棲みついているネズミを追い出すために、ネズミが嫌うニオイで対策したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
ネズミは嗅覚が非常に優れており、強い刺激のあるニオイを嫌がることがあります。
その中で、よく名前が挙がるのがナフタリンです。
衣類用の防虫剤としても使われている成分なので、「家にあるし、ネズミ対策にも使えそう」と感じるかもしれません。
しかしナフタリンは、
- 人体への影響が指摘されている
- 使い方を間違えると健康被害につながるおそれがある
- ネズミよけとしては万能ではない
といった扱いには十分な注意が必要な物質です。
この記事では、ナフタリンにはどのような効果があるのかを整理したうえで、ネズミが嫌がるニオイから対策方法まで解説していきます。
ニオイでネズミ対策を検討している方は参考にしてみてください。
※本メディアではナフタリンの使用を推奨しているわけではありません。

このような方におすすめ
- 家にあるナフタリンを含む防虫剤でネズミ対策ができるか知りたい方
- ニオイでネズミを追い出せるのか知りたい方
- ナフタリンの危険性や注意点を理解しておきたい方
- まずは自分でできる対策から試したい方
ネズミが嫌がるニオイとは

ネズミは嗅覚が非常に鋭く、人間の数百倍ともいわれています。
刺激が強くツンとしたニオイは不快に感じやすく、近づきにくくなりやすいです。
代表的なものは次の3つです。
- ハッカやミントなど清涼感の強い香り
- 唐辛子やワサビなど刺激の強い香り
- ナフタリンなどの化学香料の香り
それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
ハッカやミントなど清涼感の強い香り
ハッカやミントはすっきりとした清涼感のある香りが特徴です。
人には爽やかに感じるニオイでも、嗅覚の鋭いネズミにとっては刺激が強く不快に感じやすいとされています。
その性質を利用して、ハッカの成分(メントール)はネズミ対策グッズや忌避スプレーにも使われています。
ハッカやミントを鉢植えで育ててベランダに置くだけでも、香りが広がり、一定の忌避効果が期待できます。
唐辛子やワサビなど刺激の強い香り
唐辛子やワサビは、ツンとする独特の刺激臭が特徴です。
唐辛子にはカプサイシン、ワサビにはアリルイソチオシアネートと呼ばれる成分が含まれており、鼻や粘膜を刺激することで、ネズミがその場所を避けやすくなると考えられています。
この性質を利用して、唐辛子やワサビが入った成分はネズミの忌避剤や防獣パテにも配合されています。
ナフタリンなどの化学香料の香り
ナフタリンは強いニオイをもつ化学成分で、屋根裏や床下などに置くことで、ネズミが近づきにくくなる場合があります。
一方で、長時間吸い続けたり過剰に使用すると、頭痛や吐き気といった体調不良に加え、健康への影響や発がん性の可能性も指摘されています。
ネズミ対策として使う場合は、安全面に十分配慮しましょう。
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ナフタリンの成分とニオイの特徴と注意点

防虫剤として使用されるナフタリンですが、そもそもどのような成分、ニオイなのでしょうか。
以下では、ナフタリンのニオイの特徴や他の成分との比較を紹介します。
ナフタリンはどんな物質?
ナフタリンは、コールタールから精製される化学物質で、常温でも少しずつ気化しながらニオイと成分が広がる特徴があります。
無色の板状結晶で、
- 防虫剤
- 防臭剤
- 染料の原料
など、衣類の保管を中心に長く利用されてきました。
ナフタリンはどんなニオイ?
ナフタリンのニオイは、人によってかなり強く感じられ、次のように表現されます。
- 鼻にツンとくる刺激的なニオイ
- 薬品や消毒液のようなニオイ
- 昔ながらの防虫剤(樟脳)に似た香り
ミントやメンソール系にも例えられることがありますが、爽やかさよりも、刺激・薬品っぽさ・残りやすさが目立ちます。
この強い刺激臭が、ネズミにとっても不快に働くため、忌避目的で使われることがあるのです。
防虫剤の主成分に使われていたナフタリン
ナフタリンは、衣類用の防虫剤の主成分として広く使われてきた化学物質であり、気化してニオイと成分が広がることで、衣類を虫から守る仕組みになっています。
ツンとした独特の強いニオイがあり、空気がとどまる場所では長く残りやすいのが特徴です。
この強いニオイが、ネズミにも効くとされ、忌避目的で使われることがあります。
ただし、本来はネズミ用の薬剤ではないため、まずは防虫剤としての特徴を知っておくことが大切です。
以下は、ナフタリンと代表的な防虫成分の違いをまとめた表です。
| 成分名 | 匂いの強さ | 主な特徴 | 参考 |
| ナフタリン | 強い・独特なニオイ | 常温で気化し、ニオイが広がる | National Library of Medicine |
| パラジクロロベンゼン | 強い・独特なニオイ | 気化が速く、短期間で強いニオイが出る | ATSDR |
| ピレスロイド系 | ほぼ無臭〜微香 | 昆虫の神経に作用して効き、人には低毒性 | panasonic |
| ショウノウ(樟脳) | スッとする独特の香り | スッとした香りがゆっくり放出される | ecobito |
ナフタリンをはじめとする防虫剤は便利ですが、成分によって特徴や注意点が異なります。
体調への影響や衣類のトラブルを防ぐためにも、それぞれの性質を理解して正しく使いましょう。
使用上の注意点
ナフタリン
- 発がん性の可能性が指摘されているため、十分注意する
- 長期間や密閉空間での多用は避ける
- 必ず換気し、人やペットが触れない場所で使用する
パラジクロロベンゼン
- 入れすぎず、表示どおりの量を守る
ピレスロイド系
- ペットには有害のため取り扱いに注意する
ショウノウ(樟脳)
・天然タイプでも、使い方次第で刺激が強くなることがある
・成分表示と用法を確認して適量を使用する
さらに、防虫剤は成分の違うものを併用すると、化学反応で変色やシミなどが起こることがあるため、必ず1種類だけ使いましょう。
ナフタリンの粉末を用いてネズミを追い出す方法

ナフタリンは本来、衣類用の防虫剤として使われる成分ですが、強いニオイによってネズミが近づきにくくなることがあります。
ただし、ネズミ専用の忌避剤ではないため、すでに棲みついているネズミを完全に追い出す場合や、巣や繁殖そのものを止めるといった効果は期待できません。
体調や安全面には十分注意し、あくまで一時的な応急対策として利用してください。
手順の流れ
- ネズミの気配がある場所を把握する
- 手袋・マスクなどの感染症対策グッズを準備する
- ナフタリンを安全に設置する
①ネズミの気配がある場所を把握する
ネズミは次のような場所に棲みつきやすいです。
ネズミが棲みつきやすい場所
- 天井裏・屋根裏
- 壁の中(配線穴やすき間まわり)
- 床下・押し入れの奥
- キッチン収納・シンク下
- 換気口や配管の付け根
- 戸袋(雨戸の中)・シャッターのすき間
これらの場所で、糞や足跡、かじり跡、強いニオイなどがあれば、近くにネズミの巣や通り道がある可能性が高いです。
②手袋・マスクなどの感染症対策グッズを準備する
ネズミは病原菌や寄生虫を持っていることがあるので、感染症対策グッズを用意しましょう。
必ず準備するもの
- 使い捨てマスク
- ゴム手袋
- 長袖の服
素手・素顔での作業は避けてください。
③ナフタリンを設置する
ナフタリンを使用する際は、粉末のまま扱うと吸い込む危険があるため、必ず袋に入れて設置します。
市販の不織布袋や通気性のある小袋に、1袋あたり約40gを目安に小分けにして入れてください。
袋に入れたナフタリンは、ネズミが出入りしそうな通り道に置きますが、高温になる場所や火気の近くには置かないようにしましょう。
巣の中に直接入れると、刺激を受けたネズミが移動し、被害が広がるおそれがあるため避けてください。
設置後は、ニオイの広がりやネズミの反応を見ながら様子を確認しましょう。
ナフタリンを用いた効果的なネズミ対策
ナフタリンは独特の強いニオイを放つため、置き方や環境によってはネズミが近づきにくくなることがあります。
とくに、狭い空間やニオイがこもりやすい場所では、一定の忌避効果が期待できる場合があります。
ただし、ナフタリンは衣類用の防虫剤として使われてきた成分であり、ネズミ対策グッズではありません。
使用する際は、量や場所に気をつけながら様子を見て活用しましょう。
ここからは、狭い場所と広い場所に分けて、効果的な使い方のポイントを紹介します。
狭い場所

屋内でネズミが出入りしやすい、次のような場所に置くのがおすすめです。
設置場所の目安
- 押し入れ
- 天井裏に近い収納スペース
- 床下点検口まわり
- 家具と壁のすき間
このような限られたスペースではニオイがこもりやすく、ネズミが近づきにくくなる場合があります。
ただし、人への影響も考え、置きすぎには注意が必要です。
置き方のポイント
- 必ず容器に入った製品を使用する
- ネズミが通りそうな場所の近くに配置する
- 子ども・ペットが触れない位置に置く
- 可能な範囲で換気も意識する
広い場所

ガレージ、倉庫などの空間が広い場所ではナフタリンのニオイが拡散しやすく、効果はでにくいとされています。
そのため、広い場所では補助的な対策として使うのが基本です。
設置場所の目安
- 侵入経路になりそうな壁際
- 物置の奥や棚のすき間
- ドアや戸袋の近く
部屋全体に置くのではなく、ネズミが通りそうなポイントに絞ることが大切です。
置き方のポイント
- 量を増やしてニオイを強くしようとしない
- 食べ物やペット用品の近くには置かない
- 侵入経路の封鎖・清掃・餌の管理と必ず併用する
- ニオイが強すぎる場合は無理せず中止する
広い場所で無理に濃度を上げると、健康被害につながるおそれがあります。
ナフタリンでの対策にこだわらず、侵入経路の封鎖やネズミ専用の忌避剤など、他の方法もあわせて検討してください。
ナフタリンを使用する際の注意点

ニオイによる対策は、一時的にネズミを遠ざけるのには役立ちますが、いくつか注意点があります。
ナフタリンを使用する際の注意点
- ニオイ
- 健康被害
- 保管場所
ニオイ
ナフタリンはツンとした刺激のあるニオイが特徴で、換気の悪い場所では長く残りやすい成分です。
室内全体に広がることがあり、人によっては頭痛や吐き気、気分の悪さを感じる場合があります。
ネズミを追い出したいと思って量を増やすと体調不良の原因になるため、生活空間の近くで常用するのは避け、人が出入りしない場所で様子を見るのが良いです。
健康被害
ナフタリンは、発がん性の可能性が指摘されている物質です。
誤って触れたり、長い期間吸い続けたりすると、頭痛やめまい、吐き気、だるさなどの体調不良につながるおそれがあります。
子どもやペットがいる家庭、持病や高齢者がいる環境では、より慎重な対応が必要です。
使用中に体の不調を感じた場合は、すぐに使用を中止してください。
保管場所
ナフタリンは保管場所にも注意が必要です。
直射日光が当たる場所や高温多湿の環境では成分が気化し、ニオイが広がりやすくなります。
使用しない分は小袋のまま密閉容器に入れ、直射日光を避け、涼しく風通しのよい場所に保管しましょう。
子どもやペットが触れられる位置に置くのも危険です。
誤飲や皮膚への付着を防ぐため、手の届かない高い棚などに保管してください。
ニオイ対策の注意点

ニオイによる対策は、一時的にネズミを遠ざけることはできますが、注意点もあります。
とくに、次のポイントは覚えておきましょう。
持続時間
ナフタリンを使った対策は、時間の経過とともに少しずつ弱まります。
設置した直後は効いているようにみえても、数日〜数週間でニオイが薄れ、再びネズミが近づいてくることも。
換気の有無や設置場所によって持続時間が変わるため、こまめに様子を見ながら補充する必要があります。
慣れによる再発
ネズミは学習能力が高く、最初は嫌がっていたニオイにも徐々に慣れていきます。
エサや巣づくりに適した環境があると、ニオイよりも棲みやすさを優先して追い出しがうまくいかないことも少なくありません。
ナフタリンだけに頼らず、他のニオイ対策や侵入経路の封鎖や清掃などと組み合わせて行いましょう。
ナフタリンなどのニオイで対策するネズミ駆除グッズ
ナフタリンは強いニオイを放つ成分ですが、現在はネズミ用の駆除グッズとしては一般的ではなく、衣類用の防虫剤や、モグラ・コウモリを寄せつけにくくする目的で使われています。
ナフタリンをネズミ対策に使う場合は、あくまで補助的な手段と考えてください。
まずは侵入経路の封鎖や捕獲などの対策を行い、そのうえで一時的に近づきにくい環境をつくる目的で併用する形が現実的です。
ナフタリンを含むニオイ対策は屋外まで広がることがあり、近隣住民に不快感を与える可能性があります。
使用する際は事前にお声がけしておくとニオイによるトラブルを回避できます。
ペットや子どもが触れたり吸い込んだりする危険性もあるため、注意事項を必ず確認し、設置・保管する場所には気をつけてください。
イカリ消毒 モグラクリン
モグラクリンは、モグラやコウモリの侵入を防ぐ目的で使われる忌避剤です。
ネズミ専用ではありませんが、強いニオイ成分(ナフタリン)が刺激となり、忌避効果が期待できます。
固形タイプで扱いやすく、屋根裏や床下などの広い場所だけでなく、配管まわりや隙間付近にも設置できます。
成分は時間とともに少しずつ揮発し、自然に弱まっていきますが、設置後は様子を見ながら必要に応じて交換してください。
SHIMADA ダブルパワーゲル
ネズミが嫌がる特殊なニオイで寄せつけにくくする忌避タイプの対策グッズです。
主成分はハーブ・ハッカ・ワサビなどの植物精油(テルペノイド)で、安全性に配慮されています。
容器を置くだけで簡単に設置でき、特殊構造のフタでニオイの強さを調整し、効果はおよそ60日間持続します。
ただし、個体差や周囲にエサがある場合は効果が弱まることがあるため、食品の管理や環境対策とあわせて使用してください。
ネズミのみはり番 ネズミ一発退場 燻煙剤
天然ハーブとくん煙成分でネズミを追い出す、燻煙の忌避剤です。
琉球ハーブやハッカ油など、ネズミが嫌がる香りが煙とともに隙間へ広がり、姿の見えない場所まで届きます。
駆除剤ではないため死骸が出ず、8畳あたり1個、付属の水を入れるだけで簡単に使用可能です。
狐尿
天敵の尿を利用した忌避剤は、ネズミが本能的に警戒するニオイを活かし、近づきにくい環境をつくります。
市販の製品には、キツネの尿(フォックスピー)やコヨーテの尿などが使われ、ネズミのほか、イタチやテンなどを遠ざける目的でも利用されています。
捕獲器のように設置位置を細かく選ぶ必要がなく、家まわりの予防対策として取り入れやすいです。

ネズミが嫌うものは他にもある?
ナフタリン以外にも、ネズミが危険と察知して感じて近づきにくくなる対策はいくつかあります。
ここでは、その代表例を紹介します。
ネズミの天敵

ネズミには、ネコやフクロウ、タカ、ヘビなどの天敵が存在します。
これらの動物は、ネズミにとって命の危険に直結する存在のため、姿が見えなくても、鳴き声や気配、フンのニオイだけで強い恐怖を感じるといわれています。
こうした習性を利用して、天敵そのものを持ち込むのではなく、キツネなどの尿のニオイを利用する忌避剤があります。
本能的に危険な場所と判断し、落ち着いて行動できなくなるため、天敵のいる環境や気配がする場所には近づきにくくなりやすいです。
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超音波

ネズミは人間よりもはるかに高い周波数まで聞き取ることができ、超音波と呼ばれる音域も感じ取ります。
仲間とのコミュニケーションや危険を察知する際にも音を頼りにしているため、耳障りな高周波が続く環境では強い不快感を覚えやすいです。
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被害をもたらすイエネズミは3種類
日本の住宅や建物に棲みつくネズミは、主に3種類のイエネズミに分けられます。
種類によって、棲みつく場所や行動範囲、性格が異なるため、発生しやすい被害にも違いがあります。
どのネズミが棲みついているのかを知ることは、効果的な対策を考えるうえでとても重要です。
被害をもたらすイエネズミ
- クマネズミ
- ドブネズミ
- ハツカネズミ
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クマネズミ

クマネズミは、主に都市部の住宅やビルで見かけることが多いイエネズミの一種です。
天井裏や壁の中など、人が立ち入らない場所を棲みかにし、姿を見せないまま棲みつくのが特徴です。
身軽で賢く、少しの物音にも反応するため、対処が難しいネズミとして知られています。
特徴・見た目
体長はおよそ18〜24cmで、体つきはスリムで、体長よりも長い尾を持っています。
体毛は黒〜濃い茶色、腹側はやや淡い色合いです。
臆病な性格ですが、動きが素早く、警戒心が非常に強いタイプです。
行動・生息環境
電線や配管を伝って高い場所へ移動するのが得意で、屋根裏や天井裏、壁の内部などの乾燥した場所を好んで巣を作ります。
湿気の多い場所はあまり好まず、床下や排水周りよりも高所に現れることが多いです。
食性・繁殖
雑食で、穀類や果物などの植物性のエサをよく食べます。
繁殖スピードが速く、生後数か月で繁殖できるようになり、1年のうちに何度も出産をおこないます。
糞の特徴
糞は細長い楕円形で、6〜10mm程度、色は茶色〜灰色で、食べたものによって変わります。
高い場所を移動する習性があるため、天井裏や換気口付近で見つかることが多いです。
参考
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ドブネズミ

ドブネズミは、下水道や建物の床下などの湿った場所を好んで暮らすイエネズミです。
体が大きく力が強いため、住宅や店舗に棲みつくと、物をかじったり汚染したりといった被害が広がりやすいのが特徴です。
特徴・見た目
体長はおよそ22〜26cmと、イエネズミの中でも大きく、体つきはがっしりとしており、尾は体長よりも短いです。
体毛は茶褐色〜灰色で、腹側はやや淡い色、食欲旺盛で気が荒い面があり、状況によっては威嚇行動を見せることがあります。
行動・生息環境
泳ぐことや穴を掘ることが得意で、下水道・側溝・床下など、湿気の多い場所を拠点にします。
寒さには弱く、冬になると暖かい建物内へ侵入し、床下や倉庫、キッチンの近くなどに巣をつくります。
巣は紙くずや布きれなどを集めて簡単に作られることがほとんどです。
食性・繁殖
雑食性で、穀物・肉・魚・残飯など、手に入るものは何でも食べます。
繁殖スピードも速く、生後およそ3か月で繁殖できるようになり、1回に6〜9匹を年に複数回出産するといわれています。
寿命は2〜3年ほどです。
糞の特徴
糞は太めで整った楕円形、長さは10〜20mm、色はこげ茶〜灰色で、他のイエネズミよりも一回り大きいのが特徴です。
排水管や側溝を通って侵入することが多いため、キッチンやトイレ、浴室などの水回りで見つかるケースがよく見られます。
参考
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ハツカネズミ

ハツカネズミは、都市部だけでなく郊外の住宅にも棲みつきやすいイエネズミです。
体が小さく見た目はかわいらしく感じることもありますが、食べ物を汚染したり病原体を運ぶ、人に被害を与える害獣の一つです。
繁殖力が非常に高く、短期間で数が増えやすいイエネズミです。
特徴・見た目
体長はおよそ6〜10cmと小型で、灰褐色の体毛をしています。
耳や目が大きく、クマネズミやドブネズミよりもひと回り小柄なため、すき間から侵入しやすく、動きも素早いことから、見つけにくいイエネズミです。
行動・生息環境
本来は草地や畑、雑木林などに生息していますが、寒い季節になると暖かさを求めて建物内へ侵入します。
1cmほどの小さなすき間から侵入し、床下・押し入れ・壁の中・シャッター付近など、人目につかない場所に巣をつくります。
狭い空間を好むため、棲みついても気づきにくく、気づいた時には数が増えているケースも少なくありません。
食性・繁殖
雑食性で、穀物・野菜・残飯などを幅広く食べます。
繁殖スピードは非常に速く、生後約1か月で繁殖できるようになり、1回に5〜6匹を年に数回出産するといわれています。
寿命は1〜1.5年ほどで、ほかのイエネズミより短めです。
糞の特徴
糞は4〜7mmほどの細長い形で、米粒のように両端が尖っているのが特徴です。
茶色っぽく、広い範囲に点々と散らばって見つかることが多く、物置や倉庫、押入れの隅などで発見されるケースが見られます。
参考
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ネズミの被害

ネズミは本来、外敵を強く意識しながら生活する動物ですが、危険が少ないと感じる場所を見つけると、安心して棲みつき繁殖してしまいます。
いったん棲みつかれると、糞尿によるニオイや騒音、配線や柱をかじる被害などが短期間で発生するようになります。
主な被害としては、次のようなものが挙げられます。
ネズミの主な被害
- 精神被害
- 住宅被害
- 健康被害
- 害虫発生被害
精神被害
ネズミは夜行性のため、棲みつくと夜間に天井裏や壁の中、キッチン周辺を走り回る音が聞こえるようになります。
カサカサという足音や、配線・木材をかじる音が続くことで不安が高まり、眠れなくなる人も少なくありません。
集合住宅では音が周囲に響きやすく、近隣とのトラブルに発展することもあります。
住宅被害
ネズミの前歯は一生伸び続け、木材・断熱材・電気配線などをかじって削る習性があります。
住宅の壁や床が傷んだり、配線トラブルや火災の原因となる他、天井裏が糞尿で汚れ、ニオイやカビが発生することも。
被害が進むほど修繕箇所が広がり、費用負担も大きくなりやすいです。
健康被害
ネズミは、人に感染する病原体を運ぶことがあり、重い病気の原因になるおそれがあります。
糞尿や体毛、咬まれた傷口などを通じて感染するほか、乾燥した糞尿や毛が空気中に舞い上がり、吸い込むことで発症する場合もあります。
| 病原菌 | 感染症名 | 主な症状 | 参照元 |
サルモネラ菌 |
サルモネラ感染症 | 腹痛、下痢、発熱 | JUMA-Vet |
![]() HEVウイルス |
E型肝炎 | 発熱・倦怠感・黄疸 | 厚生労働省検疫所 |
![]() クリプトスポリジウム原虫 |
クリプトスポリジウム症 | 水様下痢・腹痛・脱水 | 国立健康危機管理研究機構 |
![]() レプトスピラ菌 |
レプトスピラ症 | 発熱・頭痛・筋肉痛 | J-Stage |
![]() ハンタウイルス |
腎症候性出血熱 | 発熱・出血・腎障害 | 日本獣医学会 |
![]() 鼠咬症スピリルム |
鼠咬症(そこうしょう) | 発熱・頭痛・関節痛 | 東京都保健医療局 |
![]() 広東住血線虫 |
広東住血線虫症 | 頭痛・発熱・神経障害 | 国立健康危機管理研究機構 |
害虫発生被害
ネズミの体にはダニやノミなどの寄生虫が付着していることが多く、人やペットに移って、かゆみや皮膚炎を引き起こすことがあります。
感染症を運ぶ寄生虫がいる場合もあり、放置すると室内全体に広がってしまうこともあり、注意が必要です。
| 害虫名 | 主な症状 | 参照元 |
![]() イエダニ |
強いかゆみ、発疹、皮膚炎など | 日本防疫殺虫剤協会 |
![]() ノミ |
激しいかゆみ、感染症媒介の可能性 | 日本防疫殺虫剤協会 |
![]() マダニ |
発熱、倦怠感、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)など | 東京都保健医療局 |
![]() トコジラミ |
強いかゆみ、睡眠障害、アレルギー反応など | 東京都保健医療局 |
![]() ツツガムシ |
吸血による皮膚炎、発熱、発疹 | 山形県衛生研究所 |
ネズミが断熱材や配線、木材をかじることで建物にすき間ができ、ゴキブリやシロアリなどが侵入しやすい環境をつくってしまうこともあります。
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ナフタリン以外の自宅でできるネズミ駆除

ネズミの被害がまだ軽い段階であれば、まずは自宅で取り入れられる対策から始める方法もあります。
ナフタリンを使用せずとも、市販の対策グッズを活用することで、ネズミが嫌がる刺激を与え、棲みつきにくい環境を整えることが可能です。
ただし、天井裏や床下に複数のネズミが棲みついている、被害が広い範囲に及んでいるなどの場合は、個人での対応では限界があります。
自力では難しいと感じたら、無理をせず、早めに専門業者への依頼も検討してみてください。
忌避剤
忌避剤は、ネズミが嫌うニオイや刺激成分を利用して、棲みつきを防ぐことを目的とした対策グッズです。
強い不快感を与えることで、近づきにくくさせたり、一定範囲から追い出したりする効果が期待できます。
比較的即効性があり、ネズミの気配に気づいた段階や、被害が軽い初期の対策として取り入れやすいのが特徴です。
スプレータイプ・燻煙タイプ・固形タイプなど種類も多く、場所や状況に合わせて使い分けられます。
忌避剤の主な効果
- ネズミが嫌うニオイで近づきにくくする
- すでに棲みついたネズミを追い出す
- 侵入しそうな場所の予防対策として使える
忌避剤の使い方

忌避剤は、糞・足跡・かじり跡などのラットサインが見られる場所や、ネズミの侵入経路に設置・噴霧します。
天井裏や床下、通気口付近などの暗く狭い場所は通り道になりやすいため、重点的に対策すると効果を感じやすくなります。
スプレータイプは、侵入経路や通り道に定期的に使用し、ニオイを保つことがポイント。
固形タイプは時間とともに効果が弱まるので、数週間を目安に交換しながら継続して使いましょう。
殺鼠剤
殺鼠剤は、ネズミが口にすることで体内に成分が作用し、内出血などを起こして駆除する薬剤です。
小袋タイプやトレータイプなど形状がいくつかあり、設置場所や被害状況に合わせて選べます。
駆除できてもその後の死骸回収や周囲の清掃が必要になるため、使用前に手順をきちんと確認しておきましょう。
忌避剤の主な効果
- ネズミを直接駆除できる
- 複数の場所に棲みついている場合も対応しやすい
- 設置後もしばらく効果が続きやすい
殺鼠剤の使い方

侵入経路や通り道になりやすい壁際、部屋の隅などに設置します。
穀物やナッツ類の近くに置くと食いつきがよく、食べた形跡があれば補充しながら様子を見ます。
駆除後は手袋を着用し、死骸を速やかに回収したうえで、周囲をしっかり清掃・消毒してください。
捕獲シート
捕獲シートは、強力な粘着面でネズミを絡め取るタイプの駆除アイテムです。
薬剤を使わずに設置できるため、比較的扱いやすく、環境を選ばずに使えるのが特徴です。
ネズミの通り道に置くことで捕獲するため、ペットや子どもがいる家庭でも導入しやすい対策といえます。
ただし、粘着剤が手や衣類につきやすいので、設置や処理の際は取り扱いに注意しましょう。
忌避剤の主な効果
- 通り道に設置して直接捕獲できる
- 薬剤を使わずに対策できる
- 侵入経路や通り道を把握する手がかりになる
捕獲シートの使い方

糞や足跡などのラットサインが見られる壁際に沿って設置します。
部屋の隅や狭い通路では、複数枚を並べて逃げ道をふさぐように配置すると効果的です。
捕獲後はそのまま放置せず、速やかに処理と清掃を行い、新しいシートに交換してください。
捕獲器
捕獲器は、ネズミを傷つけずに捕まえる非殺傷のトラップです。
内部に入ると扉が閉まる仕組みで、室内向けの小型捕獲器から、屋外や倉庫で使える大型捕獲器までさまざまな種類があります。
薬剤を使わないため、環境や安全面に配慮しながら対策したい場合に適しています。
忌避剤の主な効果
- ネズミを生け捕りにできる
- 薬剤を使わずに対策できる
捕獲器の使い方

ネズミの通り道やエサ場の近くに設置し、内部にピーナッツや穀物類などを入れて誘導します。
捕獲したあとは放置せず、早めに処理するか専門業者へ相談しましょう。
再利用する場合は、洗浄と消毒をしっかり行い、ニオイを残さないようにすることが大切です。
超音波
超音波式のネズミ対策機は、人にはほとんど聞こえない高周波音を発し、ネズミに不快感やストレスを与える装置です。
コンセントに差すだけで使えるタイプが多く、薬剤を使用しない点が大きな特徴といえます。
ただし、ネズミが音に慣れてしまうと効果が弱まるケースもあり、長期間の駆除や再侵入防止を目的とした対策には向いていません。
忌避剤の主な効果
- 音の刺激でネズミを寄せつけにくくする
- 設置環境によっては広い範囲をカバーできる
- 薬剤を使わず、比較的安全に導入できる
超音波の使い方

天井裏や床下、キッチン周辺など、ネズミの気配がある方向へ向けて設置します。
超音波は家具や壁などの障害物で遮られやすいため、できるだけ開けた場所に置くのがポイントです。
同じ場所で使い続けると慣れが起こりやすいので、設置位置を定期的に変え、音が届く範囲を調整しながら使用すると効果を感じやすくなります。
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駆除だけでなく根本的な環境改善が必要

ネズミを追い出し、捕獲、駆除ができても、棲みつく原因が残っていると再び戻ってくる可能性があります。
効果的な対策には、駆除や捕獲だけでなく、自宅の環境や侵入経路を塞ぐことが欠かせません。
根本的な環境改善のポイント
- 食べ物が置かれていない環境
- 清潔で整理整頓された環境
食べ物がない環境
ネズミは食べ物のニオイに非常に敏感で、少量の残飯や調味料にも引き寄せられます。
食品は密閉容器に収納し、ペットフードや生ゴミを出しっぱなしにしないことが大切です。
食料源を断つことで、ネズミが棲みつきにくい環境を作れます。
清潔で整理整頓された環境
ネズミは暗くて人目につきにくい場所を好み、段ボールや紙袋、布類などを巣材として利用します。
不要な物は溜め込まず、収納スペースもできるだけキレイに保つよう意識しましょう。
天井裏や床下、物置なども定期的に点検・掃除しておくことで、ネズミ被害を防ぎやすくなります。
ナフタリンだけに頼らず、安全に駆除するなら業者へ

ナフタリンによる対策は、一時的にネズミを遠ざける方法として役立つこともあります。
一方で、健康リスクやニオイへの慣れといった問題もあり、必ずしも根本的な解決につながるわけではありません。
天井裏や壁の中、水回り周辺で繁殖が進み、糞尿のニオイや物音が続いているような状況では、無理に自己対応を続けるのは危険です。
ネズミ被害を根本から解決するなら、追い出しから捕獲、消毒、侵入経路の封鎖まで一貫して対応できる専門業者への依頼がおすすめです。
害獣お助け本舗では、相談・見積もりは無料で、お住まいの状況や被害の程度を確認し、最適な駆除プランをご提案します。
被害が大きくなる前に、まずは気軽に相談してみてください。
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