

詳しくはお住まいの市役所に問い合わせて確認してみてださい。

参考)多摩市「アライグマ・ハクビシンの捕獲・駆除についての概要」

Q.ハクビシンの匂い以外の弱点は何ですか?

A.ハクビシンのその他の弱点は以下の通りです。

ハクビシンの匂い以外の弱点
  • 大きな音
  • アライグマや猛禽類などの天敵

大きな音をたてるとハクビシンは逃げていきます。

光とは青や赤、緑などの照明の光のことです。最初は驚いていても、次第に慣れてしまって、効果が無くなっていってしまいます。

天敵の出す唸り声や威嚇の音、姿も効果があります。

Q.ハクビシンの天敵の匂いを使えば対策できますか?

A.はい。

実際に天敵であるオオカミの尿を使った忌避剤が販売されています。

匂いが続く限り有効ですが、効力は一時的なので続けて使用する必要があります。

Q.ハクビシンの嫌い匂いに加えて、音を併用すると効果的ですか?

A.はい。

理由は、ハクビシンは嗅覚だけでなく聴覚も発達しているからです。

超音波のような人に聞こえない周波数の音や爆発音のような大きな音、動物が威嚇する時の鳴き声などが有効です。

周囲の人への迷惑を考えて、超音波発生器を利用してみてください。

Q.ハクビシンの嫌いな匂いに効果が無かったので、農薬や毒餌(どくえ)を試したいのですが、効果的ですか?

A.いいえ。

ハクビシンは鳥獣保護法という法律によって守られている動物ですので、死んでしまう可能性がある毒物を使用することはできません。

Q.ハクビシンの嫌いな匂いが入った忌避剤で退治したいのですが、通り道や侵入経路はどんなところが多いですか?

A.ハクビシンの侵入経路は、劣化して脆くなった外壁の隙間や通風口、増築した継ぎ目などが挙げられます。

ジャコウネコ科のハクビシンは、頭が入る数cmほどの隙間があれば侵入してくるため、よくチェックする必要があります。

Q.ハクビシンの嫌いな匂いで対策をしたいのですが庭、果樹、畑では仕掛けは異なりますか?

A.はい。

庭の場合は、広範囲にわたり忌避剤などハクビシンが嫌がる匂いを設置します。

果樹や畑の場合は、忌避剤の他に触れると軽い電気ショックが流れる電気柵で囲むのが効果的です。

ハクビシンは1度嫌な思いをした場所には近づかない傾向がありますので、試してみてください。

ハクビシンの嫌いな匂いのまとめ

このページのまとめ
  • ハクビシンは唐辛子などの匂いが嫌い
  • 匂いを使った撃退法は5つある
  • 撃退できなければプロへ依頼することを検討すべき

この記事では、ハクビシンの嫌いな匂いと匂いを使った撃退法についてご案内しました。

法律上、ハクビシンを捕獲したり、駆除したりすることはできません。ですが、そのまま住み付かせてしまうと、感染症などのリスクが増してしまいます

嫌いな匂いを活用した撃退法をためしても退治できない場合は、できるだけ早く、プロの業者に相談してください。

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