「屋根裏にいる動物って、…ハクビシンかな?足音や鳴き声からするとネズミじゃなさそうだけど。」と悩んでいませんか?
屋根裏に入り込む動物には、ハクビシンやネズミ、イタチ、アライグマなどがいます。
いずれも害獣ですので、今後は、鳴き声や足音以外にも、様々なトラブルが起こるリスクがあります。
このページでは、屋根裏にいるのがハクビシンかどうかの確認方法、害獣がいるリスク、効果の高い退治方法についてご案内していきます。
- ハクビシンが屋根裏にいる!?その理由と侵入経路を解説
- ハクビシンが屋根裏にいることの6つのリスク
- 屋根裏のハクビシンを駆除したいあなたへ!10の対策をおすすめ順に解説
- 屋根裏にいるハクビシンについてのQ&A
- 屋根裏にいるハクビシンのまとめ
ハクビシンが屋根裏にいる!?その理由と侵入経路を解説
ここでは、屋根裏鵜にいるのがハクビシンかどうかを確認するポイントや屋根裏にいる理由、侵入経路についてご案内していきます。
ハクビシンかどうかを確認するポイント
屋根裏にいるのがハクビシンかどうかは、実際に姿を見ることができるなら分かりやすいです。額から鼻にかけて白いという特徴があるからです。
ですが、姿が見えない場合は、ハクビシンかどうかを判断するのは難しいです。
足音や鳴き声からネズミではないことが分かったなら、後は次のようなポイントで絞ってください。
- 糞は5~15cmで細長く、丸みがある
- 5本指で丸く、4㎝ほどの足跡がある
- 外壁やベランダ、木、電柱などに足跡がある
- 「キューキュー」「キーキー」「ガァー」と鳴き声がする
- 屋根裏から「ドタドタ」と足音がする
- 近所で目撃情報がある
当てはまる項目が多ければ多いほど、ハクビシンである確率が高いです。
ハクビシンが屋根裏にいる理由
ハクビシンが屋根裏にいるのはなぜなのでしょうか?
次のような理由があります。
- 雨風をしのげるから
- 気温が安定しているから
- 天敵に襲われる心配がないから
- 安心して子育てができるから
- 巣の材料として最適な断熱材などがあるから
- エサに困らないから
- 環境開発で自然が減ったから
屋根裏は安全・快適に過ごせるため、住処(すみか)にするには最適な場所です。
ハクビシンが人間が住む場所に増えてきたのは1990年代からです。環境開発のため自然が減少し、居場所を求めて人里に出没するようになりました。
2000年代にはその被害が拡大し問題になっています。現在では、東京の渋谷区や大阪の各地でも見かけることがあるほど増えています。
ハクビシンの屋根裏への侵入経路
ハクビシンの屋根裏への侵入経路は、次のとおりです。
- 通気口
- 換気口
- 剥がれた瓦の穴
- 瓦が重なっているところ
- 壊れた外壁の穴
- 換気扇の隙間
- 屋根と外壁の隙間
- 床下
- シャッターの隙間
- 家と木が接触しているところ
- 電線
- エアコンの配管
- 排水パイプ
- 雨どい
- 増築したところのつなぎ目
…かなり多いですよね。ハクビシンは、通気口や壊れた壁の穴などの数㎝の隙間があれば、家の中に入ってきてしまいます。
高いところを苦にせず、木や電柱、雨どいなどを簡単に登って侵入してきます。これだけ多いと完全に防ぐのは難しいです。
ハクビシンが屋根裏にいることの6つのリスク
屋根裏にハクビシンがいることによる6つのリスクをご案内します。
それぞれ詳しくご案内していきます。
【リスク①】騒音によるストレスや寝不足
ハクビシンは夜行性のため、夜中に活動します。足音や鳴き声が毎晩のように続くと、睡眠が妨げられてしまいます。
ストレスが溜まって常にイライラしたり、事故にあいそうになったりと日常生活で様々な支障が出てきます。
【リスク②】糞や尿による悪臭、カビの発生
ハクビシンは決まった場所に排泄をしますので、次第に糞と尿は山のように溜まっていきます。
家中に悪臭が漂います。特に梅雨の時期はカビが発生し、夏場は悪臭が酷くなります。
【リスク③】ダニやノミの発生
ダニやノミはハクビシンの体に寄生しています。また排泄物はダニやノミの発生原因にもなります。
かゆくて眠れなくなったり、お子さんがアレルギーになったりします。ペットが被害にあえば、余計な治療費がかかりってしまいす。
【リスク④】感染症にかかる
ハクビシンの体には、感染症の原因菌なども寄生しています。多いのは疥癬(かいせん)という皮膚病で、感染すると湿疹や強いかゆみなどの症状が現れます。
感染症によっては下痢や嘔吐、発熱や痙攣など様々な症状が現れたり、重症化したりする場合もあります。
人だけでなくペットもかかります。
【リスク⑤】家屋の汚損、破損
糞や尿をそのままにしておくと、次第に天井板が腐りはじめます。放っておくと、天井からポタポタと雨漏りのように水滴が垂れてきます。
このリフォーム代は痛いです。
【リスク⑥】出産による数の増加、被害の拡大
ハクビシンは繁殖力が強く、繁殖期は1年中です。妊娠期間は2ケ月程度で、1度に数匹産み、10ヶ月ほどで大人に成長します。
寿命は10年前後ですので、放っておくと増え続けます。数が増えれば、それに比例して被害は拡大していきます。
…こうした被害は、ハクビシンだけでなく、イタチやアライグマ、テンなどの害獣が屋根裏に住みつくことでも起こります。
ですので、屋根裏に住みつく前に速やかに対処するようにしてください。
屋根裏のハクビシンを駆除したいあなたへ!10の対策をおすすめ順に解説
実は、ハクビシンは鳥獣保護管理法によって守られているため、捕獲や駆除をするには役所や保健所からの許可が必要です。
許可を得るためのハードルは高く、時間もかかりますし、捕獲後は捕まえたあなたが処分することになります。
ですので、まずは自分で追い出すことを検討してみてくださいね。
ハクビシンを屋根裏から追い出す5つの方法
方法 | 価格 |
---|---|
防獣用の燻煙剤(くんえんざい) | 900円 |
市販の忌避剤(きひざい) | 1200円~ |
防獣用の線香 | 1,200円 |
害獣撃退器(超音波+ライト) | 3000円~ |
自作の忌避剤 (唐辛子、ニンニク、ハッカ、木酢液、ハイター、灯油) |
100円~ |
追い出す方法をおすすめ順に掲載しました。おすすめ順の基準は、効果の高さ、手軽さ、価格の安さの3つです。
一番のおすすめは燻煙剤(くんえんざい)です。燻煙剤とは、バルサンのような動物が逃げ出す成分が入った煙を出すグッズです。
屋根裏は視界が悪く、死角が多いので、隅々にまで行きわたる煙は効果的ですよ。ハクビシンの侵入口があると思われる反対側に置いてくださいね。
ハクビシンを屋根裏に侵入させない5つの方法
種類 | 価格 |
---|---|
市販の忌避剤(きひざい) | 1200円~ |
害獣撃退器(超音波+ライト) | 3000円~ |
防獣用の金網や有刺鉄線、柵、マット、面戸 | 2000円~ |
防獣用のパテ | 3000円~ |
自作の忌避剤 (唐辛子、ニンニク、ハッカ、木酢液、ハイター、灯油) |
100円~ |
追い出した後は、二度と入ってこないように、侵入防止対策を行ってください。
市販の忌避剤(きひざい)や害獣撃退器がおすすめです。
忌避剤はハクビシンが嫌いな臭いがする成分が入ったグッズで、害獣撃退器はハクビシンが苦手な音と光を発する器械です。
敷地内が広くて、家庭菜園や木の実など、餌になりそうなものが多い場合は、金網や柵、パテなど、物理的に侵入を防ぐ方法も検討してみてくださいね。
先ほどもご案内しましたが、ハクビシンは高いところを苦にしませんし、わずかな隙間から入ってくるため、侵入経路は至る所にあります。
屋根にかかっている枝は切り落としたり、落ち葉をこまめに掃除したり、蓋や鍵付のごみ箱に代えたりと、やることは実はたくさんあります。
雑食で何でも食べますので、花壇の昆虫やミミズを狙ってくることもあります。
やはり、完全に侵入防止をするのは難しいです。
プロに依頼することも検討しよう!
「自分ではやりきれないな」と判断したら、業者に依頼することを検討してみてください。
ハクビシンが屋根裏にいるということは、住処としての条件を満たしているため、一度追い出しても狙われる確率が高いです。
ハクビシン以外の害獣からも狙われているかもしれません。
業者は調査と見積もりまでは無料でやってくれます。
実はかなりのリスクが潜んでいるかもしれませんので、現状を把握するためにも、一度業者に調査を依頼してみてくださいね。
屋根裏にいるハクビシンについてのQ&A
屋根裏にハクビシンがいることについてよくある質問とその回答です。
Q.屋根裏にいるハクビシンは天敵や弱点を突けば追い出せますか?
A.ハクビシンの天敵を利用するのは現実的ではありません。
ハクビシンの弱点はニオイです。嗅覚が優れているため、苦手なニオイを利用して追い出します。
そうした生態を利用した燻煙剤や忌避剤がホームセンターに置いてありますので、利用してみてください。
Q.ハクビシンがマンションの屋根裏にいる場合はどうしたらいいですか?
A.侵入の原因がどこにあるのかで、責任の所在が変わります。まずは管理会社に相談してください。
Q.屋根裏にいるハクビシンは犬を襲ったりしますか?
A.襲うことがあります。
ハクビシンは大人しい性格ですが、子育て中だったり、縄張りを侵されたと思ったら襲いかかる可能性はあります。
屋根裏にいるハクビシンのまとめ
- ハクビシンが屋根裏に侵入する経路はさまざま
- 放っておくとリスクは拡大する一方
- 自分できる対策は「追い出す」「侵入防止」の2つ
ハクビシンが屋根裏にいる場合、その侵入経路は様々です。繁殖力が強く、時間が経てば経つほど、リスクは拡大していますので早めの対策が必要です。
屋根裏にいるということは、「居心地がいい」ということですので、確実に追い出すように、複数の対策を併用してください。
追い出した後は侵入防止の対策をするのですが、自分で完璧にやり切るのは難しいため、業者に依頼する人は増えています。
その知識と経験で、早く確実な対策をしてくれますよ。