これ、ハクビシンの鳴き声?夜中のうるさい声の正体を動画で見極める

「夜中に動物の鳴き声がしてうるさい!ハクビシンかな?」「鳴き声がキーキーするんだけど…、もしかしてハクビシン?」とイラっとしていませんか?

このページでは、ハクビシンの鳴き声「5つのパターン」とテンやイタチ、アナグマなど、似たような動物の鳴き声を、動画を交えてご案内しています。

うるさい鳴き声の正体を見極められますよ!

ハクビシンの鳴き声5パターンを動画付きご案内!

ここではハクビシンの鳴き声の5つのパターンをYouTubeの動画付きでご案内していきます。

【パターン①】ハクビシンの通常時の鳴き声

通常時の鳴き声は「キューキュー」「キーキー」です。

これぐらいなら問題ないかもしれませんが、ハクビシンは夜行性で、年間に2~20匹は子供を産みます。

家の敷地内や天井裏で数匹に毎晩鳴かれたら、ちょっとキツイですよね。

【パターン②】うるさい!ハクビシンの夜の鳴き声

こちらは夜の屋外の鳴き声です。少し興奮気味ですね。

こちらは夜の屋内(天井裏)の鳴き声です。

ハクビシンの夜の鳴き声は「キィーキィー!」「ギャアギャア!」です。基本的に夜行性ですので、昼間よりも鳴き声が大きいです。

夜中から朝方にかけてこれだと、リラックスできませんし、勉強の邪魔になりますし、眠れなくなるかもしれません。

【パターン③】ハクビシンが威嚇している時の鳴き声

0:06秒ごろに、急に大きい声で鳴きます。

0:40以降をご覧になってみてください。迫力があります。

ハクビシンが威嚇している時の鳴き声は「ウゥ~~」といううなり声と「ガァゥッ!」という大きな声です。

人やカラスや、アライグマ、ネコ、犬などの外敵が近くにいる時、このように威嚇します。

【パターン④】ハクビシンが喧嘩(けんか)している時の鳴き声

ハクビシンが喧嘩している時の鳴き声は「キーキー」「キャアアア!」です。猫っぽいような猿っぽいような甲高い鳴き声です。

ハクビシンが喧嘩をするのは、この動画のように餌の取り合いだったり、外敵から攻撃を受けた時だったりします。

【パターン⑤】ハクビシンの赤ちゃんや子供(幼獣)の鳴き声

ハクビシンの子供の鳴き声は「クルルルル…」「キューキュー」です。大人のハクビシンより鳴き声が甲高い声ですね。赤ちゃんの泣き声は、「ピィーピィー」です。

こうした鳴き声が聞こえてきたら、ハクビシンの巣が近くにある可能性が高いです。

夜の鳴き声が害獣のハクビシンでも「駆除はNG」

夜の鳴き声がハクビシンだった場合は、駆除したくなる人もいるかと思いますが、実はハクビシンは駆除できません

というのも、鳥獣保護管理法があるからです。駆除や捕獲、飼育には特別な許可が必要です。

ただし、追い出すことや侵入を防ぐことはできます。詳しくはハクビシン対策する前に知っておこう!駆除や捕獲はNGをご覧になってみてください。

参考)農林水産省

「ハクビシンじゃなかった…。」夜にキーキー鳴き声をあげる動物の種類は?

もしハクビシンの鳴き声ではないなら、次のような動物の可能性があります。

動物名 鳴き声
テン ギュッギュッ、キャッキャ
イタチ キキッ、キッ
アライグマ クルルル、キュッキュッ
アナグマ クククク、グァーグァー
キツネ ギャーギャー、キュンキュン
コウモリ チュチュチュ、ブツブツブツ
ネズミ キューキュー、キュッキュッ
タヌキ キューン、キャン
ムササビ キュルルル、グルルルル

どの動物も基本的に夜行性ですが、昼に活動することもあります。それぞれの鳴き声を動画付きでご案内していきますね。

テンの鳴き声

テンの鳴き声は「ギュッギュッ」「キャッキャ」です。

威嚇するときは、「ギャーウー」「ア゛ァー」と鳴きます。

テンはハクビシンと同じように屋根裏に住みつく害獣ですが、駆除や捕獲はできません

テンとハクビシンの見分け方についてはこちらも参考にしてみてください。

イタチの鳴き声

イタチの鳴き声は「キキッ」「キッ」と短いです。

ハクビシンと似ているため区別が付きづらいです。こちらも屋根裏に住みつく害獣ですが、駆除や捕獲はできません。

アライグマの鳴き声

アライグマの鳴き声は「クルルル」「キュッキュッ」です。

幼獣も同様です。

アライグマも屋根裏に住みつく害獣ですが、駆除や捕獲はできません。

日本ではアニメの「あらいぐまラスカル(1977年1~12月)」の影響でペットにする人が増えましたが、その後、飼育放棄する人が続出し、今では野生化したアライグマが増加しています。

見た目はかわいらしいですが、性格は獰猛で、ペットや家畜を襲って食べることがあります

アナグマの鳴き声

若干興奮気味です。

こちらは通常の鳴き声です。

アナグマの鳴き声は「クククク」「グァーグァー」です。アナグマは高いところは苦手で、地面に穴を掘って床下に住みつきます。

ハクビシンやイタチと同じように害獣ですが、駆除や捕獲はできません。アナグマとハクビシンと見分け方についてはこちらの記事でご確認いただけます。

キツネの鳴き声

キツネの鳴き声は「ギャーギャー」「クゥン」「キュンキュン」などです。イメージでは「コンコン」ですがこれは交尾期の鳴き声です。

キツネも、畑を荒らしたり、住宅街のゴミをあさったり、鶏などの家畜を襲ったりするこことがある害獣ですが駆除や捕獲はできません。

ネズミの鳴き声

ネズミの鳴き声は「キューキュー」「キュッキュッ」です。

ネズミは駆除できる害獣です。鳴き声がネズミだった場合は、こちらの記事で駆除方法をご案内していますので、ご覧になってみてくださいね。

タヌキの鳴き声

タヌキの鳴き声は「キューン」「キャン」で、子犬のような声です。

基本屋外にいることが多いですが、屋根裏に住みつくこともある害獣ですが、駆除や捕獲はできません。

ムササビの鳴き声

ムササビの鳴き声は「キュルルル」「グルルルル」です。

ムササビは滑空して移動する動物として有名ですが、屋根裏に住みつくことがあります。害獣ですが、駆除や捕獲はできません。

参考)幕別町「アライグマについて」千葉日報江別市農林水産省「家ネズミ類の生態・被害と防除」、「野生鳥獣被害防止マニュアル

ハクビシンなどの害獣の鳴き声がしたら注意!7つのリスクを解説

ハクビシンなどの害獣がいることによる7つのリスク
  • 鳴き声による騒音のリスク
  • 農作物の被害のリスク
  • 糞・尿による悪臭のリスク
  • 家屋のダメージのリスク(腐る、爪痕など)
  • ペットへの影響(怪我、捕食など)
  • 怪我のリスク(噛まれる、引っかかれる)
  • 感染症のリスク

害獣によるリスク・被害にはこのようなものがあります。

ハクビシンは年間で2~20匹出産しますが、その子供が子供を産むようになり、時間がたてばたつほど、数はネズミ算式に増えてしまいます

そうなると、天井裏におしっこのシミができたり、家の柱が削られたり、断熱材が無くなったりといった被害が拡大していきます。

また、最悪、死に至る感染症にかかってしまう恐れがあります。

この他、家族として飼っているペットに危害を加える可能性があります。ペットに万が一のことがあった場合は精神的に来てしまいますよね。

このようなリスクを避けるために、「鳴き声がしてるな」「うるさいな」と思ったら、早めに対策することを検討してみてください。

ただし、駆除や捕獲、飼育は、鳥獣保護管理法があるためできません。

害獣対策としてできるのは追い出すことと侵入を防ぐことで、具体的には次のような方法があります。

ハクビシンなどの害獣を自分で退治する方法
  • 忌避剤を使う
  • 燻煙剤を使う
  • 嫌いな匂いを使う
  • 超音波撃退器を使う
  • 大きな音を出す
  • 防獣用ライト・回転灯を使う

各退治法については、詳しくはこちらの記事でご案内していますので、ご覧になってみてください。

ただ、最近では、ハクビシンなどの害獣退治をプロに依頼する人が増えてきています

プロに依頼する人が増えてきている理由
  • わずかな隙間から侵入してくるため完全な対策ができない
  • 繁殖力が強く、数ヶ月で数が増える
  • 退治方法に耐性が付き慣れてしまった
  • 一種るを退治しても他の種類が侵入してくる

対策をして一時的にいなくなっても、他の種類が入ってきてしまうことがあります

そのため、害獣たちとの「イタチごっこ」に疲れてしまい、確実に対策をしてくれるプロの業者に依頼する人が増えているのです。

もし自分では難しいと判断されたり、対策に限界を感じたりしたら、プロに相談することをおすすめします。

プロによる調査・見積作成は無料ですので、気軽に問い合わせてみてください。

参考)農林水産省「中型獣の生態と特徴」

ハクビシンの鳴き声についてのQ&A

ハクビシンの鳴き声についてよくある質問とその回答です。

Q.ハクビシンの鳴き声が東京などでの都会で聞こえる理由は何ですか?

A.理由は4つあります。

ハクビシンが東京などの都心にいる4つの理由
  • 食べ物が豊富
  • 人家は居心地がいい
  • 天敵が少ない
  • 移動がしやすい

ハクビシンは本来、山間部で生活をする動物なのですが、2000年以降、東京などの都市部を中心に、ハクビシンの目撃情報や「鳴き声が聞こえた」という人が増えてきています。

理由は2つあります。まずゴミ置き場や木の実、家庭菜園の野菜など餌場がありますし、天井裏にいれば雨風やフクロウなどの天敵との遭遇を防ぐことができるからです。

もう1つは電線が張り巡らされているため、それを伝えば、車にはねられることなく移動できるからです。

つまり、生きていくのに快適で、アクセスがしやすい状況なので、ハクビシンをはじめとした野生動物がドンドンと東京に増えているわけです。

Q.夜の鳴き声がハクビシンではなくネズミの場合は、どうしたらいいですか?

A.ネズミは鳥獣保護管理法の管轄外ですので、駆除ができます。駆除方法については、こちらの記事をご覧になってみてください。

ハクビシンの鳴き声についてのまとめ

このページのまとめ
  • ハクビシンの鳴き声5つのパターンをご案内
  • ハクビシン以外の害獣の鳴き声もご案内
  • ハクビシンなどの害獣には危険性・リスクがあるので対策が必須

ハクビシンやその他の動物の鳴き声を動画付きでご案内しましたが、鳴き声だけでハクビシンかどうかを判断するのは難しそうですね。

害獣が天井裏や敷地内に住みついてしまうと、感染症にかかってしまったり、住居を破壊されたりといった被害が発生するリスクがあります。

繁殖力が強いので、放置すると数が増えて被害は拡大し、深刻な事態に発展してしまいかねません。

ハクビシンなどの害獣の鳴き声がしたら、早めにプロに相談することをおすすめします。

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