ハクビシンを駆除する方法14選!即効性のある対策をおすすめ順に解説

「ハクビシン、夜うるさいし、糞(フン)が臭いし、駆除したい!」「ハクビシンのせいでダニやノミが酷い」と悩んでいませんか?

ハクビシンが住み付いていいことは何もありません。

駆除しようとして触ると感染症にかかってしまうことがありますので、家族やペットの身の安全を考えると、何とかしたいですよね。

このページでは、ハクビシンを退治する前に知るべきことや自分で追い出す方法、追い出した後の侵入を防止する方法などについてご案内していきます。

もうすでにいろいろ試していて「お手上げ!」という方は、害獣駆除のプロへご相談ください。

ハクビシン対策する前に知っておこう!駆除や捕獲はNG

鳥獣保護管理法という法律のため、市役所や保健所の許可がなければ、ハクビシンを殺してしまったり、捕まえたり、餌付けしたり、飼育したりといったことができません

ハクビシンについて市役所や保健所に相談すると、箱罠(はこわな)などの捕獲のための器具を貸してくれることがあります。

ただ、箱罠で捕獲できる確率は高くありません。一度罠から抜け出すと警戒し、学習してより慎重な行動を取るようになってしまいます。

器具の貸し出しの許可には、具体的な被害にあっているなど、一定の条件を満たしている必要があります。自治体によって対応の内容が異なりますので、確認してみてください。

ハクビシンを放っておくと被害はずっと続いてしまいます

「一刻も早く何とかしたい!」という方のために、ここからは自分で追い出す対策をご案内します。

【おすすめ順】自分でできる!ハクビシンを追い出す6つの対策

方法 使い方 価格帯
忌避剤(きひざい) 製品の使用方法に従い屋根裏などで使用 1,000円~2,000円
薫煙剤(くんえんざい) 製品の使用方法に従い出入り口の反対側に設置 1,000円~2,000円
嫌いな匂い 匂いの出るものを出入り口の反対側に置く 数百円~数千円
超音波撃退器 生息場所の近くに設置 2,000円~10,000円
大きな音を出す 天井をたたいたり、掃除機を使用したりして大きな音を出す 0円
防獣ライト・回転灯 防獣用のライトを屋根裏、軒下、屋外に置く 数千円~10,000円

ハクビシンを追い出すには6つの方法があります。

ここでは手間のかからなさ、効果の早さ、価格の安さ、効果の継続性の長さといった基準でおすすめの方法をランキング形式でご案内していきます。

【方法①】忌避剤(きひざい)を使って追い出す

忌避剤とはハクビシンの嫌がる匂いが出る動物退治専用の製品です。

メリットは、即効性があることと価格が安いこと、簡単に使えることです。使い方は屋根裏や床下などに設置するだけです。

デメリットは、製品によっては強烈な匂いがして気分が悪くなる、固形タイプでは子どもが誤飲しやすいといったことがあります。

価格帯は1,000円~2,000円です。

【方法②】燻煙剤(くんえんざい)を使って追い出す

燻煙剤とはハクビシンが嫌がる成分を含んだ煙が出る動物退治専用の製品です。煙を家に充満させてハクビシンを追い出します。

メリットは、即効性があることと安いことです。

デメリットは、事前準備が必要なことと燻煙中は外出する必要があることです。

使い方は簡単ですが、煙が電化製品や食品、火災警報器などに当たらないようにカバーをする必要があります。

価格帯は1,000円~2,000円です。

【方法③】嫌いな匂いを使って追い出す

ハクビシンは匂いの強いものを嫌がりますので、その習性を利用して追い出します。匂いの強いものとは、具体的には、唐辛子、ニンニク、ハッカ油、木酢液、灯油などです。

トウガラシなどはすりつぶしてペットボトルに入れて使います。ハッカ油などは撒いたり、布などにしみこませたりして使います。

メリットは、人体への影響が少ないことと手軽に使えることです。

デメリットは、匂いがすることと効果は製品よりも弱いことです。匂いに敏感な人は気になると思います。

価格帯は数百円~1,000円程度です。

【方法④】超音波撃退器を使って追い出す

超音波撃退器とはハクビシンが嫌がる超音波を発する機器です。

メリットは、うるさくないこと、人体への影響がないことです。超音波は人間には聞こえない周波数の波ですので、使用し続けても問題ありません。

デメリットは、効果が無くなってしまうことがあることや人によっては不快に感じることがあること、他の方法よりも価格が高いことです。

撃退器を使い続けるうちにハクビシンが超音波に慣れてしまい、効果が無くなってしまうことがあります。

価格帯は数千円~10,000円です。

【方法⑤】大きな音を出して追い出す

ハクビシンは警戒心が強いので、大きな音を出すと驚いて逃げ出します。

大きな音とは、例えば掃除機の音、ブザーなどの突発的な音です。天井裏にいる場合は天井を棒でつついて音を出すという方法もあります。

メリットは、いつでも手軽にできることです。

デメリットは、近所迷惑になる可能性があることと家の奥に逃げ込んでしまう可能性があることです。

出口に誘導するために出口と反対側から音を出すなど工夫が必要です。

ブザーの価格帯は数百円~数千円です。

【方法⑥】防獣用ライト・回転灯を使って追い出す

防獣用ライトとは、赤や青、緑色などの光を交互させる防獣用の照明器具です。

赤色の回転灯を害獣駆除のために使う人もいます。

メリットは、人体への影響がないことと簡単に使えることです。ソーラー蓄電池とLEDを使用しているためローコストです。

デメリットは、費用がかさむことと近所迷惑になる可能性があることです。数メートルおきに設置する必要がありますので、範囲が広いとその分お金がかかります

夜に使うと近所や役所から連絡が入ることがあります。

価格帯は数千円~15,000円です。

参考)コトバンク

【おすすめ順】追い出したハクビシンの侵入を防ぐ8つの対策

方法 使い方 価格帯
隙間や穴を塞ぐ パテ・金網メッシュで建物の隙間や穴を塞ぐ 1,000円~10,000円
庭の手入れをする 庭の掃除や剪定を定期的に行う 200円~3000円
ゴミのケアをする 生ゴミが荒らされないような密閉式のゴミ箱を設置する 3000円~10000円
害獣退治用ライト・回転灯を使う 庭や侵入経路に数メートルおきに設置する
ハクビシンは夜行性の為、光を嫌がり駆除ができる
2000円~4000円
害獣除けマットを使う ハクビシンの侵入経路となる屋根や軒先、塀の上に設置します 3000円前後
害獣用有刺鉄線を使う 雨どいをハクビシンが掴んで登れないように有刺鉄線を巻きつけます 2000円~6000円
電気柵 ハクビシンの侵入を防ぎたい平らな場所に設置する 20000円~100000円
超音波撃退器を使う 庭・ゴミ置場・ハクビシンが通りそうな場所に設置する
ハクビシンが嫌う音を出し駆除する
3000円~5000円

ハクビシンを追い出した後は、侵入を防ぐ必要があります。

ここでは8つの道具・グッズを効果の持続性の長さ、費用の安さ、取り組みやすさといった基準でおすすめ順に掲載しています。

【侵入対策①】隙間や穴を塞ぐ

ハクビシンの侵入経路となる屋根裏のすき間や通風口・換気扇をグッズを使って塞ぐという対策です。

グッズには害獣用のパテや金網、板、テープなどがあり、価格帯は数百円~10,000円です。

メリットは、一度侵入経路を塞げば長期間効果が持続することです。

デメリットは、DIYの要素が高いことや自分では侵入経路を見つけにくいこと、定期的な点検をする必要があることです。

ハクビシンは数cmの隙間があれば入ってきてしまうのですが、それらをすべて見つけることは困難です。

【侵入対策②】庭の手入れをする

庭の手入れをするのは、ハクビシンは警戒心の強い動物のため、身を隠す場所が無いと寄ってこないからです。

手入れとは具体的には、定期的な木の剪定や草刈り、枯れ木や枯葉などの清掃などのことです。

メリットは、家の掃除の一環として行えることです。

デメリットは、効果が無い場合があることと手間がかかることです。忙しくて時間が無かったり、年齢を重ねてやりきれなくなったりします。

【侵入対策③】ゴミのケアをする

ゴミのケアとは、エサになる生ごみなどを放置せず、密閉式のゴミ箱を用意しておき、ごみ収集日の朝にだけ、ゴミを入れるようにすることです。

特にハクビシンの好物の果物やトウモロコシ・サツマイモなどの糖度の高い野菜、ペットフードなどはしっかり管理しておくようにしておいてください。

ゴミバケツの価格帯は1000円台~5,000円です。

メリットは家事の一環として行えることで、デメリットは効果が無い場合があることです。

【侵入を防ぐ方法④】害獣退治用ライト・回転灯を使う

害獣駆除用ライト・回転灯については、【方法⑥】防獣用ライト・回転灯を使って追い出すでご案内しました。

侵入防止の場合は、庭や侵入経路に数メートルおきに設置してください。ソーラー式でLEDライトを使用しているためランニングコストはほぼかかりません。

ですが、価格は1台あたり数千円~15,000円ですので、範囲が広いと費用がかさみます。

【侵入対策⑤】害獣除けマットを使う

害獣除けマットとは、トゲのついた防獣専用のマットことです。屋根や軒先、塀の上などの侵入経路に設置します。

メリットは、簡単に設置できることです。

デメリットは、効果が無い場合があることです。トゲをよけて侵入してくることがあります。

価格帯は1セット当たり1,000円~5,000円です。

【侵入対策⑥】害獣用の有刺鉄線を使う

害獣用の有刺鉄線とは、棘(とげ)の付いた防獣用の鉄線のことです。雨どいやバルコニー、屋根などの侵入経路に巻くことができます。

メリットは、様々な形状に利用できることです。

デメリットは、DIY慣れしていないと面倒なことと高い場所に設置するのにリスクがあることです。雨どいに設置する際は落下しないように細心の注意が必要です。

価格帯は1,000円~5,000円です。

【侵入対策⑦】電気柵を使う

電気柵とは電流が流れる防獣用の柵のことです。田畑や庭の周りに設置して使います。

メリットは、広い範囲をカバーできることです。

デメリットは、設置に手間がかかることと範囲の広さに応じてコストがかさむことです。

ハクビシンは数㎝の隙間があれば侵入してきていしまいますし、雨などの天候による影響を受けやすい製品ですので、計画的に張り巡らす必要があります。

価格帯は20,000円~100,000円ですが、範囲によってもっとかかることがあります。

【侵入対策⑧】超音波撃退器を使う

超音波撃退器については、【方法④】超音波撃退器を使って追い出すでご案内しました。

超音波はまっすぐにしか飛びませんので、撃退器と侵入を防ぎたい場所の間に何も置かないようにする必要があります。

遮るものがあったり、死角ができるような場合は、複数台用意することを検討してください。

1台あたり数千円~10,000円かかります。

道具やグッズを使ってもダメだった場合はプロの業者へ相談しよう!

害獣退治のプロがしてくれることは、追い出す、捕獲する、侵入経路の封鎖する、二次被害対策、アフターフォローなどです。

詳しくはこちらの「害獣駆除のプロに退治を依頼」をご覧になってみてください。

プロに依頼すれば、ハクビシンに触らずにすみますし、経験豊富なので分かりづらい侵入経路を見つけてくれて対策をしてくれます。

期間は1日~数週間で完了します。対策費用の相場は6万円~20万円ですが、範囲や業務内容で変わってきます。

ただ注意したいのは、中には悪質な業者がいることです。

相場の金額からかけ離れていたり、説明や見積書の内容がよく分からなかったり、ネットの口コミ・評価が低かったりといった点で判断するなど、自衛をしてくださいね。

ハクビシンの駆除に関するQ&A

ハクビシンの駆除についてよくいただくご質問とその回答をご案内します。

Q.ハクビシンを駆除したいのですが、市役所や保健所に相談したらどうなりますか?

A.基本的に市役所などで駆除は行っていません。

ただし、退治方法の相談や箱罠の貸し出しなどへの対応をしてくれます。内容は自治体によって異なります。

追い出すなどの退治については、ご自身でされるか、業者に依頼されることをおすすめします。

Q.ハクビシンが屋根裏にいる場合の駆除方法はどれがいいですか?

A.このページでご案内した忌避剤燻煙剤おすすめします。

追い出した後は、ハクビシンの侵入を防ぐ対策を行ってください。

Q.ハクビシンが屋外(畑や庭など)にいる場合の駆除方法はどれがいいですか?

A.このページでご案内したように、庭の手入れをして身を隠す場所を無くしたり、ゴミの処理の仕方を変えたりしてみてください。

その上で、害獣退治用ライト超音波撃退器を使うようにしてみてください。

余裕があれば、電気柵も使ってみてください。

Q.ハクビシンの通り道を知って効果的な対策をしたいのですが、どんな経路で侵入してきますか?

A.ハクビシンは数cmの穴があれば侵入してしまいます。

庭や畑、屋根裏や家屋に浸入できる隙間や穴がある場合は、どこからでも入ってきてしまいます。

このページでご案内している侵入を防ぐ対策を行ってみてください。

Q.ハクビシンの弱点や天敵って何ですか?それらを使えば駆除できますか?

Q.ハクビシンの弱点と天敵
  • 弱点…刺激臭・火事の匂い・光・大きな音
  • 天敵…オオカミ

A.上手に使えば侵入を防いだり、追い出したり、侵入を防いだりすることができます。

刺激臭のする木酢液やオオカミの尿の匂いがする忌避剤など、その要素を取り入れた市販のグッズがありますので、試してみてください。

Q.ハクビシンを好物でおびき寄せて駆除するのは効果的ですか?

A.駆除することは法律的にNGです。

ハクビシンの好物の果物や糖度の高い野菜を使えばおびき寄せることはできますが、追い出す対策侵入を防ぐ対策をご検討ください。

Q.ハクビシンは唐辛子が苦手みたいですが、対策に使えますか?

A.はい。

ハクビシンは唐辛子の刺激臭が苦手ですので、唐辛子を使って忌避剤を自作したり、カプサイシンが配合されている市販の忌避剤を使ったりしてみてください。

ハクビシンの駆除のまとめ

このページのまとめ
  • ハクビシンの駆除は法律があるためNG
  • 追い出した後、侵入を防ぐことが大事
  • 自分で対策しても効果がなかった場合はプロに依頼する

ハクビシンは鳥獣保護管理法があるため、駆除や捕獲、飼育ができません

市役所に相談すると罠の貸し出しなどをしてくれますが、効果は発揮しずらいです。

自分でできることとしては、追い出す対策と追い出した後に侵入させない対策がありますが、効果が無いことがあります。

ハクビシンがいると音がうるさかったり、匂いがきつかったりするだけでなく、家族やペットが感染症にかかってしまうリスクがあります。

自分での駆除に限界を感じたら、経験豊富なプロの業者に依頼することを検討してみてください。

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