近年、フクロウやハリネズミといったエキゾチックアニマルに注目が集まる中で、コウモリをペットとして飼いたいという方も増えてきています。
本記事では、日本でよく見られるココウモリとペット向きのコウモリの違いから解説し、
性格や寿命、エサ、飼育環境など、飼う前に知っておきたいポイントをお伝えしていきます。
ペットとして飼いたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
このような方におすすめ
- エキゾチックアニマルが好きな方
- 夜行性の生き物と一緒に暮らしたい方
- コウモリの生態に興味がある方
この記事の目次
エキゾチックアニマルとは
エキゾチックアニマルとは、犬や猫のような一般的なペットとは異なり、珍しい動物を指す言葉です。
主に爬虫類、両生類、小型哺乳類、鳥類などが含まれ、コウモリもその一種とされています。
近年、個性的なペットを飼いたい人の間で注目を集めていますが、飼育には専門的な知識や設備が必要です。
法律や飼育環境に関するルールも国や地域によって異なるため、ペットとして迎える際には十分な下調べをしましょう。
世界中のコウモリは2種類に分けられる
世界中に分布する1,000種類以上のコウモリですが、大きくはオオコウモリとココウモリの2種類に分類され、
分かりやすい違いが2つあります。
1つ目は体の大きさで、オオコウモリは15~40cmに対して、
ココウモリは3~10cm程度になります。
2つ目は主食で、果実や花の蜜を主食にするオオコウモリに対して、
ココウモリは昆虫食を主食にしています。
飼育に適しているオオコウモリ(フルーツコウモリ)
オオコウモリはフルーツコウモリと呼ばれ、
名前の通り果物のバナナやマンゴー、木の実を好んで食べる草食動物です。
視覚が発達しており、コウモリには珍しく明るい時間帯に飛び回ります。
目も大きく、顔立ちはキツネに似ていて可愛らしい顔立ちです。
引用
日本でよく見るココウモリ
3~10cmの比較的小さなコウモリが該当し、
草食や肉食など雑食性で、目は小さく視力があまり発達しておりません。
超音波を使って飛び回るので夜間でもぶつからずに飛び回ることができます。
日本でもよく見るアブラコウモリもこの一種で、
顔立ちは少しネズミに似ており、顔は短くて丸みがあります。
こちらもCHECK
ペットに適しているコウモリの種類とは
前述したオオコウモリ(フルーツコウモリ)の中でも、
エジプシャンルーセットオオコウモリとデマレルーセットオオコウモリが飼うのに適している
と言われています。
エジプシャンルーセットオオコウモリ
エジプシャンルーセットオオコウモリは、
アフリカや中東を中心に生息する果実食性のオオコウモリです。
哺乳類でありながら、自力で飛行できる能力を持つコウモリの一種で、
「果実コウモリ(フルーツバット)」として知られています。
他のオオコウモリと異なり、
超音波エコーロケーション(反響定位)を使う珍しい特徴を持っています。
超音波エコーロケーション(反響定位)とは、音や超音波を発することで、物体の大きさや、そこまでの距離を知ることができる能力です。
エジプシャンルーセットオオコウモリの基本情報
和名 | エジプトルーセットオオコウモリ |
---|---|
分類 | ルーセットオオコウモリ属 |
体長 | 約13~18cm |
体重 | 約80~170g |
分布 | エジプトを始めとするアフリカ北部、サハラ以南のアフリカや中東地域、南アジアに生息します。 |
エジプシャンルーセットオオコウモリの生態
エジプシャンルーセットオオコウモリは、季節によって活動範囲や頻度が変化しますが、
基本的に1年中活動を行います。
一日の中では、夕方の日没直後から活動を始め、
最も活発な時間は20時から深夜2時です。
エジプシャンルーセットオオコウモリの特徴
見た目の特徴は、
大きな黒目を持ち、狐のような尖った顔つきをしています。
糞の見た目は、小さな丸みを帯びたペレット状の黒色や濃い茶色で、
1~2cm程度のサイズです。
エジプシャンルーセットオオコウモリが好む環境
日中は岩場や建物の隙間など暗くて安全で、気温は比較的温暖な15~30℃、湿度は50~80%の環境を好み、
乾燥や寒さには弱い特徴があります。
日本国内では、果実が豊富になる夏の6~8月に活発に活動し、
亜熱帯地域の沖縄県や奄美諸島などの湿度が高く熱帯果樹のバナナやパパイヤなどが豊富にある地域が適しています。
デマレルーセットオオコウモリ
デマレルーセットオオコウモリは、マダガスカル固有の果実食性のオオコウモリで、
名前の「デマレ」は、19世紀のフランスの動物学者に由来します。
主に熱帯の森林や沿岸部で暮らす夜行性で、超音波エコーロケーションを使用できる珍しいオオコウモリです。
果実や花の蜜を食べることから、生態系の重要な花粉媒介者でもあります。
花粉媒介者とは、花を咲かせる植物の90%の受粉を担っている昆虫や鳥のことを指します。
果物の生産に大きな役割を果たしており、私たちの食生活も支えています。
デマレルーセットオオコウモリの基本情報
和名 | デマレルーセットオオコウモリ |
---|---|
分類 | ルーセットオオコウモリ属 |
体長 | 約13~15cm |
体重 | 約80~140g |
分布 | マダガスカル島など一部の小さな島に生息しています。 |
デマレルーセットオオコウモリの生態
デマレルーセットオオコウモリは、温暖な地域で生活をします。
気温が低い時期でも活動量を少し抑える程度で活動できるので、冬眠はせず1年中活動するのが特徴です。
飼育する場合は、15℃以下を下回ると活動が難しくなるため、
20~28℃に温度調整を行うことが必要です。
活動時間は20時から深夜2時に最も活発になり、
高音のキィー、チチチ、クワッという鋭い鳴き声で飛び回ります。
デマレルーセットオオコウモリの特徴
見た目の特徴はスリムな顔立ちで、やや細長い鼻先をしています。
また、糞は黒色や濃い茶色の小さなペレット状ですが、
場合によっては楕円形や細長い形になることもあります。
デマレルーセットオオコウモリが好む環境
マダガスカルの洞窟、森林、岩場、都市周辺などで生活しているため、
薄暗く落ち着いた環境を好みます。
年間を通じて温暖な20〜30℃で、乾燥に弱いため
高湿度の50〜80%の極端な寒暖差が少ない場所が適しています。
コウモリを飼う前に知っておきたい5つのこと
コウモリは夜行性の動物なので、
夜間は消灯し日中は明るくする、といった規則正しい環境が必要です。
一緒に暮らすためにはどのようなことが必要なのか、見ていきましょう。
コウモリを飼う前に知っておきたい5つのこと
- どのような性格をしている?
- コウモリは人になつくの?
- エサは何を食べるの?
- 平均寿命はどのくらい?
- 気をつけたい病気は?
1.どのような性格をしている?
オオコウモリは、とても温厚でおとなしい性格です。
静かな場所でひっそりと暮らすことを好んでおり、
基本的に人を襲うことはありません。
2.コウモリは人になつくの?
知能は比較的高く記憶力が良いため、
お世話をしてくれる人のことを覚えていたりもします。
また、コウモリは哺乳類であり、爬虫類や魚類と違って、人を仲間や家族と認識することができ、
一緒に生活することで人になついてくる可能性が高いです。
3.エサは何を食べるの?
蚊や蛾、ハエといった昆虫を主食とするココウモリに対し、
ペットとして飼うことのできるオオコウモリは果実や花の蜜を食べます。
飼育する場合は、バナナ、リンゴ、ブドウなどの果物を中心にあげましょう。
エサの頻度は1日1~2回が目安ですが、個体差があるため観察が必要です。
コウモリの体調管理は難しく、食欲不振などを見落とすと深刻な健康問題につながります。
しかし、コウモリを飼っている人は少なく万が一病気などのトラブルにあった場合、
相談できる方がいないと飼育の継続が困難になってしまうかもしれません。
診察可能な動物病院を把握しておいたり、事前の準備はしっかりしておきましょう。
4.平均寿命はどのくらい?
コウモリは小型哺乳類の中でも長生きで、
体長から推定される寿命の3倍以上も長生きすると言われています。
オオコウモリは、野生下でも約8~15年の平均寿命で、
飼育下ではなんと約20~25年生きると言われています。
世界の記録的な寿命で30年以上生きた例も報告されています。
5.気をつけたい病気は?
コウモリをペットとして飼う場合、
適切に管理された個体であれば特別な感染予防策は必要ありません。
ただし、野生のコウモリとの接触は避けることが重要です。
野生の個体はウイルスや寄生虫を持っている可能性があり、ペットへの感染リスクを高めるため、
屋外に逃がさない、他の動物と接触させないといった注意が必要になります。
また、コウモリに対応できる動物病院を事前に確認しておきましょう。
コウモリを診察できる獣医師は限られているため、
健康管理や万が一の体調不良時に迅速な対応ができるよう、診察可能な病院を調べておくと安心です。
適切な環境で飼育し、定期的な健康チェックを行うことで、ペットとして安全に飼うことができます。
コウモリを入手する方法とは
コウモリは、鳥獣保護管理法で保護されており、
野生のコウモリを許可なく捕獲・飼育・販売をすることができないため国内のペットショップでの取り扱いは限られています。
コウモリの個体相場はいくら?
日本国内での販売は極めて稀ですが、
エキゾチックショップなどで販売されるケースの個体相場をご紹介します。
個体価格には、輸送費・検疫費・許可申請費などが含まれているケースが多いです。
種名 | 価格帯(参考) | 備考 |
ルーセットオオコウモリ | 20~40万円 | 国際取引許可と輸入許可が必要 |
インドオオコウモリ | 30~50万円 | 飼育許可が必要、非常に希少 |
小型の果実食コウモリ | 10~20万円 | 海外からの合法輸入個体が中心 |
コウモリの個体数が減ってきているため、今後価格が上がっていくことが予想されます。
一般的なペットショップでコウモリは販売されているのか
大型のペットショップやホームセンターに併設された店舗では、コウモリを取り扱っていることはほとんどありません。
理由としては、管理が難しいことが考えられます。
エキゾチックアニマル専門店やイベントで購入できる
エキゾチックアニマル専門のペットショップや一部のブリーダー、エキゾチックアニマルのイベントでは取り扱いがあり、
主に国内で繁殖されたコウモリを販売しています。
エキゾチックアニマルの展示や販売、触れ合い体験の場であるレプタイルズショーなどのイベントは定期的に開催され、
コウモリを鑑賞し購入することもできます。
ただし流通量は少なく、
入手するためには事前の情報収集とその後の飼育も含めて、事前準備が必要です。
野生のコウモリを飼うのはNG
コウモリは日本国内ではなかなか販売されていないので、野生のコウモリを飼うことはできないのか、
と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、野生のコウモリは
鳥獣保護管理法に基づき、許可なしでの捕獲・飼育は違法となるため、個人がペット目的で飼うことはできません。
違法飼育が発覚した場合の罰則は
1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されます。
より悪質な場合は、行政指導や刑事罰が科されることもあります。
もし、野生のコウモリが怪我をしており保護した場合は、
治療の期間の一時的な保護は可能となりますが、
長期間飼育をする際は申請が必要となります。
こちらもCHECK
コウモリを飼う際に準備するもの
コウモリをペットとして飼うためには、
飛び回れるくらいの広いスペースかつ湿度や温度管理ができる環境が必要です。
ケージ(飼育スペース)
コウモリは飛び回るため、広い飛行スペースが必要です。
理想的なケージのサイズは、高さ2m以上、横幅1.5m~2m以上になります。
また、コウモリはぶら下がる習性もあるので、ステンレスや金属製の材質がおすすめです。
給水機
コウモリも生命の維持のために水分は必要不可欠です。
いつでも水が飲めるように、
ボトルを壁に取り付けましょう。
休息場所(ロースティングエリア)
コウモリはぶら下がる習性があるため、
布やロープ、ネットを吊るしてぶら下がれるスペースを確保します。
また、ストレス軽減のために布やカーテンで覆った暗いエリアを作ると良いでしょう。
温度調節装置
コウモリの種類により適温が少し異なりますが、
熱帯種の場合は25~30℃、温帯種の場合は20~25℃に調整しましょう。
温度差の激しい日本では適切に温度調整をしないと体調を崩してしまう可能性があります。
コウモリの飼育で大事なこと
コウモリは夜行性の動物のため、飼育には生態の知識、環境管理、衛生対策が求められます。
動物から人間に病気が感染する人獣共通感染症(ズーノーシス)のリスクもあるため、衛生面の管理は徹底して行いましょう。
ここでは、コウモリの飼育において重要なポイントを詳しく解説していきます。
こまめな掃除が大切
コウモリを健康に飼育するためには、清潔な環境を維持することが重要です。
ケージ内の掃除は毎日行い、糞や食べ残し、尿で汚れた箇所は取り除きましょう。
消毒用アルコールやペット用消毒剤を使用すると衛生的です。
また、週に一度はケージ全体を熱湯消毒や中性洗剤でしっかり洗浄し、清潔に保つことを心掛けてください。
適切な温度と湿度管理
コウモリを日本で飼育する場合、四季ごとの気温・湿度の変化に対応した適切な環境を整える必要があります。
寒さや乾燥に対する耐性に合わせて温度・湿度・休息場所の管理を工夫しましょう。
季節 | 温度 | 湿度 | ポイント |
春(3~5月) | 15~25℃ | 50~70% | 日中の気温上昇に備え、シェルターなどの涼しい隠れ家を用意 |
夏(6~8月) | 25~30℃ | 60~80% | 直射日光を避け、湿度が高すぎる際は除湿機を使用 |
秋(9~11月) | 15~25℃ | 50~70% | 急な冷え込みに備え、ヒーターの設置や加湿器を準備 |
冬(12~2月) | 20~25℃ | 40~60% | ヒーターを使用し最低20℃を維持できるよう温度を管理 |
十分な運動が必要
コウモリは運動が好きで、一日でたくさん飛び回ります。
そのため自宅で飼う際も、
自由に飛び回れる空間を作ってあげることがポイントです。
活発に飛行するため、高さのある広めのケージを用意し、部屋の中で放し飼いをする場合は、
障害物が少なく安全に飛べる環境を整えましょう。
規則正しいライトのオンとオフ
コウモリは日没後に活発になり、夜間に採食や飛行活動を行います。
また、日中は暗く静かな場所でぶら下がりながら休息する傾向があります。
明るすぎる環境はストレスや食欲不振、睡眠障害の原因になるため、コウモリにとって適切な光管理は欠かせません。
理想的な明暗サイクル
時間帯 | ライトの状態 | 目的 |
7:00~19:00 | ライトオフ(暗所) | コウモリの休息、ストレス軽減 |
19:00~23:00 | 薄暗い照明(低光量) | 活動開始、採食行動の促進 |
23:00~7:00 | 完全な暗闇(自然な夜環境) | 飛行活動、正常な睡眠リズムの維持 |
おすすめのライトの種類
種類 | 効果 | 良い点 |
LEDライト | 発熱が少なく省エネ、光量調整が可能で便利 | 火傷リスクがなく、安全に使用ができる |
赤色ライト | 観察用ライトとして最適 | コウモリは赤色をほとんど認識できないため、視覚に影響を与えずストレスを抑えられる |
タイマー付きライト | 自動でオン・オフが切り替わるので便利 | 昼夜のサイクルを維持できる |
家屋に棲みつくアブラコウモリは飼ってもいいの?
日本で最も生息数の多いアブラコウモリは、ココウモリの一種で都市環境に適応しています。
建物の隙間などの暖かく安全で、適度な湿度が保たれている場所を好んで棲みつく傾向があるのです。
アブラコウモリは鳥獣保護法により捕獲や駆除が制限されており、飼育は認められていません。
感染症のリスクや糞尿による家屋の損傷、害虫の発生などの問題があるため、ペットとして飼うことは適切ではないです。
アブラコウモリとは
羽がツヤツヤしていることが特徴で、油を塗ったように光沢があることからアブラコウモリと呼ばれています。
都市部から農村、山間部まで広く分布しており、
特に家屋や建物の隙間に棲みつくことで知られています。
アブラコウモリの基本情報
和名 | アブラコウモリ(別名:イエコウモリ) |
---|---|
分類 | ヒナコウモリ属 |
体長 | 約4~6cm |
体重 | 約5~10g |
分布 | 日本全域および東アジア、東南アジア |
アブラコウモリの生態
1年間の活動サイクルは、冬眠から目覚めて春に活動を再開し夏にかけて活動のピークを迎えます。
秋になると冬眠の準備を始め、寒冷地では冬眠をします。
1日の活動時間に関しては、日没直後の
17:00~19:00頃に活動を開始し、22時頃までがピークとなります。
鳴き声は、超音波を使用し人間には聞こえない高周波で鳴くことが多いです。
まれに、コミュニケーションや警戒時に、チチチ、キーキーと聞こえることがあります。
アブラコウモリの特徴
見た目の特徴は、
小さな体でつぶらな瞳をしており、ネズミのような顔をしています。
黒褐色や暗灰褐色の体毛に覆われ、光が当たると艶やかに輝くのが特徴です。
糞の見た目は5~10mm程度の小さなサイズで、
ネズミの糞ととても似ており、昆虫しか食べないためかなり脆く崩れやすいです。
アブラコウモリが好む環境
人間が暮らす建物を好み、
屋根裏や換気口の周辺などの安全で暗い場所に棲みつきます。
コウモリの天敵であるフクロウからも身を守ることができる場所に巣を作るのが特徴です。
こちらもCHECK
-
-
アブラコウモリの特徴、生体や巣の見分け方、駆除方法を解説
アブラコウモリ(学名:Pipistrellus abramus)はコウモリの中でも、都市部に多く生息しています。 日本に生息するコウモリで唯一、家屋に棲みつくコウモリです。 その習性から、別名をイエコ ...
続きを見る
アブラコウモリの被害
アブラコウモリが家屋に棲みつくとあらゆる被害が発生します。
ここではよくある被害を4つご紹介します。
糞害
小さな黒い糞が大量に落ちると、悪臭や汚れの原因になります。特に屋根裏やベランダ、換気口周辺での被害が多いです。
騒音
夜間に「キーキー」「チチチ」という鳴き声や羽音が気になることもあり、睡眠妨害が発生しています。
寄生虫
ダニやノミが繁殖する可能性があり、家庭内にも拡散するリスクがあります。
感染症リスク(低リスクだが注意)
糞に含まれる菌(例: ヒストプラズマ)で肺感染症のリスクがわずかにあります。
アブラコウモリによる被害が発生しやすい場所
アブラコウモリが棲みつく場所としては、
建物の隙間である屋根裏や換気口、シャッターなどが多いです。
場所 | 被害の内容 |
屋根裏・天井 | 侵入して棲みつき、糞尿や騒音の被害 |
ベランダ・バルコニー | 夜間の飛来、糞害 |
シャッターの隙間 | 休息場所として利用され、糞の蓄積 |
倉庫・ガレージ | 物陰に棲みつき、糞尿被害 |
アブラコウモリを家で見つけたらプロに相談
日本の住宅によく棲みつくアブラコウモリは、ペット向きではありません。
アブラコウモリは野生動物であり、飼育が難しいです。
日本では野生動物の保護法により無許可での捕獲・飼育は禁止されています。
さらに、糞や寄生虫による衛生面の問題もあるため、
家に棲みついた場合は専門の業者に相談することが重要です。
ペットとしてコウモリを飼いたい場合は、
エジプシャンルーセットオオコウモリとデマレルーセットオオコウモリといったペットに適した種類を選びましょう。
そのうえで、コウモリにとって最適な環境を整え飼育することが必要です。